あーーーーもーーー泣けて泣けていかんわ…この大河!
ノベライズ2巻は、鼻水涙まみれで読んだのだと前回の感想にも書きましたが、映像になると更に感動度アップ。音楽もいいし、今回映像もなんだかいつもにもまして凝ってて良かった!そして何より、役者の皆さんが…もう皆、魂の演技炸裂!!ほんでもって、保元の乱に向けてのカウントダウンみたいな日時表記。あれが、更にドキドキ感を盛り上げます。
…なんか今回の演出、今までで一番好きなんだけど…、誰だろう?と思ったら!!!
あの『新選組血風録』の第9回「謀略の嵐」と第10回「油小路の決闘」を演出した、佐々木善春さんという方だったんですね!(←某巨大掲示板情報)うおーーーーなんかすっごく鳥肌立った!あの2話もどちらも神回だったんですよね~。今回の大河では初演出みたいですね。でもきっと次もこの人だと思う。いやー見応えあるわ~。放送が待ちきれんわ!
というわけで「平清盛」ドラマ自体も、清盛も、ついに覚醒!!
第一部で時折絶望しつつも、かかさず視聴してきた甲斐がありました。
今回のMVP親子。
鎌田道清「正清、やっかいな殿を見捨てられぬは、わし譲りじゃのう」
いやー鎌田親子に泣かされました…。いつもそれぞれ源氏のダメ義さんと義朝さんにぴったり寄り添い、影になり日向になり支えてきたこの忠臣親子ですが、もうなんか胸がきゅんとなるほどカッコよいし!惚れた!!特に、お父ちゃんの方!!道清(金田明夫)さーーーん!なんという優しげな切ない顔で息子を見るのでしょうか…。この大河では色んな父と子の関係(確執もあり)が描かれてますが、この親子は本当に自分達のやるべきことをふまえた上での親子の関係性が確立してて、すごく我を殺さねばいけないところが見てて切ない…。更にノベライズ読んじゃってるんで、今後の展開を思うとドつぼにハマります…(涙)でも、見届けなきゃね…うん。
上のシーンのあと、義朝のところに戻った正清に、義朝がかける言葉ももうたまらんかった!!
義朝「…遅いではないか!主に恥をかかすでない。」
最強のツンデレ(笑)義朝、こういうセリフがばちっと決まりますなぁ~。ああーなんかすっごく武士の世界だ…カッコええ。
カッコええといえば、由良さんもすんごく今回武士の妻という感じで、良かったっすね。出陣前の義朝に、実の父や兄弟身内と戦うなんてそれでよいのですか?などと、甘ちゃんな言葉をかける常盤に対し、すっと袂で受けた友切の太刀を差し出し
由良「今こそお志を遂げる時。存分にお働きくださりませ。」
と、涙を堪え凛とした表情で夫を送り出そうとする由良。
いやーーーこれはもう、この場合の正しい妻のあり方でしょう!少なくとも私はこういうのが見たくて大河観てます(笑)現代の価値観とか持ち込まない方が絶対いい(去年の大河は舞台が戦国時代のくせに、この常盤みたいな主役だったんで、がっかりして途中で視聴やめましたw)大体『自分のいるここじゃないどこか』に連れてってもらうために私は小説やドラマや映画観てるんですから。その世界の価値観はしっかり描いて欲しいです。無理矢理現代の価値観にしちゃったら、歴史上の人物の行動にひずみが出てくるのはあたりまえなので。
あっ、熱く語ってしまった(笑)
それにしても、冒頭にも書きましたが今回は清盛の豹変が半端なかったなー。ちょっと人格が変わったか?とまで思えるような策士っぷり。大体、帝方と上皇方どちらにつくかはっきりさせないのは「恩賞をつりあげるため」なんて発想、いつからしてたんだろう…。前回、自分の守るべきもののために上皇に剣をつきつけたあと、そういうクールな物の考え方になってきたのかしらん…まぁそれはどれで目覚しい覚醒っぷりで嬉しいんですが。ってか、何よりこのキャラクターのほうが、松ケンにホント似合ってる~。惚れ惚れしますわ。(出たよ、手の平返しw)
これからもちょっとダークな雰囲気を醸しつつ、平氏一門を何よりも大事に思う清盛でいて欲しいです。
あーーそうだ、平氏一門を大事に思うといえば…今回のMVPはもう一人いた!!
忠正おじ「清盛、わしとお前の間に、絆などはなっからないわ。」
うわーーーーーーん!辛すぎるよ、忠正さん!この言葉を呟きながらちょっとだけ微笑んでいたのは、こういう形でしか表現できない(することができない)、清盛へのある意味親愛の情にも似た思いだろうなぁ…。そして、今までどうしても清盛に身内としての愛情を持てなかった気持ちと、兄忠正の想いを継いでいる清盛を認めたい気持ちの葛藤に、こういう形で終止符を打てることへの開放感か。
ああ…保元の乱、ついに来ちゃうよ…。
一言感想。
前回の続き、上皇の去ったあと、なぜかふらりと清盛の前に現れた西行…一句詠んでましたな。結局、「お守りします」とか言ってた割にはあれ以来マイラバ崇徳さんのことは完全スルーだったね…西行。…イマサラナニシニキターーー(涙)
その後、濡れそぼった頼長さんと同じく濡れそぼった崇徳さんの2ショット…なんかこう…綺麗で儚くて哀れをさそうわー…。でもそのあと、例によって悪魔の囁きモードに入る頼長さま。御簾越しの表情がコワいっす…。崇徳さんが、まんまと術中にハマってるようでこれまた哀しい…この方、基本的に乗せられやすいタイプだと思います(涙)
後白河さま、相変わらずの挑発モード全開!妖しさMAX!松田翔太さん、この役ってぴったりハマってるよなぁ…。清盛との会話シーンは、清盛の抑えた口調も含めすごく好きです。
時子、疎開先に源氏物語を持っていく(笑)なごむわ~相変わらずw
頼盛…
師光さん、ちょこっと出た!セリフなし!鬼若、色んなとこに出没してた(笑)あのお掃除セットはいつ武器にかわるのだろうか…。
ラストあたりでタルカス!!血沸き肉踊る~~~♪
予告…何かもう色々と…号泣の予感。
次回「保元の乱」
はよ来いっ!!