LogicalInSpace

将棋の日記

最近の羽生四冠

2008-07-18 21:17:59 | ファン棋士情報
最近は、羽生四冠がタイトルに出るようになりました。
個人的には、最近の羽生四冠の調子が良いのは、次の要因が1番に考えられます。

新しい戦法が出ていない
最近の新しい戦法というと、中座飛車、一手損角換わりです。
タイトル戦に初めて登場したのが、1998年に中座飛車、2004年に一手損角換わりです。
中座飛車は約10年の歳月、一手損角換わりは約4年の歳月。

どちらも、参考になる戦法はあります。
中座飛車は『横歩取りの△3三角戦法』です。
一手損角換わりは、『通常の角換わり戦法』です。
しかし、中座飛車も一手損角換わりも初めから考え直さなければ、形勢の有無は分かりませんでした。

しかし、約4年の歳月も過ぎると、順応性のある羽生四冠は、新しい戦法が出てないので、戦型別に整理して、この形になれば勝ちやすいとだいだい分かって来ていると思います。

今回の後手番で2連勝をしている羽生四冠は、後手でこの形になれば勝ちやすいと分かっているような指し回しでした。(微差で形勢を良くすれば勝てるので・・・)
オールラウンドの羽生四冠なので、自分の勝ちやすい戦法を選ぶようになると思います。 居飛車であれ、振り飛車であれ。
2手目の△3二飛、△3二金は『戦法』と言うより『指し手』なので、数回指せばだいだい、こんな感じだと分かります。 たぶん、プロは・・・。

今は、羽生四冠が勝ちやすい時代なのかも知れない・・・。

棋聖戦79_5

2008-07-18 01:12:11 | ネット中継(図面)
竜王戦と棋聖戦が行われるので、図面を序盤、中・終盤、投了図の3図面×2より6図面を考えています。 ご了承してください。

今日は、棋聖戦の佐藤棋聖vs羽生三冠が行われます。(AM9:00開始)

先手:佐藤棋聖
後手:羽生三冠(名人・王座・王将)

戦型:一手損角換わり

産経将棋ニュース

Skype(インターネット無料電話)
図面を入れながら、Skypeで解説しようと思っています。
コメントがあれば、レスしようと考えています。

===== 2008/07/18 10:00 追記 =====

一手損角換わりとなりました。
△2二飛が、羽生三冠が負けない指し方だと思います。
負けるにしても簡単には負けないぞ、気迫を感じます。

<形勢>
駒の損得:互角
駒の働き:互角
玉の堅さ:互角
手番:先手
形勢は互角

===== 2008/07/18 15:20 追記 =====

この局面ならば、羽生三冠の勝つ確率は55%です。
たぶん、羽生三冠は間違えないので勝つかも知れません。

<形勢>
駒の損得:後手3歩得
駒の働き:先手は無駄がない、後手は「3七と」が出来ている、後手が少し良い
玉の堅さ:先手は穴熊の3枚、後手は美濃の3枚より先手が少し良い
手番:後手
形勢は微差で後手が良し
※後手の駒得と「3七と」より微差で後手がいい感じです。
※局面が落ち着けば、歩得が生きることになりますので、先手は効率よく攻めいたいところです。
※棋風より居飛車穴熊を良く指す人は先手持ち、振り飛車を指す方は後手持ちの局面なので、まだまだこれからの将棋です。
※はっきりどちらがいいと言う局面ではありません。 でも、プロの場合はこの微差が大きいのだけど・・・。

===== 2008/07/18 19:10 追記 =====

投了図です。
以下は、▲同銀、△同銀成、▲8七金、△9九玉、▲8八銀の追い詰めです。

羽生三冠が勝ちました。
これで棋聖を奪取して、羽生四冠となりました。

竜王戦決勝トーナメント(7/18)

2008-07-18 01:08:34 | ネット中継(図面)
今日は、竜王戦の決勝トーナメントの久保八段vs阿久津六段が行われます。(10時開始)

先手:久保八段
後手:阿久津六段

戦型:相振り飛車(▲三間vs△向い)

竜王戦中継ページ

Skype(インターネット無料電話)
図面を入れながら、Skypeで解説しようと思っています。
コメントがあれば、レスしようと考えています。

===== 2008/07/18 11:10 追記 =====

相振り飛車となりました。
阿久津六段は普通に居飛車にするのは、久保八段の思うつぼになると思って、力戦型にしたと思います。

<形勢>
駒の損得:互角
駒の働き:互角
玉の堅さ:互角
手番:先手
形勢は互角

===== 2008/07/18 15:50 追記 =====

模様は後手が少しいい感じですが、形勢は互角だと思います。

<形勢>
駒の損得:互角
駒の働き:先手は7八飛が遊んでいる、後手は無駄がないので少し後手が良い
玉の堅さ:先手は金無双の3枚、後手は美濃の3枚より少し後手が良い。
手番:後手
形勢は互角
※ただし、後手の方が少し模様がいい感じです。

===== 2008/07/18 22:30 追記 =====

投了図。
以下は、▲2八玉、△3八金打まで。

阿久津六段が勝ちました。

次は、木村八段と対戦となりました。