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まてぃの徒然映画+雑記

中華系アジア映画が好きで、映画の感想メインです。
たまにライヴや本の感想、中小企業診断士活動もアップします。

J・エドガー(試写会) J.EDGAR

2012-02-02 23:34:38 | その他の映画(あ~な行)

ディカプリオが、一瞬レスリーとダブりました。

FBIを創設して初代長官に就任し、8代の大統領に仕えたジョン・エドガー・フーバーを、クリント・イーストウッド監督、レオナルド・ディカプリオ主演で描く。物語は、晩年のフーバーがFBI創設前夜からの話を口述筆記させるスタイルで、現在とフーバーの語る過去の時制が交互に綴られる。といってもわかりづらいものではなく、若いフーバーはディカプリオが演じていてかっこいい役柄です。

時代は第二次世界大戦前、アメリカにも共産主義の波が押し寄せていた。爆弾テロがおこり、司法長官の自宅も標的になる。そこからFBIの前身である連邦捜査局が組織され、国会図書館の蔵書をカードで管理するシステムを開発したフーバーが責任者に任命される。フーバーは司法長官の秘書室から新人のヘレン・ギャンディ(ナオミ・ワッツ)を自分の秘書にリクルートして、最後まで秘書を変えることはなかった。

国家への忠誠心に燃えるフーバーは、クライド(アーミー・ハマー)を右腕として全米の犯罪者の情報を一手に集め、最初は反国家的な共産主義者、ついでマフィアの取り締まりへと標的を移していく。そんな最中に起こった20世紀でもっとも有名な人間の一人、チャールズ・リンドバーグ(ジョシュ・ルーカス)の息子誘拐事件で、当時としては画期的な科学的捜査を導入するが、捜査の途中で息子は遺体で発見される。FBIは名誉挽回を期してさらに全力を挙げて捜査を進め、ついに犯人を逮捕してフーバー率いる捜査局はヒーローとなり、誘拐もFBIが扱う事案のひとつになる。

フーバーは終生結婚することはなかった。チャンスは何度かあったのだが、一度目は秘書のヘレンにやんわりと断られ、二度目はクライドの激しい嫉妬にあい諦めることに。そして母親(ジュディ・デンチ)をマザコンじゃないかっていくらい大切にしつつ、本人は幼少のころに「男らしくいなさい」と言われたことがトラウマになり、母親が亡くなった日に密かに。。FBI副長官クライドとはあくまでプラトニックな関係だったが、クライドの思いがある諍いでフーバーに伝わり、それ以来2人はますます離れがたい関係となり、2人の関係はフーバーが死ぬまで続いた。

口述筆記をさせている中では、常に捜査の前面に出て活躍しているフーバーだったが、脳梗塞で倒れてリハビリが必要となったクライドの口からは、事実は全く違って実際に容疑者を逮捕したりしたのは部下のエージェントだったと辛辣な言葉が出る。フーバーの中では、マスコミ向けの演出と実際に起きたことが一緒くたになっていたり、自分をかっこよく見せたいという思いもあったんじゃないかな。老いてもなお気迫あふれるフーバーだったが、肉体的な衰えは明らかで、高齢を指摘した医師を脅して注射で体力を保つ日々になる。

全米の機密情報を集めるという職業柄、時の権力者に待つわる情報もフーバーの元には集まってきて、極秘ファイルとなっていた。あるときは大統領夫人のスキャンダルを掴み、あるときはケネディ司法長官を脅し、キング牧師がノーベル平和賞を受賞するときには彼が共産主義者だという怪文を委員会に送りつけるなど、極秘ファイルはフーバーの隠然たる権力の源泉となっていた。フーバーが死んだとき、ときのニクソン大統領は機密ファイルを真っ先に捜索したが、終生仕えた忠実な秘書ギャンディがあらかじめ機密ファイルを運びだし、すべてをシュレッダーにかけていた。

レスリーと被った瞬間というのは、やっぱりクライドとのホテルの場面です。ちょっと広めの額ときれいな肌、モノクロっぽいくすんだ画面で西洋人的な色合いもなかったからでしょうか。ま、一瞬だけど。

日本人にはあまり馴染みのないけど、たぶんアメリカ人には有名なFBI長官の一生を描くなんて、さすがクリント・イーストウッドです。ただ伝記ものだと大枠のストーリーは決まっているから、なかなか脚色ってのは難しいと思います。長官と副長官の秘密の関係は、公のものだっとは思えないけど、公然の秘密だったのかな。日本だったら誰の伝記ものが面白いでしょうか。近現代だと伊藤博文なんてどうでしょう。

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