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将棋の日記

最近の横歩取りの捉え方について

2013-07-17 22:05:01 | 定跡&本など
最近の横歩取りの捉え方は、私が約25年前に定跡を学んだ時期とは、異なっていますね。

1番の違いは、中座飛車が現れたことが大きいです。
横歩取りの戦法は、結構、種類があります。
△2三歩戦法、△4五角戦法、相横歩取り戦法、△3三桂戦法、△3三角(△8四飛型)、△3三角(△8五飛型:中座飛車)です。

昔は、横歩取り自体が、力将棋のイメージがありました。
1)△4五角戦法(先手良し)
2)△2三歩戦法、相横歩取り戦法
3)△3三桂戦法、△3三角(△8四飛型)
という風に、私は分けて覚えていました。


現在の横歩取りは、△3三角(△8五飛型:中座飛車)の定跡化が目まぐるしく進歩しています。
1)△4五角戦法(先手良し)
2)△2三歩戦法、相横歩取り戦法
3)△3三桂戦法
4)△3三角戦法(△8四飛型) △8五飛型の変化として、捉えることが出来る。 また、△8五飛型の部分的な形を応用することが出来る。
5)△3三角戦法(△8五飛型:中座飛車) かなり、細かい部分まで定跡化されていますね。

最近のプロの中座飛車の定跡化が目まぐるしいですが、反面、面白いですね。
今後の進歩に注目です。


個人的には、△2三歩戦法、△3三桂戦法の定跡化が進んでもいいような気もしますけど。
いかがでしょうか?

棋聖戦84_4

2013-07-17 21:56:46 | タイトル戦&予選情報
第84期 棋聖戦 第4局

先手:渡辺竜王(棋王・王将)
後手:羽生棋聖(王位・王座)

戦形:横歩取り(△3三角:△8四飛型)

後手の羽生棋聖の9筋を伸ばすのが工夫でしたね。

横歩取りの難しさを感じますね。
先手で▲3四飛として歩得を主張します。
後手は、手得が主張です。

それでも、先手が良しとか、後手が良しとか、結論が出ない部分が難しいと思います。

羽生棋聖のファンですし、渡辺竜王のファンですし、どちらも応援しているので、勝ち負けの勝負はどちらもいいです。
内容が面白いならば、個人的には満足です。

本譜は、後手の羽生棋聖の9筋を伸ばす工夫が見れたので、個人的には満足をしています。

王位戦の挑戦者

2013-07-05 20:24:09 | プロ棋界情報
王位戦の挑戦者が、行方八段になりました。

私は、行方八段には、もっと活躍して欲しいと思っています。
それは単純ですが、あの大山15世名人の最後の弟子だからです。

大名人の弟子にも関わらず、あまり目立った活躍がないのが、非常に寂しいです。

もちろん、羽生王位(棋聖・王座)に防衛して欲しいですけど、行方八段の活躍に注目をしたいです。

2013/07/15は、以下の3つの記事も書いています。
「数学セミナーの予定」
「棋聖戦84_2」
「竜王戦決勝トーナメント」

竜王戦の決勝トーナメント

2013-07-05 20:15:38 | プロ棋界情報
竜王戦の決勝トーナメントが行われています。

羽生三冠vs小林(裕)七段

先手:羽生三冠
後手:小林七段

戦形:横歩取り△3三角戦法(中座飛車)

青野流という指し方らしいです。
終盤の67手目の▲5六飛が決め手になった感じです。
そして、▲4九金より、受けきって勝つ将棋は、受け将棋を見ている感じです。

結果は、ご存じの通り、羽生三冠の勝ちです。

棋聖戦84_2

2013-07-05 19:59:29 | タイトル戦&予選情報
第84期棋聖戦 第2局
先手:渡辺竜王(棋王・王将)
後手:羽生棋聖(王座・王位)

戦形:相横歩取り

先手の渡辺竜王が▲7七桂と指しました。
羽生の頭脳の相横歩取りの定跡を、再度、確認をしました。



30手目の△2二飛までは、羽生の頭脳に書かれてありました。

途中の△3三金は、珍しい手だと思いましたが、羽生の頭脳に書かれてある変化なのですね。
なるほどと思いました。

中盤は、ぼんやりしている感じで、「構想力」や「指し手の方針」などが漠然としている印象でした。
私は、こういう将棋も見ていて面白いです。

結果は、ご存じの通り、羽生棋聖の2連勝です。