みゅう'ずみゅうじあむ

猫2匹とダンナとご隠居と共に宮崎で暮らす主婦が個人的好み全開で語るブログです。時々アマ劇団員として暗躍しています。

平清盛~第20回「前夜の決断」

2012-05-24 | NHK大河ドラマ感想

あーーーーもーーー泣けて泣けていかんわ…この大河!

ノベライズ2巻は、鼻水涙まみれで読んだのだと前回の感想にも書きましたが、映像になると更に感動度アップ。音楽もいいし、今回映像もなんだかいつもにもまして凝ってて良かった!そして何より、役者の皆さんが…もう皆、魂の演技炸裂!!ほんでもって、保元の乱に向けてのカウントダウンみたいな日時表記。あれが、更にドキドキ感を盛り上げます。

…なんか今回の演出、今までで一番好きなんだけど…、誰だろう?と思ったら!!!

あの『新選組血風録』の第9回「謀略の嵐」と第10回「油小路の決闘」を演出した、佐々木善春さんという方だったんですね!(←某巨大掲示板情報)うおーーーーなんかすっごく鳥肌立った!あの2話もどちらも神回だったんですよね~。今回の大河では初演出みたいですね。でもきっと次もこの人だと思う。いやー見応えあるわ~。放送が待ちきれんわ!

というわけで「平清盛」ドラマ自体も、清盛も、ついに覚醒!!
第一部で時折絶望しつつも、かかさず視聴してきた甲斐がありました。


今回のMVP親子。

鎌田道清「正清、やっかいな殿を見捨てられぬは、わし譲りじゃのう」

いやー鎌田親子に泣かされました…。いつもそれぞれ源氏のダメ義さんと義朝さんにぴったり寄り添い、影になり日向になり支えてきたこの忠臣親子ですが、もうなんか胸がきゅんとなるほどカッコよいし!惚れた!!特に、お父ちゃんの方!!道清(金田明夫)さーーーん!なんという優しげな切ない顔で息子を見るのでしょうか…。この大河では色んな父と子の関係(確執もあり)が描かれてますが、この親子は本当に自分達のやるべきことをふまえた上での親子の関係性が確立してて、すごく我を殺さねばいけないところが見てて切ない…。更にノベライズ読んじゃってるんで、今後の展開を思うとドつぼにハマります…(涙)でも、見届けなきゃね…うん。

上のシーンのあと、義朝のところに戻った正清に、義朝がかける言葉ももうたまらんかった!!

義朝「…遅いではないか!主に恥をかかすでない。」

最強のツンデレ(笑)義朝、こういうセリフがばちっと決まりますなぁ~。ああーなんかすっごく武士の世界だ…カッコええ。

カッコええといえば、由良さんもすんごく今回武士の妻という感じで、良かったっすね。出陣前の義朝に、実の父や兄弟身内と戦うなんてそれでよいのですか?などと、甘ちゃんな言葉をかける常盤に対し、すっと袂で受けた友切の太刀を差し出し

由良「今こそお志を遂げる時。存分にお働きくださりませ。」

と、涙を堪え凛とした表情で夫を送り出そうとする由良。
いやーーーこれはもう、この場合の正しい妻のあり方でしょう!少なくとも私はこういうのが見たくて大河観てます(笑)現代の価値観とか持ち込まない方が絶対いい(去年の大河は舞台が戦国時代のくせに、この常盤みたいな主役だったんで、がっかりして途中で視聴やめましたw)大体『自分のいるここじゃないどこか』に連れてってもらうために私は小説やドラマや映画観てるんですから。その世界の価値観はしっかり描いて欲しいです。無理矢理現代の価値観にしちゃったら、歴史上の人物の行動にひずみが出てくるのはあたりまえなので。

あっ、熱く語ってしまった(笑)

それにしても、冒頭にも書きましたが今回は清盛の豹変が半端なかったなー。ちょっと人格が変わったか?とまで思えるような策士っぷり。大体、帝方と上皇方どちらにつくかはっきりさせないのは「恩賞をつりあげるため」なんて発想、いつからしてたんだろう…。前回、自分の守るべきもののために上皇に剣をつきつけたあと、そういうクールな物の考え方になってきたのかしらん…まぁそれはどれで目覚しい覚醒っぷりで嬉しいんですが。ってか、何よりこのキャラクターのほうが、松ケンにホント似合ってる~。惚れ惚れしますわ。(出たよ、手の平返しw)
これからもちょっとダークな雰囲気を醸しつつ、平氏一門を何よりも大事に思う清盛でいて欲しいです。

あーーそうだ、平氏一門を大事に思うといえば…今回のMVPはもう一人いた!!

忠正おじ「清盛、わしとお前の間に、絆などはなっからないわ。」

うわーーーーーーん!辛すぎるよ、忠正さん!この言葉を呟きながらちょっとだけ微笑んでいたのは、こういう形でしか表現できない(することができない)、清盛へのある意味親愛の情にも似た思いだろうなぁ…。そして、今までどうしても清盛に身内としての愛情を持てなかった気持ちと、兄忠正の想いを継いでいる清盛を認めたい気持ちの葛藤に、こういう形で終止符を打てることへの開放感か。

ああ…保元の乱、ついに来ちゃうよ…。


一言感想。

前回の続き、上皇の去ったあと、なぜかふらりと清盛の前に現れた西行…一句詠んでましたな。結局、「お守りします」とか言ってた割にはあれ以来マイラバ崇徳さんのことは完全スルーだったね…西行。…イマサラナニシニキターーー(涙)

その後、濡れそぼった頼長さんと同じく濡れそぼった崇徳さんの2ショット…なんかこう…綺麗で儚くて哀れをさそうわー…。でもそのあと、例によって悪魔の囁きモードに入る頼長さま。御簾越しの表情がコワいっす…。崇徳さんが、まんまと術中にハマってるようでこれまた哀しい…この方、基本的に乗せられやすいタイプだと思います(涙)

後白河さま、相変わらずの挑発モード全開!妖しさMAX!松田翔太さん、この役ってぴったりハマってるよなぁ…。清盛との会話シーンは、清盛の抑えた口調も含めすごく好きです。

時子、疎開先に源氏物語を持っていく(笑)なごむわ~相変わらずw

頼盛…

師光さん、ちょこっと出た!セリフなし!鬼若、色んなとこに出没してた(笑)あのお掃除セットはいつ武器にかわるのだろうか…。

ラストあたりでタルカス!!血沸き肉踊る~~~♪




予告…何かもう色々と…号泣の予感。

次回「保元の乱」
はよ来いっ!!


平清盛~第19回「鳥羽院の遺言」

2012-05-24 | NHK大河ドラマ感想

…2週間ほど遅れの更新になってしまいました。
ちなみにこれ第19回感想です、って…ダメダメじゃん!
けど、それと相反するように大河がむっっちゃ面白くなってきたーーーー!!


今回のせつなすワード…(´・ω・`)


説是我子

今回は、第一部をぐぐーーーっと血管演技(どんなんやw)でひっぱってきた、鳥羽院最期の回でした…。なんだか、全体的に「鳥羽ちゃんお年を召したのね…」と切なくなるシーンが多く、極端な話今までのどの回より、鳥羽ちゃんの勢いがなかった。老いは悲しい。でも得子に見守られ一面の菊の花の中眠るような静かなお顔を見てこちらもなんだかホッとしました。これからの争いごとにはもう巻きこまれずにすむのよねぇ、と。(ところでこの場合の菊は、得子さんを象徴する花ってことでなく単に葬送の花という意味合いでいいのかな?)鳥羽法皇@三上博さま、本当に素晴らしかったです。この人なくしてここまでの「平清盛」は決して語れませんでした。忠盛さんと並んで第一部の主役と言ってもいいと思います。どうぞ安らかに…。

しかし、目の離せない、そして涙腺が休まる暇のない、素晴らしい回でした。もともとノベライズ2巻はほとんどタオル片手に涙と鼻水でボロボロになりながら読んでいたので分かっちゃいたんですが、あらためて映像で観ると感動もひとしおですね。

やっぱし話の糸が保元の乱に向けてどんどん絡み合っていく様がすごくドキドキします。第一部はそう考えると、歴史的な大事件というかそういうのがホントになかったんだなーと思いました。それで第一部ずっともたせるにはやっぱあの鳥羽たまコンビの愛憎劇場が必須だったんでしょうね。(まぁ、第5回の海賊話はいらんとも思ってたけど…細かく伏線が回収される様を見ていると、あれも大事なパーツに思えてきた…。)

んで!
清盛が相当良くなってきました。

「もう覚醒するなんて期待しない」

と以前の感想で言い切った私ですが、軽やかに前言撤回します(笑)やっぱし、松ケンは役にハマれば豹変できる人だ!(ハマらないと悲惨だけど…)


鳥羽院危篤の際

「少しばかり遅うござりました、上皇様。私には私の…守るべき物がござりまする。」

と、宋剣をつきつけて崇徳上皇に相対した時の目なんかもう…胸がつまりました。もろに刀を向けるのはちょっとなーと思ったけど、逆にそこまでやってこその決意表明か。

鳥羽院崩御を知らせる鐘の音が聞こえ、上皇が

「父上…」

と呟き、抜け殻のような表情で背中を向けた瞬間の清盛の顔は、今までに見たこともないような悲しい辛い表情に一瞬で変わってました。
そして、そのまま雨に濡れながら一人フラフラと去って行く上皇の背中を、涙をぐっと堪えて決然とした表情で見送る清盛…。

…泣きました。泣かせていただきましたともさー
ノベライズでも、しゃっくり止まらなくなるくらい泣いたけどね。

 

うん!もう多分大丈夫!中二病&喚きまくりの清盛は完全卒業です!

覚醒した…と思ってよいよね?(まだ疑ってるんかw)

 

ピンポイント感想

平氏一門の、天パ滋子(成海璃子)さんに対するワクワクドキドキな盛り上がり方が面白かったです、かなり笑わせてもらいました。いやー平氏パートはこういうとこ和むなぁ…特に忠正おじ!!そこで、思わず腰を浮かすな!!(笑)…しかし、今後の展開を考えるとこういうシーンが微笑ましいほど、辛くなるな…(涙)

鸚鵡と普通に会話する頼長サマ…夢の話なんかして、なんかかわいそす(涙)しかも、お父ちゃんにまで「悪左府」呼ばわりされて、見放されちゃってるし…。なんかねー保元の乱って、気持ち的には崇徳さまと頼長さまのタッグに肩入れしたくなるんだけど…見るからに負けそうなタッグだよね(涙)

名作「ちりとてちん」からまた一人参戦!(笑)悪源太こと源義平@浪岡一喜さん登場です!いっやーーーワルい顔してたわ~~ワイルドだわ~~(笑)大好きですけどねw

それにしても、上の義平登場のシーンも含め、源氏のシーンはかなり血生臭い。そして悲しい…。けどそこがイイ!!すごく源氏に肩入れしてしまいます…。ダメ義さんが本当に老いてて切ない。鎌田通清の「正気にござりますか!!」の叫びが悲痛でした。

「あ・な・に・く・し」マイラバ崇徳様の「縦(横)読み」キターー!(史実ではありませぬ)。それが分かって動揺しまくり、うろたえる鳥羽ちゃんの様子を、冷ややかに見つめる信頼・成親の表情&信西がブラック感満載で良かったです。てか、信頼って、塚地さん…(笑)まぁ麻呂っぽいっちゃ麻呂っぽいか。

そのマイラバ崇徳様、今回も悲しかった…。「得是我子」と書かれた写経を破る時の、ぽっかりと穴の空いたような暗い目が印象的でした。父の死に目にも結局会えず、清盛にも「遅いわボケ」とか言われ、剣をつきつけられ、失意の中人払いをして雨に濡れそぼり歩くさまは…もうなんか、観てて胸が苦しかったです。ほんで雨の中頼長サマと出会ってしまうわけですか…。

♪どぼじでどぼじでわーたーしーたーち出会ってしまぁぁーったーのだろー♪ byユーミン(古)

 

さて、書き終えたですが…もう気持ちはみな先日の第20回「前夜の決断」に行ってると思うので、この感想を読んでる人はほぼいないと思われます

というわけで、第20回「前夜の決断」と感想同時アップw


わんこ預かってました。

2012-05-17 | 猫のいる暮らし

ブログのテンプレート画像を、わんこ仕様にしたのでちょっとわんこ話。

先日のGW後半、妹家族が急遽関西まで車で遊びに行くというので、また(正月以来)3日間、わんこお預かりを依頼されました。

柴犬の女の子、名前はコロンちゃん♪

「ヨロシクね

…写真がブレてる(涙)

朝ごはんのあとは庭に繋いで(ちゃんと日陰)、お散歩は父が喜んで引き受けてました。
相変わらず、人が近づくと嬉しくて「嬉ション」するコロン…

「そんなことバラさないでよ…つД`)」

ち、近いっす!!(笑)

メイは興味深々…。
(半蔵くんは部屋の外から遠巻きに見ていましたw)

「何この子…?」(とお互い思っているの図)

「凡夫(婦)って大変だにゃぁ…クスッ」

 

というわけで、今回はお預かり2回目ということもあり、コロンも人間もだいぶ慣れてて、あっというまに3日間が過ぎていったのでした。

コロンが帰ったあと、数日は父が寂しそうにしていましたが…

…やっぱり猫でガマンしてちょーだいな。


常設フリマデビュー。

2012-05-17 | 日々のアレコレ

大河感想を読みに来てくださってる方には申し訳ない…。
今日は久々に日常の話題です(笑)

先日、劇団仲間のMちゃんから「常設フリマ」の話を聞き、ちょっと興味があったので実際に連れて行ってもらいました。(常設フリマとは何ぞや?→日にち限定で出店する普通のフリーマーケットではなく、お店のスペースを一部お借りして、そこに一定期間品物を委託する形のフリーマーケットです。)


常設フリマ&リサイクルのお店『あっぱれ!屋』さん。


常設フリマとリサイクルのお店
あっぱれ!屋

【開業】H16年3月1日
【営業時間】AM10:00~PM7:00
【定休日】第2・4・5日曜日
TEL/FAX 0985(53)1153
ホームページ http://appareya.chu.jp/


今でこそ、宮崎市内にいくつか同じようなお店がありますが、こちらの『あっぱれ!屋』さんが宮崎で最初にこの形のお店を出し、試行錯誤の末きちんとした営業形態にしたらしいです。
連れてってくれたMちゃんは、初期の頃から出店していて、そういえば何度か買いに行ったこともあったっけ…と、あとで思い出しました(その頃とは場所も変わってました)

で、結論から申しますと(笑)帰る時には自分も出店する申し込みをしていました~!

ちょうどGWに重なったので、もろもろの準備に時間を避けるな、と思ったのがきっかけとしては大きいかなぁ?「あっぱれ!屋」のご主人は、試行錯誤の末、色々と不都合がないように、出店者にきちんとした規約とマニュアルを作って下さっているので、それに従って準備出来るので、私のような初心者でも安心です(笑)

大事なことはこまめに品物を入れ替えること…最低でも週1回は来てね♪と言われています。
私の場合は仕事をしているので、どうしてもお休みの日しか行けませんが、それでも週2回は行けそうなので、頑張って品物をこまめにチェーック!!…したかったのですが、意外に出品するものが家にない(笑)妹宅にまで押しかけて、衣類や小物をゲットしてきました

1ヶ月ごとに更新なので、まだどのくらい売れたのか分かりませんが、使わずに家の中に眠ってた物が、誰かの手に渡って大事に使ってもらえるなんてちょっとワクワクしますチラホラ売れてるみたいだし、月末が楽しみだなぁ。


ちなみに先日品物を入れ替えた時にちょっと撮ってみた、私のボックスです♪
カラーボックスより若干大きいこのスペース(M)で700円/月。

…レイアウトがヘタすぎる(苦笑)もっと勉強しまーす!
下にある「まるちゃん」のレジャーシートはこのあと売れてました(笑)ちなみに、懸賞でダンナが当てた物です

こちらは、偶然お隣のスペースになった、Mちゃんのボックス。


ちょうど品物が少ない時でした、普段はもっと置いてあります。
ちなみに、このビーズアクセサリーは彼女の手作り。他の方も、色々自作の小物なども売ってらっしゃいます。


で、自分が出すより、結局買って帰る物の方が多かったりもします(笑)
毎日、中身を入れ替えてる方もいらっしゃるので、行くたんびに掘り出し物が何かしらあるので…
でもそれも楽し


明日は仕事お休みなので、またちょっと入れ替えに行ってこようかな


平清盛~第18回「誕生、後白河帝」

2012-05-10 | NHK大河ドラマ感想

よし!今回は1週間経つ前に更新できそうだ!

今回(個人的に神回認定)、まず率直に思ったこと。


皆、(いい意味で)キャラ立ちすぎ!w(注:主役除く)


いっそキャラ萌え大河とでも呼びましょうかw
いやーすんごい濃い回でした。
ストーリーもかなり動いた(動き始めた)感じですが、何より脇役の皆さんひとりひとりのキャラクターが濃い!正直、全くこの時代の知識がなく、人名を覚えるのもチョー苦手なお馬鹿な私が、この大河を観ていると、似たような名前ばかりにもかかわらずすぐ覚えてしまえるのは凄いです。年号まで覚えられたらベストだなw


序盤の、家成さんの病床シーン。弱った身体をやっと起こし、清盛の手を取って一言一言噛み締めるように言う家成卿にまず泣けました…(´;ω;`)
ただ、正直初回観た時

「…感無量にござりまする。たくましき野良犬の吠える声に、今や朝廷御自ら耳をかたむけるようになったのでござりまするからなぁ…」

という家成卿の言葉にものすごい違和感を覚えてしまったのは、やはり実際今まで清盛にそこまでの成長が全然見られなかったからだろうなぁ…、いいシーンなのに勿体無い。

青墓で、聖子ちゃん…じゃない乙前(かつての祇園女御)の「遊びを~せんとや~♪」を聴いて

「この歌のごとき男が京におる。重きさだめを背負うておりながら、いつも軽やかに面白う世を生きておる男が。」

と雅仁サマが言った時も、「え?そんな男いたっけ?」みたいに一瞬つっこみたくなってしまったのも上と同じ理由。すーーーっとこっちの気持ちが冷めちゃうんですよねぇ、清盛持ち上げすぎると。観てる人が同じように思わないと説得力ないよね…どんなに脇の役者が熱演しても。ひねくれた見方ということは重々承知ですが、返す返すも今までの主役の演技(多少脚本・演出も)の説得力のなさがもったいないわー。

あーーでもまぁ今回は、清盛すごく良かったです(手のひら返すの早っ!)。濃い人ばかりの中で抑えた演技が逆にアクセントになってました…って、主役に言うことじゃないか(笑)でも、以前にも書いたけど、この大河の清盛の正しい使い方って今回みたいな「オブザーバー」的役割だと思うんですよね。大体、やっと歴史的な出来事に絡んできたけど、今までは無理矢理からませてたっぽいし。いっそタイトルも「平清盛」じゃなくて、「新・平家物語」の時みたく、人名じゃないほうが良かったんじゃないだろうか…、そしたら前半(第一部)とか忠盛さん主役でいいし。もっと全体が描きやすくなった気がしないでもない。

と、まぁ辺境のブログで勝手な妄想をほざいてますがw

とりあえず、今回は主役空気効果(え?)も相まって、本当に見応えのある良回だったと思います。何と言っても、政治的思惑が行き交う朝廷、ってのがやっぱりワクワクしますな~。前回があまりにホームドラマ化してたんでもうこれ以上あのノリやられたらお腹いっぱい、と思っていたので。(まぁノベライズでこの展開は知ってましたが)

映像も綺麗だったわーーー
月光の中、上空を見上げてたたずむマイラバ崇徳さまバックショットの蒼い映像とそのあとの横顔アップの美しいこと!!!何回リピったことか(笑)置かれた立場の悲惨さも相まって、崇徳上皇の悲劇性が良く出てたシーンでした。しかし、ラスト近くのいきなり転がってひきつけ起こす崇徳サマにはビックリした!一緒に観てたダンナが思わず

「…死んだ?」

と言った時はちゃんと即座に否定してあげましたが(汗)
ちなみにこのシーンも2回目観たらすごく崇徳さまが可哀想で、思わず涙してしまったよ…いやホントに。報われないにもほどがあるよね、これからどんどん報われないんだけどね…。


そして!!!今回の個人的な一番の見所は!!!

藤原師光@加藤虎ノ介さん初登場ーーーーー!!パチパチパチ

いや~期待を全く裏切らない、ブラック師光さんでしたよ~。出番短かったけども満足です。
王者議定の場で、信西が「話が戻っておりまする」と言ったあとの師光のニヤリ( ´ー`)y-~が素敵すぎ!!ってかなぜ一瞬アップに(笑)

しょっぱな、家成卿の「いささか疲れましてござりまする」の言葉に

「とりわけ無頼の高平太様の奇行の数々には手を焼いたとか。」

とさらっと本人(清盛)の前で嫌味を言うのが「ちりとてちん」の四草兄さんを髣髴とさせます。いや、何気にでもこの言葉は本心なんですね、清盛(平氏)に対する師光と成親の気持ちは、決して親である家成卿がいうような「この二人を私を思ってなんなりと相談してね」的なものとは違うので…、むしろ逆。
(以下ネタバレってか今後の史実)
虎ノ介さんがやると知ってからこの藤原師光さんて人をちょっと調べてみましたら「鹿が谷の陰謀」にがっつり関与してるんですね。そういえば「鹿が谷の陰謀」って、こないだ宮崎でやってた辻村寿三郎展にもありました。2回見に行ったんですが、すごく印象に残ってたので覚えてる~。
ちなみに、師光さんはこの人。

http://ameblo.jp/jusaburo/entry-10608705306.html
辻村寿三郎「創作人形の世界」より「藤原師光」)

…雰囲気が虎ノ介さんと似てなくもない?w会場で売ってた絵葉書買えば良かったわ~。

いやーそれにしても、毎週日曜日の昼間は、「新選組血風録」で監察の山崎さん、夜は大河で師光さん、と思わぬ加藤虎ノ介さんdayになってますよ~!!楽しみ倍増です(笑)まぁ、次回は師光さんは出番なさげですが…。


恒例一言感想。

あらためて、家成卿に合掌…(涙)なんか今回の大河で一番、裏のないいい人だったんじゃないか?退場がすごく寂しいです。病床の衰えた表情もすごく切なかった。佐藤二朗さん素晴らしかったです。

鎮西八郎為朝初登場!!!ワロタ…wいやホントに大笑いした。豪快すぎて!!生身の人間は絶対敵わんやろ、あの破壊力と防御力!!カッコいいわ~ちなみに、毎週楽しみに見ている、有名な大河レビューブログ「妄想大河ドラマ」の為朝の描写に今回は大ウケしました。ガンダムなんだーーなるほどーーwwしかし、ホントにあのダメ義さんの子供なのか??

鳥羽院、安定の血管演技…。なんかもう、見ててこっちが苦しいわ(涙)来週はとうとうお亡くなりになってしまわれるようですが…崇徳さんに詫びる気持ちは届かないのか…?切ないのう。ここまで物語をひっぱってきた人がまた一人去って「都の事態ますます芳しからず」だね…。

ひさびさに弁慶@後藤様(違)キターーー!!足で顔を掻くな!!!wなんという野生児な弁慶…。しかし出るたびに気になるのは果たして義経は誰が演るのかということだな(笑)弁慶の出番もっと欲しいでーす。

頼長さま、奥様いらっしゃったのね…バイだったんですね。喪中につき、ということで師光(実は信西の差し金)に追い返される頼長サマ。痛恨のミスだね…(涙)「なるほど理にかなっておる」とか、割と素直に帰っていくあたりがお坊ちゃんだなーという印象。ハブられた背中がなんか可哀想。

信西@サダヲさん、ブラック化着々と進行中!!!歴史に疎い私は、てっきりいい人だとばかり思ってたので、この黒化は…正直嬉しいです(笑)ただのいい人じゃサダヲさんの魅力が半減なんでね…ふふ。ネコ目が相変わらずかわええ

そうそう、師光さんのことばっか書いたけど、家成さんの実の子、前回初登場の成親@吉沢悠さんは我が家では「織〇裕二のニセモノ」と呼ばれています…が、この方さりげなく上手い役者さんだということに「JIN」の時気づきました。今後も期待大です。

アングラ街な青墓宿に行ってみたいです…。あの怪しげなお面(?)蘇理古っていうんですね(これも「妄想大河ドラマ」さんで知りました)。なんか怖かったわ~。

 

いやーーー面白い回って、思わずいっぱい書いてしまうわ(笑)
駄文長文、ここまで読んで下さってありがとうございます!
次回もこれくらい「濃い」といいな~~~。


平清盛~第17回「平氏の棟梁」

2012-05-06 | NHK大河ドラマ感想

…1週前の感想を今頃書くという、夏休みの宿題を8月31日にやってるような
そんな気分。

いやーGWも今日が最終日ですよ。
なんか、GW入る頃に常設フリマというものに心ひかれて出店することにしたら
お休み中が妙に忙しくなってしまった(笑)
ブログ放置ですみませんです。
こんな辺境のブログでも覗きに来てくださる方が一人でもいらっしゃれば…。

…私は更新するぞ!大河レビュー!

と、誰に対しての意気込みか分かりませんが、第17回は「第2部」との名目だったみたいで…


今回のフォント大。

崇徳院「もはや、歌ではない…(涙目)」


前回、主役にほとほと愛想が尽きたので、今後は脇役の皆さんに焦点を当てて…。
と書いたんですが、主役抜きだと感想にならんわ(笑)つっこみどころが多すぎてネタとしては主役が面白いわ。

いやいや、ホントに↑の崇徳さんのつっこみは笑いました。笑っていいよね?もう。
今時の小学生が作ってもかなりマシなんじゃないか?と思えるほどのあまりにもひどい清盛の歌。私も和歌とか作れる人間ではありませんが、なんか「〇〇それに〇〇」って…「それに」って字数合わせにしてもひどすぎる言い回し。がっかりだよ、がっかりすぎる。せっかく第2部と銘打って、清盛も棟梁になったんだから、せめてあの歌会のときくらいは、視聴者もひっくるめて「おおー!やはりこやつは何かが違う」「我らにないものを持っておる」ってなアゲ感想を、リアルに感じさせて欲しかったです…。

あの(もはや歌ではない)歌もどきでも、もしかしてもっと上手い役者さんだったらそれなりに説得力あったのかしらん…?んーーー「もし」とか仮定で考えてもなぁ…。ただノベライズ読んだ時も相当無理矢理感があったので、かなりなハイレベルな役者さんじゃないと、やっぱし無理かなぁ…。ってことは、やっぱ脚本も良くないのかな?うーん。

とにかく。
あの歌会シーンでもう、なんかこの17回は「どーでもええ、どーでもええから早く先いけ」と思ってしまった私なのでした…すんまそん。

第18回の予告のほうが本編より面白かったよ!!!(涙)

今回のクラクラ(いい意味で)きたシーン。

家成(佐藤二朗)さん、今回もいい味出しまくりでした。特に、歌会をさっさと早退しようとした清盛に対しての「え…?(苦笑)」は素敵すぎ我が家では「キレ男くん」の異名をとっている佐藤さんですが、今回の家成役はいつものキレ演技を封印し、まさかの癒し系。見事に演じてらっしゃいます。

源氏いいよね~!今回も源氏の親子の確執は手に汗握った!なんかここと朝廷関係はすごく「大河ドラマ」って感じがするんですが、なんで主役近辺になるとお昼の民放のホームドラマかよ、って感じになるん?為義さんが回を追うごとに更に老兵の悲壮感と一途感、やりきれなさ諸々醸し出してて、見入ってしまいます。義朝もそれと互角に張り合ってて、緊迫したシーンでした。

第18回予告!なんかマイラバ崇徳さんがすごく切ない目でアップになってるぞ!得子さんは悲鳴上げてるし、物語が動きそう!.。゜+.(・∀・)゜+.゜

さて、もうBSでは本放送始まるな。

第18回「誕生、後白河帝」
なーーーんと、あの(?)「新選組血風録」で監察の山崎さん役だった加藤虎ノ介さん(一般的には「ちりとてちん」の四草兄さん)が、家成卿の養子、藤原師光役で初登場ですよ~!!
ノベ読むと出番はあまり多くないけどこれから結構ブラックな感じで絡んでくるので…。

すっごく楽しみですムフフ。