気分は南米?~多文化&SDGs日記

四国を経て、浜松に三度漂着したかっぱの近況

もっと話そう!エネルギーと原発のこと

2013-02-21 22:38:20 | 脱原発
NPO法人開発教育協会にいる静岡県出身の友人が「もっと話そう!エネルギーと原発のこと」という教材を12月に出版。

んで、浜松でも県民投票をやった仲間たち10人とやってみた。
アクティビティ10 原発停止をめぐる意見~様々な意見を読み・くらべる
で、菅総理の浜岡停止をめぐって、原発立地の首長や新聞社説、経済界の声を読み比べた。

・「地元の意見」って言ってるけど、地元ってどこまでを言うの?
・「合意形成」って、これまでそんなものあったの?
などなど、ツッコミを入れながら、肯定的な意見、否定的な意見、自分が賛同できない部分、賛同できる部分を発表。

浜岡停止が決まったのは5月6日。
まだ福島第一の事故の全容もわからない時期で、計画停電や物資不足など混乱が収まってない状態に首都圏住民はかなり疲労困憊してた…とか、当時の状況も振り返えった。
意外と中日新聞が否定的な意見だったのが、5月10日の社説では論調がかなり変わっていることも驚きだった。また、中日新聞の2012年4月11日「浜岡停止10日間の攻防」という記事も読んで、こういう経緯であの判断になったのか!という内情がわかった。

ワークの手順で、誰の意見かを伏せておくはずが、初めに言ってしまったという手違いはあったものの、いろいろ意見交換ができた。

「国民の生活をもっと質素に変えてほしいと強く要望すべき」というスズキ会長の意見に賛同する人が多かったけれど、私は逆で「ガマンを強いるものは賛同を得にくい」「特に便利な生活しか知らない若い世代には“無理”と思われる」と意見。

「バブルの頃の電気使用量なら、原発は不用になるらしい」
「ええ?!そんなんでいいの?」
「電気機器を替えるだけで、楽に節電できるよ」
「でも今はオール電化住宅が増えて、新築マンションの半分がオール電化だって」
「戸建も入れると、新築は7割がオール電化だよ」
「でも、オール電化は調理器具の妊婦への影響も心配」
といった話も。

「オール電化」の推進が、使わなくてもいい電器を「使わされている」のかも?
高齢化による火事の心配も考えると、確かにオール電化は安心だけど、問題点もいろいろありそう。
尤も、電力ピーク時の民生(家庭)部門は1割なので、問題は産業部門などオフィスや工場などで使われている電力にもある。

いろいろ脱線しながらも、話がはずんだ。
何か結論や正解があるわけではないけれど、いろんな角度から考えるきっかけになった。
使用済み核燃料の問題や、家の中の電気・電化製品など、また別のテーマでいろいろ議論してみたい。

出産→復学の選択肢があるといいな

2013-02-03 08:35:45 | 多文化共生
在住外国人のわかものたちのインタビューにあちこちあたる日々。

とある高校に話を聞きに行った時に、「妊娠したら退学?」の話になり、
「退学を勧めているわけではないけれど、体育や課外活動で妊婦への配慮はないし、他の生徒への影響も考えて、自主退学することが多い」との話に、考えこんでしまった。

10代の外国人が妊娠する話は珍しくない。宗教的に中絶できないという背景もあるのだろうけれど。
私が働いていたボリビアの大学でも、妊婦学生も子育て学生も珍しい存在ではなかった。
私の感覚の方が、ちょっとズレているのかも??

日本の全日制高校では10代の妊娠・出産はめったにきかないけれど、日本人は「学校にナイショで中絶」も多いのかもしれない。

ある定時制高校では、妊娠→休学→出産を経て、復学して卒業する子を2人知っている。
様々な人生の局面を乗り越えて卒業を迎える二人を祝福したいし、それを支えた学校の関係者にも感謝は尽きない。

私が気になるのは、妊娠→出産の是非ではなく、本人の「学ぶ権利は?」ということ。
高校を卒業するかしないかは、学歴的には大きな違い。
退学でなくて、休学→復学という選択肢がとれないのだろうか?
学校側も、そういう選択肢を勧めることはできないのだろうか?

未成年の妊娠・子育ては推奨しないし、卒業まで待ってくれよ~!と言いたいけれど、現実にそういう子たちが少なからずいる現状では、「妊娠したら退学は当たり前」「学びたいなら再受検して」でない選択肢や、社会的サポートも考えていかないと…と思う。