イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「うおつか流清貧の食卓」読了

2017年02月05日 | 2017読書
魚柄仁之助 「うおつか流清貧の食卓」読了

ずっと前にこの人の書いた本を読んだことがあって、また手ごろな値段で見つけたので買ってみた。変わった名前だったのでなんとなく記憶があった。

前の本は料理の簡単なアイデアが主な内容でやたらと豆や出汁をとるための乾物が出てきたのだけは覚えている。著者は出汁をとるのを重視しているらしく、それをどうしたら簡単にだしを取ることができるかと面白く書いていた。
プルーンという果物は甘味料に使うといいということが書かれていたので僕も早速無印良品で買ったのを覚えている。(結局誰も食べずに腐らせてしまったが・・・)

そしてどうやらこの本はその続編として書かれたものらしい。前のような1ヶ月の食費を9,000円でまかなえるみたいな面白いアイデアが掲載されているのかと本も中身を確かめることなく買ってみたが今度はそういうアイデアがいかに健康にも良いかという内容だった。著者がこの2冊で言いたいのは自分のアイデアは節約ができて、しかも健康にもすばらしくいいのだということだったそうだ。

なるほど今回の本には現在の日本人がいかに農薬や添加物にまみれた食材を食べ、脂肪分や合成の旨み成分によって味覚を損なわれているかということをデータは掲載されていないがとつとつと語っている。
そして、自分はそれに対してこれほどすばらしい考えのもとに素材の旨みを生かし、しかも読者にはまねのできないかもしれない徹底ぶりで実践しているのだと自慢っぽく書いているのだが、なるほど、そうらしいというのはわかるが、そんなに自分を自慢してくれると読んでいるこっちがなんだかしらけてくる。そこが残念だ。
まあ、今の日本で手に入る食材でそんなに毒の入っているものはないのではないだろうか。僕がいつも野菜をもらってくる叔父さんの家でも普通に農薬を使っているが、そこのおばあさんは91歳の大往生だった。人間が長生きできるかどうかというのは極端な人は別として、持って生まれたものなのではないだろうか。それか因果というものだと思う。

解説を書いている人も含めてなんだか自分の自慢と宣伝のために書いているような本であった。
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