気分は南米?~多文化&SDGs日記

四国を経て、浜松に三度漂着したかっぱの近況

朝鮮かぼちゃの豊作~今夏の成果

2011-08-28 22:11:30 | 
今日は里山の活動日。8月中旬に比べると、暑いけれど秋の空気になってきた。

今夏の畑は10日~2週間おきにしか行けなかったけれど、今日はホバク(朝鮮カボチャ)が大豊作で15~6本収穫して、畑の仲間や職場の人に配った。
「カボチャ」と言っても、水気の多いズッキーニのようで、若いうちに食べる。薄くスライスして、醤油と油でさっと炒めても美味しい。(写真はこちら)

昨年は猛暑のせいか、8月に入ってぱったり獲れなくなったけれど、今年は土作りをがんばった+追肥をした+雨が適当にあったせいか、8月に入っても収穫が落ちず、長く楽しむことができた。ただし、時期を逃すと人の腕より太りすぎてしまうので、夕方仕事を抜けて収穫に行ったことも何度か。

おすそ分けした人たちには「美味しかった!」と好評で、来年はさらに種を分けることになりそう。今年は鹿児島まで種を送ったけれど、どうだった~?>ちくちん

さて、今期の成果は…

1)<ホバクが伸びて埋まった>、フダンソウ →穴だらけ
2)ホバク →大豊作
  青じそ、ツルナ、マクワウリ →消滅
  ズッキーニ →ホバクに負けてひょろひょろ
  ハブ豆、長ネギ → 成長中
3)里芋(土垂)→未だひょろひょろ
4)えだまめ →美味しかった♪ その後はモロヘイヤ →収穫中
5)ニンジン →不作でヒネ人参、小松菜の後は里芋
6)ショウガ(中大)→成長中?
  ジャガイモ(メークイン)→やや不作

ホバク以外のウリ科はウリハムシにやられ、里芋にはセスジスズメ(蛾の幼虫)がつき、モロヘイヤはマメコガネにすだれにされ…。でも、ニンジンは昨年ほどキアゲハはつかなかった。
というわけで、ホバクと枝豆以外は不作な夏でした。

隣の畑の里芋に比べると、うちは半分以下の大きさだし。
ショウガは何時ごろ獲ればいいのやら、様子見の状態。

ベランダのバジルも、そろそろジェノベーゼソースにしなくちゃ。プチトマトは植えた時期が遅かったのか、全然収穫できず
梅干しは塩が多めで「しょっぱ~~い」梅になったけれど、初めて作った割りには、まぁまぁかな?
次は味噌づくりにも挑戦したいなぁ。

夏休み研修:市町村の財政分析

2011-08-25 22:35:03 | まち
お盆休みは、信州で議員をやっているY君の主催する「よくわかる市町村の財政分析」の研修で塩尻へ。

いや、実は財政が苦手で、もっとちゃんと理解せねば…と思い切って飛び込んだんだけど、やっぱり難しかったー
今は総務省で「決算カード」「財政比較分析表」という統一フォームで全国の自治体の決算表が公開されており、自分の自治体の数字を表に書き写しながら、経年変化を追っていく作業を行った。

が。肝心の言葉がさっぱりちんぷんかんぷん
コーサイヒって、えぇ交際費じゃないの?(正解は公債費)に始まり、キジュンザイセイジュヨーガク、レンケツジッシツアカジヒリツとか…脳みそぐるぐる状態で数字と格闘。
参加者は13~4人だったけれど、みな長野県内の議員さんたち。隣は3期目の方で「1期目はさっぱり読み解けなくて、やっと今だから意味がわかる」と言っていた。
私はなんとか自治体の収入と支出の構造がなんとなくわかったのと、経年変化で見ないと評価が難しい、ということは理解できた。浜松は企業が多くて税収も多いので、そこまで危険(赤字)ではないけれど、村の議員さんは「あ~…」とため息をつきながら計算していた。

興味深かったのは「普通交付税不交付団体一覧」で、首都圏と愛知県を除くと、ことごとく原発立地市町村が並ぶ。なるほどねー。
でも、それ以外のところは、なんで不交付なんだろう?静岡だと沼津市、富士市、御殿場市、裾野市、湖西市、長泉町、小山町、吉田町が挙がっている。

貴重な夏休みは室内に缶詰だったけれど、泊ったところがちょっとリゾートチックで、行き帰りは18切符で塩尻のワインとおやきをつまみに木曽路を11時間堪能してきた。

教職員研修と進学ガイダンス

2011-08-12 22:34:52 | 多文化共生
先週は唐突にショックなニュースが飛び込んできて、激しく動揺→落ち込んだけれど、大事な仕事が目白押しで、義務感をかき集めて何とか仕事を完遂。

一つは、市内で一番外国人児童が多い小学校での教職員研修。「中学卒業後のわかものたち~高校・大学進学を見越して」と題して、外国ルーツの高校生、大学生、わかものたちのエンパワーメントや課題について話をした。

2~3月の映像プロジェクトで作った映像を上映したら、6年生の先生に「ぜひ総合の学習で子どもたちに見せたい!」と言われた。6年生の子たちは先の見通しが持てないことから、学習に意欲が持てず、先生も試行錯誤しているとのこと。高校で直面している問題とよく似ている。

その後の情報共有では、学年ごとに教職員、支援員、日本語指導員、放課後学習会のボランティアが集まって話し合った。私が参加した6年生では、家庭環境が複雑な子が多く、「モチベーションが上がらない」背景や保護者へのアプローチについて、議論が盛り上がった。

学校を挙げて、様々な関係者と共に子どもたちの問題を丁寧に共有する研修は、とても有意義だった。校長先生の方針や国際担当のN先生の影響も大きいと思うが、他の学校でもこういう場が持てたら子どもたちの対応もかなり変わるのでないかと思う。

支援ボランティアの方に「見ていた子どもたちが高校進学した後、どうしているのか気になっているが、追跡調査はしていないのか?」と聞かれた。小中は地域的に近いので、できなくもないだろうが、高校は市→県と管轄が移ることもあって、なかなか難しい。個別にサポートしている子しか追えていないのが現状。
障害のある人については、小・中・高→就職までサポート情報をリレーするしくみができつつあるが、外国人でもそういうしくみがつくれないか?というのが今回の大きな宿題。

昨日は、フィリピン人による学習支援組織と組んで「高校進学ガイダンス」。中学、高校の先生にも登壇していただいた。参加者は予定の2/3ぐらいだったが、スタッフの方たちも熱心に聴いていた。
これまでのガイダンスはフィリピン人の参加が少なかったけれど、フィリピンルーツの子どもたちが増加している近年、当事者のコアメンバーが課題をしっかり共有する機会になったのはよかった。

4月からNPOに復帰して、事務局の基盤整備や中間支援の仕事に追われていたが、久々に多文化の仕事を再開。
残念ながら全国交流会の資金獲得はならなかったけれど、進学ガイドブックのリニューアル、高校生支援に向けた新たなプログラムの開発、小中高+支援者のネットワークづくりなど、やるべき課題も見つかり、私自身のモチベーションも上がってきた。


…そんな訳で、先週末はスタジアムや暑くて溶けそうなホームタウンにいたけれど、今週は骨休め+畑仕事+研修な夏休みです。

自宅で看取る+家族葬(音楽葬)

2011-08-01 23:02:36 | その他
7月は父の入院→退院→介護→看取り→葬儀があった。
3年前から難病といわれる血液疾患にかかり、本人も含めて諸々の準備は進めてきた。延命治療はしない、という意志で「尊厳死協会」に登録もしていた。

最後の入院は2週間で、治療を終えて退院となった。まだ要介護の母がいたが、老人施設は遠方しか空いてなく、入所は物理的・身体的なハードルが高かった。結果「自宅で介護する」ことを選び、ケアマネージャーと相談し、自宅に電動ベッドを運び込んだ。
しかし、夜の介助は母一人では難しく、娘3人+孫が交代で泊り込むことに。

退院して1週間で再び発熱。父に「病院行く?」と聞くと首を振る。週末だったこともあり、母は「病院には行かない。自宅で看取りたい!」と決意。

そこからはケアマネージャー、ヘルパー、医師、看護師、作業療法士、医療機器会社の人たちの助けを借りて、自宅で最後の1週間を過ごした。
18日の未明は介護の合間を縫って、私は甥や母となでしこ優勝を見ながらワーワー騒いでいたし、最後の2日間も母娘4人が入れ替わり立ち代わり手を握り、ご機嫌を伺い…、姉は「一種の祭りだねぇ」。
「病院で管だらけになって死ぬのはイヤだ」と生前言っていた父は、兄、甥、孫、婿たちにも会い、食べたいものを食べ、好きな音楽を聴いて、家族に看取られて旅立っていった。


葬儀は3月に本人含めて準備をしていたので、葬儀社を呼んで「これでいいですね?」の確認のみ。家族・親族のみの無宗教で、会場には父が描いた絵画を飾り、遺影は私が事前に選んでおいた5年前の金婚式の写真を使った。
「お別れ会」は弔電・メールの紹介の後、父が好きだった曲を姉たち+姪の演奏で送る約45分の音楽葬。私は父が地域のミニコミ紙に書いた戦中戦後の体験記を朗読。最後は「信濃の国」を全員で合唱(唯一信州に縁がない義兄2もYouTubeで予習して参加)、そして献花、出棺。

プログラムはその場の勢いで決めたけれど、電子ピアノの手配もなんとかできて、とてもいい雰囲気に。叔母は「こういう葬儀もありなのね。参考になるわ~」とつぶやいていた。
精進落としは、実家に戻って近所のお気に入りのお店で寿司会食。葬議場は自宅からタクシーで10分、火葬場はそこから20分で、戻ってくるのに30分ぐらいで、近場で済んだことも助かった。
3年前からいろいろ準備したり、心の整理をしてきたこともあり、本人も家族納得の上で、無事父を見送ることができてホッとしている。

職場や友人のみなさまには、諸々しわ寄せをしてしまったけれど、お蔭様で心おきなく最後を見届けることができて、本当に感謝しています。どうもありがとうございました。