みゅう'ずみゅうじあむ

猫2匹とダンナとご隠居と共に宮崎で暮らす主婦が個人的好み全開で語るブログです。時々アマ劇団員として暗躍しています。

平清盛~第18回「誕生、後白河帝」

2012-05-10 | NHK大河ドラマ感想

よし!今回は1週間経つ前に更新できそうだ!

今回(個人的に神回認定)、まず率直に思ったこと。


皆、(いい意味で)キャラ立ちすぎ!w(注:主役除く)


いっそキャラ萌え大河とでも呼びましょうかw
いやーすんごい濃い回でした。
ストーリーもかなり動いた(動き始めた)感じですが、何より脇役の皆さんひとりひとりのキャラクターが濃い!正直、全くこの時代の知識がなく、人名を覚えるのもチョー苦手なお馬鹿な私が、この大河を観ていると、似たような名前ばかりにもかかわらずすぐ覚えてしまえるのは凄いです。年号まで覚えられたらベストだなw


序盤の、家成さんの病床シーン。弱った身体をやっと起こし、清盛の手を取って一言一言噛み締めるように言う家成卿にまず泣けました…(´;ω;`)
ただ、正直初回観た時

「…感無量にござりまする。たくましき野良犬の吠える声に、今や朝廷御自ら耳をかたむけるようになったのでござりまするからなぁ…」

という家成卿の言葉にものすごい違和感を覚えてしまったのは、やはり実際今まで清盛にそこまでの成長が全然見られなかったからだろうなぁ…、いいシーンなのに勿体無い。

青墓で、聖子ちゃん…じゃない乙前(かつての祇園女御)の「遊びを~せんとや~♪」を聴いて

「この歌のごとき男が京におる。重きさだめを背負うておりながら、いつも軽やかに面白う世を生きておる男が。」

と雅仁サマが言った時も、「え?そんな男いたっけ?」みたいに一瞬つっこみたくなってしまったのも上と同じ理由。すーーーっとこっちの気持ちが冷めちゃうんですよねぇ、清盛持ち上げすぎると。観てる人が同じように思わないと説得力ないよね…どんなに脇の役者が熱演しても。ひねくれた見方ということは重々承知ですが、返す返すも今までの主役の演技(多少脚本・演出も)の説得力のなさがもったいないわー。

あーーでもまぁ今回は、清盛すごく良かったです(手のひら返すの早っ!)。濃い人ばかりの中で抑えた演技が逆にアクセントになってました…って、主役に言うことじゃないか(笑)でも、以前にも書いたけど、この大河の清盛の正しい使い方って今回みたいな「オブザーバー」的役割だと思うんですよね。大体、やっと歴史的な出来事に絡んできたけど、今までは無理矢理からませてたっぽいし。いっそタイトルも「平清盛」じゃなくて、「新・平家物語」の時みたく、人名じゃないほうが良かったんじゃないだろうか…、そしたら前半(第一部)とか忠盛さん主役でいいし。もっと全体が描きやすくなった気がしないでもない。

と、まぁ辺境のブログで勝手な妄想をほざいてますがw

とりあえず、今回は主役空気効果(え?)も相まって、本当に見応えのある良回だったと思います。何と言っても、政治的思惑が行き交う朝廷、ってのがやっぱりワクワクしますな~。前回があまりにホームドラマ化してたんでもうこれ以上あのノリやられたらお腹いっぱい、と思っていたので。(まぁノベライズでこの展開は知ってましたが)

映像も綺麗だったわーーー
月光の中、上空を見上げてたたずむマイラバ崇徳さまバックショットの蒼い映像とそのあとの横顔アップの美しいこと!!!何回リピったことか(笑)置かれた立場の悲惨さも相まって、崇徳上皇の悲劇性が良く出てたシーンでした。しかし、ラスト近くのいきなり転がってひきつけ起こす崇徳サマにはビックリした!一緒に観てたダンナが思わず

「…死んだ?」

と言った時はちゃんと即座に否定してあげましたが(汗)
ちなみにこのシーンも2回目観たらすごく崇徳さまが可哀想で、思わず涙してしまったよ…いやホントに。報われないにもほどがあるよね、これからどんどん報われないんだけどね…。


そして!!!今回の個人的な一番の見所は!!!

藤原師光@加藤虎ノ介さん初登場ーーーーー!!パチパチパチ

いや~期待を全く裏切らない、ブラック師光さんでしたよ~。出番短かったけども満足です。
王者議定の場で、信西が「話が戻っておりまする」と言ったあとの師光のニヤリ( ´ー`)y-~が素敵すぎ!!ってかなぜ一瞬アップに(笑)

しょっぱな、家成卿の「いささか疲れましてござりまする」の言葉に

「とりわけ無頼の高平太様の奇行の数々には手を焼いたとか。」

とさらっと本人(清盛)の前で嫌味を言うのが「ちりとてちん」の四草兄さんを髣髴とさせます。いや、何気にでもこの言葉は本心なんですね、清盛(平氏)に対する師光と成親の気持ちは、決して親である家成卿がいうような「この二人を私を思ってなんなりと相談してね」的なものとは違うので…、むしろ逆。
(以下ネタバレってか今後の史実)
虎ノ介さんがやると知ってからこの藤原師光さんて人をちょっと調べてみましたら「鹿が谷の陰謀」にがっつり関与してるんですね。そういえば「鹿が谷の陰謀」って、こないだ宮崎でやってた辻村寿三郎展にもありました。2回見に行ったんですが、すごく印象に残ってたので覚えてる~。
ちなみに、師光さんはこの人。

http://ameblo.jp/jusaburo/entry-10608705306.html
辻村寿三郎「創作人形の世界」より「藤原師光」)

…雰囲気が虎ノ介さんと似てなくもない?w会場で売ってた絵葉書買えば良かったわ~。

いやーそれにしても、毎週日曜日の昼間は、「新選組血風録」で監察の山崎さん、夜は大河で師光さん、と思わぬ加藤虎ノ介さんdayになってますよ~!!楽しみ倍増です(笑)まぁ、次回は師光さんは出番なさげですが…。


恒例一言感想。

あらためて、家成卿に合掌…(涙)なんか今回の大河で一番、裏のないいい人だったんじゃないか?退場がすごく寂しいです。病床の衰えた表情もすごく切なかった。佐藤二朗さん素晴らしかったです。

鎮西八郎為朝初登場!!!ワロタ…wいやホントに大笑いした。豪快すぎて!!生身の人間は絶対敵わんやろ、あの破壊力と防御力!!カッコいいわ~ちなみに、毎週楽しみに見ている、有名な大河レビューブログ「妄想大河ドラマ」の為朝の描写に今回は大ウケしました。ガンダムなんだーーなるほどーーwwしかし、ホントにあのダメ義さんの子供なのか??

鳥羽院、安定の血管演技…。なんかもう、見ててこっちが苦しいわ(涙)来週はとうとうお亡くなりになってしまわれるようですが…崇徳さんに詫びる気持ちは届かないのか…?切ないのう。ここまで物語をひっぱってきた人がまた一人去って「都の事態ますます芳しからず」だね…。

ひさびさに弁慶@後藤様(違)キターーー!!足で顔を掻くな!!!wなんという野生児な弁慶…。しかし出るたびに気になるのは果たして義経は誰が演るのかということだな(笑)弁慶の出番もっと欲しいでーす。

頼長さま、奥様いらっしゃったのね…バイだったんですね。喪中につき、ということで師光(実は信西の差し金)に追い返される頼長サマ。痛恨のミスだね…(涙)「なるほど理にかなっておる」とか、割と素直に帰っていくあたりがお坊ちゃんだなーという印象。ハブられた背中がなんか可哀想。

信西@サダヲさん、ブラック化着々と進行中!!!歴史に疎い私は、てっきりいい人だとばかり思ってたので、この黒化は…正直嬉しいです(笑)ただのいい人じゃサダヲさんの魅力が半減なんでね…ふふ。ネコ目が相変わらずかわええ

そうそう、師光さんのことばっか書いたけど、家成さんの実の子、前回初登場の成親@吉沢悠さんは我が家では「織〇裕二のニセモノ」と呼ばれています…が、この方さりげなく上手い役者さんだということに「JIN」の時気づきました。今後も期待大です。

アングラ街な青墓宿に行ってみたいです…。あの怪しげなお面(?)蘇理古っていうんですね(これも「妄想大河ドラマ」さんで知りました)。なんか怖かったわ~。

 

いやーーー面白い回って、思わずいっぱい書いてしまうわ(笑)
駄文長文、ここまで読んで下さってありがとうございます!
次回もこれくらい「濃い」といいな~~~。