ゲームソフトの週間販売本数からゲーム市場を分析する記事の第48回。
(ゲームソフトの販売を予想して精度を競うサイト「YSO3」もよろしく!)
コンシューマソフト週間販売ランキングTop20(4gamer.net/メディアクリエイト調べ)
※上記の週間販売本数以外のデータ(前作データ等)はすべてゲームデータ博物館様(ファミ通データ)より転載。
■「キングダム ハーツ 3D」は3DSソフトで4位の初週本数に
今週の1位は「キングダム ハーツ 3D [ドリーム ドロップ ディスタンス]」(21.4万本)。
3DSソフトとしては「モンスターハンター3(トライ)G」や「マリオ」2タイトルに次ぐ第4位の初週本数を記録した。
ここで任天堂ハードにおける「キングダムハーツ」シリーズの販売実績を見てみる。
今作はDS「358/2 Days」(初週29.1万本)の7割程度だが、「358/2 Days」はDSが約2660万台普及している当時に
発売されたのに対し、3DSの普及台数はまだ550万台程度ということを考えると、健闘していると言えそうだ。
同シリーズはPS2で誕生したが、任天堂ハードでも着実に足場を固めているようだ。
■ハードを取捨選択しつつ、成長を続ける「プロ野球スピリッツ」
3機種で発売された「プロ野球スピリッツ2012」は、PS3版が9.0万本、PSP版が6.0万本、VITA版が1.7万本。
ここで同シリーズの販売実績をグラフ化してみた。それぞれの機種の初週本数のほか、
全機種の2週目以降の販売本数を濃いグレー、完全版等の本数を薄いグレーで表示している。
※「2011」以降はメディアクリエイト集計のデータ
同シリーズはPS2で誕生したが、途中でハードの移行に成功しているのがわかる。
移行が成功した理由のひとつとして、リアルなグラフィックスがウリの同シリーズだけに
次世代機版をすぐにリリースする反面、実績を残している前機種版を
すぐにカットしていないことが挙げられるのではなかろうか。
グラフィックスのクオリティを求めるユーザーは初期からPS3版やVITA版に移行するだろうが、
国民的スポーツのプロ野球を題材としたゲームなだけに、ライトなユーザーも幅広くターゲットにする
同シリーズにおいては、旧世代機版をすぐに切ることはシリーズ全体のユーザー減につながるのだろう。
その反面、実績を残せなかったXB360版や3DS版を1年でカットする柔軟さも持ち合わせている。
マルチプラットフォームながら、節操なく幅広く発売するのではなく、
毎年「どの機種で出すべきか」を入念に検討した上で、最大の実績をもたらす機種に資源を集中して
発売していることが、シリーズ全体で成長を続けている理由ではないだろうか。
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コンシューマソフト週間販売ランキングTop20(4gamer.net/メディアクリエイト調べ)
※上記の週間販売本数以外のデータ(前作データ等)はすべてゲームデータ博物館様(ファミ通データ)より転載。
■「キングダム ハーツ 3D」は3DSソフトで4位の初週本数に
今週の1位は「キングダム ハーツ 3D [ドリーム ドロップ ディスタンス]」(21.4万本)。
3DSソフトとしては「モンスターハンター3(トライ)G」や「マリオ」2タイトルに次ぐ第4位の初週本数を記録した。
ここで任天堂ハードにおける「キングダムハーツ」シリーズの販売実績を見てみる。
今作はDS「358/2 Days」(初週29.1万本)の7割程度だが、「358/2 Days」はDSが約2660万台普及している当時に
発売されたのに対し、3DSの普及台数はまだ550万台程度ということを考えると、健闘していると言えそうだ。
同シリーズはPS2で誕生したが、任天堂ハードでも着実に足場を固めているようだ。
■ハードを取捨選択しつつ、成長を続ける「プロ野球スピリッツ」
3機種で発売された「プロ野球スピリッツ2012」は、PS3版が9.0万本、PSP版が6.0万本、VITA版が1.7万本。
ここで同シリーズの販売実績をグラフ化してみた。それぞれの機種の初週本数のほか、
全機種の2週目以降の販売本数を濃いグレー、完全版等の本数を薄いグレーで表示している。
※「2011」以降はメディアクリエイト集計のデータ
同シリーズはPS2で誕生したが、途中でハードの移行に成功しているのがわかる。
移行が成功した理由のひとつとして、リアルなグラフィックスがウリの同シリーズだけに
次世代機版をすぐにリリースする反面、実績を残している前機種版を
すぐにカットしていないことが挙げられるのではなかろうか。
グラフィックスのクオリティを求めるユーザーは初期からPS3版やVITA版に移行するだろうが、
国民的スポーツのプロ野球を題材としたゲームなだけに、ライトなユーザーも幅広くターゲットにする
同シリーズにおいては、旧世代機版をすぐに切ることはシリーズ全体のユーザー減につながるのだろう。
その反面、実績を残せなかったXB360版や3DS版を1年でカットする柔軟さも持ち合わせている。
マルチプラットフォームながら、節操なく幅広く発売するのではなく、
毎年「どの機種で出すべきか」を入念に検討した上で、最大の実績をもたらす機種に資源を集中して
発売していることが、シリーズ全体で成長を続けている理由ではないだろうか。
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