気分は南米?~多文化&SDGs日記

四国を経て、浜松に三度漂着したかっぱの近況

重信川上流の棚田で田植え

2008-04-28 18:11:36 | ESD
26日はESDの野外実習。東温市井内の棚田で、地域の小学生の自然体験教室の田植えに参加。
紙マルチという自然に還る紙シートを泥の上に敷き、そこに穴をあけながら田植えをしていくという最近の農法だ。これだと雑草の繁茂が抑えられるので、除草の手間が省けるのだそうだけど、水田を泳いでいたイモリや小動物はどうなってしまうのだろう??

子どもたちは田んぼに入るなり「わー!」「ぎゃー!!」と大騒ぎ。まったく、軟弱だなぁ、もう!と思って、自分も裸足で田んぼに入ると…「ぎゃーー!!」 つ、冷たい!!!棚田の最上段で山の水が直接入っているので、泥の中の温度がかなり低い。脚がしびれそうになる。

昨年の田植え実習は、わずか2列で「天皇の田植え以下」だったが、今回は2時間余り田植えを堪能。私は2度目だったが、学生も初めてが半分ぐらいで、あまり体験がないとのこと。冷たくて、タニシ?の殻が足裏ごつごつ当たることを除けば、かなり楽しかった。子どもたちは途中から田植えでなくて、泥遊びになっていた。
紙マルチはまっすぐ敷かなくてはいけないのに、紙はぐにゃぐにゃで隙間できまくり、苗の数もまちまちで、見るからに素人作業。「刈り取る時には関係ねぇ~よ」と地元の人は言ってくれたけれども…。

お昼は子どもたちと竹にパン生地をつけて炭火でパン焼きをしたり、追いかけっこをしたり、地元の人にインタビューをしたり。スープのしいたけのが食感が「!?」だったので聞いたところ、庭で栽培してマクロビオティック製法で調理したとのこと。
この地域の小学校は、奇しくも社会人受講生のAさんがかつて校長をしていた学校だが、児童数は20年ぐらい前からほとんど減っていないとのことで、この日も50名ぐらいの子どもとその親たちが来ていた。
児童数減少で閉校になる学校も少なくない昨今、とても若々しい集落なのは、町が近い、谷が広くて水が豊富で、水田耕作に適しているため、離農する人が少ないからだとか。その要因をもっと知りたい。

そこから10km近く歩いて山を下山する途中、側溝に落ちているモグラを発見!
冷たい水に浸かってで弱っていたけれど、生きているモグラを捕まえたのは初めて。頑丈な手にすべすべの毛皮だった。

GWの予定 → GWの軌跡

2008-04-23 23:16:44 | その他
26日(土)重信川フィールドワーク
     夜行 フェリーで小倉へ
27日(日)福岡→東京
     午後:Rua*Luaクラス(新宿)
28日(月)次姉宅でPCメンテナンス
29日(火)午後:Rua*Lua公演(杉並)
     夜:千葉戦 3-0(日スタ)
30日(水)江戸東京たてもの園特別展「木造建築の魅力」へ(小金井)
1日(木)夜:Rua*Luaクラス(杉並)
2日(金)夜:Rua*Luaクラス(杉並)
3日(土)午後:クラシコ(国立)3-2 …浜松パレードには行かず
4日(日)午前・午後:Rua*Lua(井荻) …静岡パレードには行かず
5日(月)午前・午後:Rua*Lua(杉並)
     夜:コウモリ観察会 →希望者多数で落選
6日(火)午前:Rua*Luaクラス(新宿)
    午後:大宮戦(日スタ)1-1
    夜:東京→松山

だいたいこんな感じ。水俣フォーラムや9条世界会議もあったけど、
今回はダンスと成分を集中補給。
フィールド行きが少なかったのは残念。

新緑まぶしい!今治、重信川

2008-04-22 22:20:25 | 
4月の第4週はフィールド三昧。日曜は今治市の「自然科学教室」へ。小学生5~6年生を対象とした自然観察会で、学校の先生方が中心となって運営して、もう48年になるという。
その顔ぶれの中に、昨年度のESDの社会人受講生の方がいた。「あれ??」…なんと自然科学教室の超ベテラン教員だったことを今頃知った。かつては瀬戸内の島々の教員もされていたそうで、懐かしそうに小規模校での教員生活の話を聞かせてくれた。

250人(!)の子どもたちは班に分かれ、元気に田んぼや里山を駆け回って、草笛をピーピー吹いたり、ぺんぺん草を鳴らしたり、花びらをむしったり、興味津々で「草花ビンゴ」のマスを埋めていった。私も野鳥を見始めたのが4年生で、5年生から自然観察指導員東京連絡会の観察会に通っていたのが、生物好きになる大きなきっかけになった。
この自然科学教室も半世紀続いているだけあって、参加していた子どもが教員や学芸員になったケースが多々あるそうだ。子どもの好奇心に応える機会や大人がいることは、ナチュラリストが育つ大事な土壌だ。

愛媛生態系保全管理のOさんも助っ人で参加しており、下見で片っ端から植物名を教えてもらったが、すっかり忘れている自分…。知人の顔と名前が一致しないのごとく、見たことはあるのに名前が出てこない。うう~~。
しかし、春の畦はなんとまあにぎやかなことか!眺めているだけで嬉しくなってくる。


火曜日は実習の下見を兼ねて「重信川泉めぐり」へ。先月はうっかり忘れて参加できなかった。4月の重信川の土手はイタドリ、スイバ、クズの芽など食べられる野草がそこかしこに生えていて、ゴミ拾いそっちのけで採集に走りそうになる。
動植物に詳しいHさんにきくと、次から次へ名前が出てくる。この日は春のトンボを教えてもらった。
環境教育では生物名を覚えることに賛否両論あるらしいが、私は名前が知りたい派。「生物屋」として知ってなきゃならないし、種が同定できなかったら生物多様性も議論できない。でも、それより何より「自然が読める」ことが楽しい!

ジャンセンだったか、有名な熱帯学者が「もし字が読めなかったら、図書館の本も燃やすぐらいしか価値を持たないように、森の木も種類がわからなかったら、燃料としての価値しか持たないが、種類がわかればそれは多様な価値を持つことになる」と言っていた。
自然を見るにあたって、生き物の名前がわかることは、そこの自然の性質が読めるということにもなるし、定点観測で自然の変化も見えてくる。最近は、見慣れない外来種が増えて、ぱっと見は同じ緑に見えても、その内容が変質していることも実感している。

そんな外来植物の一つかと思ったのは、在来でアブラナ科のハタザオ。川原の草むらで多数発見。他のセイタカアワダチソウやクズがまだ茂らないこの季節だから、目に付いたようだ。メモメモ~~。
解散後は、Aさんが代表をつとめるNPOで植樹している「夢の森」を見せてもらう。河川敷の一段高い所に幅20m×400mぐらいの細長い土地に地域の落葉樹や食べられる実のなる木を植えていた。まだ樹高は1~3mで先が長いが、どんな森が再生するのか楽しみだー。

春だ!山菜だ!

2008-04-19 22:44:38 | ESD
先週からESDの授業がスタート。基礎は木曜夜、指導者養成IIは土曜に農学部で開講している。
土曜の農学部は学食が開いていない。大学前には食堂やコンビニもあるけれど、ESDの授業だし「なるべくお弁当を持ってこよう」と呼びかけてみた。
今、大学生の食がとても貧相になっていて、大学で「お弁当プロジェクト」を始めたことがニュースにすらなっている。一人暮らしの家を探すにも、まともなキッチンがついている方が少なくて、これじゃ自炊できないじゃないか!という有様だし、先日は「お茶入れて」と学生に茶筒を渡したら「どうやるんですか?」と言われてひっくり返りそうになった

なので、あまり期待はしていなかったのだが、受講生の1/3が自作弁当を持ってきた。「最近お弁当づくりにハマって、毎日作ってます」という女子学生は偉すぎだし、工学部の男子学生2人がきちんと弁当を持ってきたのには正直驚いた。偏見入っていてごめん!
誤解なきように言っておくと、私は「料理ができるの~」という女性的=家庭的なところをアピールすることは大嫌いで、大学時代にそれでジェンダー論争を繰り広げたことがあるぐらい忌避してきた。でも、ESDの面から食を考えて実践することは大歓迎。

一緒に机を囲んで、どこのスーパーで地産地消を推進しているとか、コンビニ弁当は部屋に長期間放置しておいても腐らなかったとか(怖っ…)、キンピラゴボウの簡単な作り方とか、そんな話題で盛り上がれるのが楽しい。
今日は里山の講義で山の食べ物が話題になったこともあり「今、旬の山菜」も話題になった。イタドリの採り方、食べ方とか。来週は里山のフィールドワークなので、よだれが出そう~。

私は、昨年えんぱねるあ(NPOスタッフ・関係者の自主勉強会)で「何食べてる?」のワークを主催してから、自分の食生活を見直して、コンビニの食品は飲料を除いて買わなくなった。コンビニ自体、立ち読みやチケットを買いに行くぐらいで、今はめったに利用しない。
平日は学食を使うけれど、お弁当を呼びかけた以上は自分も作らねば。食材は主に、コープ自然派で調達しているが、近所のスーパーの地産コーナーで買うのも楽しみ。先日はツクシやゼンマイを買って料理してみたが、今日はタケノコとワラビに挑戦!
タケノコのあくとりは米ぬかでやるのに、ワラビはなんで灰なんだろう?ゼンマイは重曹でやったけれど、不十分で苦かった

食卓が自然の恵みに彩られていることは、本当に「豊か」なことだと思うし、この時期、ここでしか食べられない食材を味わうのは最高の贅沢だと思う。
水俣でもクレソン、スイバ、ヨモギ、ノビル、ツクシを摘んで食べたけれども、春の里山は採り放題!食べ放題!で、美味しいものがあふれている。先日は実家の近所の川でクレソンを摘んでおひたしにして美味しかった。明日は今治の観察会に参加。タラの芽を採れたらいいな~。

春だ!コウモリだ!

2008-04-16 20:11:25 | まち
日本に住んでいると、つくづく季節の移り変わりが楽しいと思う春爛漫の日々。春の訪れを感じる生き物はたくさんいるのだけれど、昨日は久々にアブラコウモリ(イエコウモリ)を見た。
昨年の初認は3月29日だったけれど、今春は夕方出歩くことが少なかったせいか、なかなか遭遇できなくて、やっとピラピラ舞っている姿を見て「ああ、今年もコウモリが飛ぶ季節になったぁ~」と嬉しくなった。

「コウモリなんて見たことない!」とよく言われるけれど、それはコウモリと認識していないだけで、街中で最も目に付きやすい野生哺乳類でないかと思う。
私も大学でコウモリ調査に関わってから、初めて実家の近くにもアブラコウモリがいることに気がついたけれど、一度認識できるとあちこちで飛んでいる姿を見かける。

夕暮れ(日暮れ直後)に川べりや水田の上をピラピラ変則的に切り返しを入れながら飛んでいる生き物がいたら、それがアブラコウモリ。
夏の田んぼに舞い飛ぶコウモリたちのにぎやかさは、私が大好きな田園風景のひとつでもある。

これを書くのにコウモリサイトを眺めていたら、「ボクのとなりのコウモリくん」なんてイベントを発見。実家の近くの科学館で、オオコウモリ研究家で有名な大沢夫妻の観察会があるではあーりませんか!こりゃ、行かねば!!!

さらに、シロヘラコウモリの可愛い写真も発見!ラブリ~ ←コスタリカで見たかった…。
アマゾンで寝室にでっかいフルーツバットが入ってきた時はびっくりしたけれども(笑)、コウモリの生態は本当に面白い。(写真は浜松で拾ったアブラコウモリ)

快適な長距離バス旅のために

2008-04-09 22:48:04 | 
1月の外国をルーツとする子どもの進路保障と、2月の松山歴史散策を遡ってアップしました。

で、今回も夜行バスで東京往復だったのですが、旅のコツもつかんできたので、覚書。

1)予約はなるべく早めに取る。
 後部座席は揺れと騒音がひどいので…。

2)松山~東京は新宿便がデラックス。
 同じ3列シートの東京便より、ずっとリクライニングが深い。

3)エアコンはOFFか最小に。
 暑すぎ、冷えすぎ、乾燥しすぎは睡眠の大敵。

4)耳栓、U字枕、アイマスクは必需品。
 首の安定、騒音・光のシャットアウトで、驚くほど熟睡度が違う!

5)腰の下に上着か着替えを敷いてクッション代わりに。
 背骨がS字になるようにすると、姿勢が楽に。

6)飲み物を手元に置いておく。
 エコノミー症候群対策に、車内サービスの水かお茶にフタをして置いておく。

7)携帯はマナーモードで。
 おやすみなさい… 

えんぱねるあ2008春合宿

2008-04-08 23:43:07 | NPO/NGO
週末は千葉で「えんぱねるあ」の合宿。NPOのスタッフ、活動をしている仲間たちの毎年恒例の“癒し系”合宿勉強会である。エコリーグやA SEED JAPAN、NPOセンターなどの関係で知り合った仲間たちと、数年前から「Power~市民の力~」という形で自主勉強会を月一回ベースでやっているが、2006年に呼びかけ人の岡田くまちゃんが急逝し、昨年5月から「えんぱねるあ」として再出発。今回は新メンバーも2名迎え、初の「えんぱ合宿」となった。

場所は昨年と同じ鴨川の温泉。近況報告、活動報告の後、社会状況分析に。これはブレーンストーミングでNPOや市民社会に関わる「いい兆し」「悪い情勢」を各人書き出していくのだが、活動分野は違っても、それぞれ市民セクター最前線での活動を生業なり副業としているだけあって、ホットなトピックが次々出てくる。

今は愛媛にいる私にとって、中央での動きや傾向を知ることができるし、同世代で同じような志を持つ仲間たちと真剣な議論ができるのはとても刺激的だ。
ついつい私は脱線したり話題を散乱させがちだが、ファシリテーターの達人たちがきっちり〆てくれるので、安心して言いたいことが言える。

時間配分もおそろしく正確で、勉強会のテーマ設定もさくさく進む。自分たちの気になるテーマを負担にならない範囲で担当していく方式だが、今年は防災、平和運動、CSR、伝わるデザイン、原発、G8などなど、幅広いテーマが立って今から興味津々。(セミクローズドな勉強会なので、参加したい人はメールください。)

今回の合宿も魚三昧に、イチゴ狩りのオプションもあり、メンバーの子どもの可愛い姿に癒され、千葉の里山の桜や菜の花を愛でて、充電完了!でした。