BRM324伊豆300km、頑張ったじゃん～その2

伊東の海岸線を行くクライマー、A塚さん

真鶴有料道路から先は白のGhisallo海苔が牽く。が、真鶴駅で道を間違えそうになった。
「真っ直ぐで～す！」と脇を抜けて、今度は僕が先頭になった。
ここから始まるGhisallo海苔のA塚さんとのブルベになった。

●第1CP熱海網代：50.76km、1時間50分、平均速度27.5km/h

まだ8時前だよ。後続も続々到着。

ここまで家から90kmを超えた。

年配の方が1名出発していった。
僕とA塚さん、そしてカーボンのTREKの3名も少しおいて出発。
さらにパリブレストパリを目指している方。この4名がCPで常に会うメンバーとなった。

A塚さんは高ケイデンスで綺麗なペダリングをする。後ろについていて気持ちいいッスね。
登坂が強いッス。悔しいけどあっという間に背中が見えなくなっちゃう。
途中年配の方を伊東の手前で抜いて、伊豆高原の登りからは僕とA塚さんの二人旅。
登坂で置いていかれるけど、2～3%の坂では僕の方が早く、そこで追いつく。

A塚さんはブログの人じゃないみたいで写真ストップがありません…orz
ブロガーは信号待ちでも写真を撮る。撮って意味があるかどうかが別だ。
とりあえず写真を撮る。


写真なんて撮ってると、A塚さんの背中が見えないくらい離れてしまう。
でも、写真を撮りたい。で、停まって2～3カット撮る（^^

本根岬から門川を望む

で、撮ったあとは心臓が飛び出るくらい踏んで追いつく。

でも、また写真を撮る（^^

10時28分、下田に着いた

●第2CP伊豆下田：112.48km、4時間05分、平均速度27.5km/h
ここでメールに気づく。Tonyさんからです。
タイトルは…「追いかけてます！」
　やっと網代のセブンイレブンまで来ました！
　すでに売り切れてます。
う～ん
8時11分のメールですから、ほとんどすれ違いッスね。

TREK海苔さん、PBPを目指してる人も程なく到着。
下田での補給はアンパンを2個。
そして軽くマッサージして、婆沙羅峠から松崎へ向けてA塚さんと出発です。

僕らの前に2～3人走ってるという話があったが、僕らが先頭なのかなという印象です。
まぁ、順位は関係ないのがブルベっすからね。

婆沙羅へのアプローチは緩やかな登り。

気持ちのいい里山風景が続く

ここでは僕の方が速いらしく、完全一人旅になった。
そして5kmほど走ると、いよいよ登り坂。ひぃひぃと喘ぎ、ぽたぽたと汗を流し登って、
さぁ婆沙羅を直前にして、さっきまで影も形も見えなかったA塚さんが真後ろにいた。

峠の直前で逆に200mの差。
でも、停まって写真撮っちゃうんだよなぁ（^^

写真のために、結局松崎まで単独走になっちゃった。

昨年は峠からちょっと下ったところが折り返しだったが、
今回は西伊豆の松崎海岸まで下っちゃう。
その上、西伊豆のアップダウンを宇久須まで14km北上する。
とてもとても精神的に厳しいッス。
真っ直ぐな下りを60km/hで気持ちよく下る♪……ことができないッス。
帰りはココを登るのかと思うとねぇ。何で下っちゃうかねぇ（笑）

松崎でA塚さんに追いついたが、西伊豆くらいの傾斜では完全においていかれちゃう。
登って下りて登って下りて登って下りて…勘弁してくれ。
伊豆半島から総理大臣でも出て、
海岸線を平らにする公共事業を税金使ってやってくれ、と思った。許す。


下った先に交差点、その先に見える長い直登り。
おまけにその交差点は車が来たときに反応する感応式。
そんなところで運悪く赤信号になると気が狂いそうになるぞ。
登り坂のトンネルってのも始めての経験だった。登ったまま3つくらいトンネルをくぐる。

宇久須直前にある黄金崎トンネルは1kmを超える長いものだった。
いつもは恐怖感さえ覚えるトンネルがこれほどありがたいものだとは…。
トンネル掘った人を表彰したいと思ったよ。

宇久須には12時17分に着いた。ここのセブンイレブンで大休止
●第3CP西伊豆宇久須：150.67km、5時間36分、平均速度26.8km/h
ここでメールに気づく。Tonyさんからです。
　さすがに速いっすね！
　今下田駅に着きました
時間が11時15分…う～ん
ブルベ出た方がよかったね（^^b

補給はカルビ焼肉弁当…重いな（笑）

12時50分にA塚さんと2人、
そういえば誰ともすれ違わなかったね、なんて話しながら折り返し点を出発です。
A塚さんを前に順調に西伊豆を南下。
信号機のある川の直前で左折。これが痛恨のエラー（≧□≦;)ノ"

確かに川を右手に遡上していくんだけど、サイコンの数字が少し足りないような気がした。
「こんな道が狭かったっけなぁ」、「花畑や桜並木はまだだっけ？」
「あれれバスが対面通行できないないじゃん」と不安が募る。
が、人がいなくて確認できないッス。地図ないし…。
小さな橋を渡った瞬間、「駄目じゃん！」
畑作業をしてた人に確認すると、
婆沙羅峠の道にでるには一旦海岸線まで戻るとのこと。凹んだなぁ…。
往復9kmのロスでしたね。
あのまま走ってると中伊豆北上で仁科峠経由の修善寺行きでした。

仕方ないッスね。

海岸まで戻って、改めて松崎から婆沙羅を目指す。
アプローチは僕の方が早い、単独走。
A塚さんは精神的に凹んだのか、今度は婆沙羅峠で抜かれることなく
結局下田まで一人旅になっちゃった。

この辺りから左の腕が痺れ始めてしまった。さらに胸の筋肉が攣った感じ。
やっぱ靭帯切った影響でしょうね。
ブラケットまで手を伸ばすと引き攣るような感じと、外腕に痛み。
おまけに雨がポツポツと…orz

下田には14時30分に戻ってきた。
ら、Tonyさんがローソンの前で腕組して立ってたよ（笑）

●第4CP伊豆下田：197.08km、7時間21分、平均速度26.7km/h
道を間違え30分ほどロスしている間に3名の方がここを出発してました。

雨、本降りッスけど、Tonyさんもここから自走するという。
やっぱ訳わからない（笑）、僕だったら伊豆急下田でビールの人かな。
ともかく濡れないように携帯電話やカメラ、その他すべてをビニル袋に入れた。
だから、ここから写真はないッスね。

Tonyさんと僕、そしてTREK海苔さんの3人で走り出す。第5CPは53km先。
伊豆高原の手前辺りで後ろを確認するとTonyさんがいない。
信号ストップだと思ってたし、Tonyさんは速いから逃げとけ、とペダルを踏んでいた。
後でメールを見たら、膝に違和感でリタイヤ、電車に吸収だったのね。
心配ッス。

途中、雨宿り中かな小休止の2名を抜いて、結局、第5CPまで一人旅になっちゃった。
伊豆高原の登りでは、上体をほとんどカバーしていた右腕が痛くなって、
もう、ハンドル握るのが嫌になっちゃったけど、
僕、手離し運転がとても下手だから、倒れちゃうもんね（^^

伊豆高原のバス停で羊羹を補給しながら、両腕をマッサージです。

大丈夫かな、と思ったのは本当だ

しばらく休んでも誰も来ないので走り出す。
それにしても60km近く出して、本降りの雨粒を受けると、とても痛いぜぇ。
鼻の頭に綺麗にヒットすると鼻パンチ食らったみたいで涙でるもん。

足はすっかり回らなくなり、平地でも25km/hがいいとこ。
体も冷え切った17時15分、宇佐美海岸のファミリーマートに着いた。

●第5CP宇佐美海岸：253.46km、9時間41分、平均速度26.1km/h
ウィンナーパンと肉まんをオレンジジュースで流し込んでいるとA塚さんが目の前を通過。
「おーい！ここチェックポイントですよ！」
聞こえたみたいで戻ってきた。よかったですねぇ、完走できなくなっちゃうところでした。

のんびり休んでいるとTREK海苔さんやPBPを目指している人も到着。
PBPな人はスポーツ新聞を買って腹の下に巻いてました。それくらい冷たい雨ッス。
A塚さんが出発。
僕はTonyさんの生存状況を聞き取るが、みんな見なかったっと言う。う～ん。
電話をしてもつながらないし、待ってても来そうになかったから走り出した。

やがて、網代へのアプローチでA塚さんに追いついた。
もう、朝みたいに足が回ってないみたいで、僕に気づくと「先に行って」という合図。
「一緒にゴールしましょう、道わからないところの要所要所で待ってます」
ここからの二人旅は僕にとってもモチベーションの維持になるんだよね。

真鶴有料道路の入り口（湯河原）、真鶴旧道への分岐、
真鶴有料道路の料金所、西湘バイパス分岐、早川口のそれぞれでA塚さんを待ち、
小田原からは25km/h巡航でのんびりランデブー走行。
R1を離れ、ぐみの木公園まで最後の14km北上区間、ここで今日始めて個人的な話をした。
ほとんどが単独走だったけど、A塚さんがいたから走れたような気がする。

本降りのぐみの木公園には20時5分に着いた。同着ですね。
最初のランナーだったようです。

AJ神奈川のスタッフは、そこでランタンの灯りの中、ずっとみんなを待ってます。
ほとんど手弁当。
今日のブルベの話、次のブルベの話、そんな話をしながら、
シュークリーム、おにぎり、そして温かいコーンスープをいただく。
ちょっと家に帰ってきた感じですね。

●ゴール：309.50km、11時間59分、平均速度25.8km/h
9.5kmのおまけつきだ（笑）
あのミスした道、県道59号「伊東西伊豆線」はブルベでなければ走ってみたい道だったよ。

20時40分、遅くならないうちに帰ろう。
AJ神奈川のスタッフがテントの外まで出て見送ってくれた。
R1に戻る県道720号を南下する。この道は、今日4回目だね。
春の嵐、強い南風の中、す・す・ま・ね・ぇ。
ここでグイっと踏んだときに、右の尻の皮をすりむいた！
今回は結構ケツの擦れには気をつけたのになぁ。

R1に出るまでに4名のブルベ参加者とすれ違った。お疲れッス。
家に帰って風呂に浸かると、尻が痛いッス。
「風呂ん中でビール」の至福の人となりました。
そして、この瞬間にもまだそれぞれのブルベがあるんだと思うとちょっと熱くなりましたね。
ブルベは決められた長い距離を、決められた制限時間で走る能力を認定する競技です。
速度や順位ではなく（順位がない競技ですね）、
交通ルールに従って走ることや自転車海苔としてのマナーが大切なんです。
それと、自転車に乗ることが楽しい、という気持ち。
だから人それぞれのブルベがある。
ひたすら走る人、途中で旨いものを食う人、ゆっくり景色を楽しむ人、
それぞれのブルベに乾杯でした。

～その1へ
◇3.24の自転車◇
ブルベは
　走行距離　309.50km
　時間　　ネット11:59（グロス14:05）
　平均速度　25.8km/h
自走を含めて　
　走行距離　389.93km
　時間　　ネット15:10
　平均速度　25.7km/h

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