MARU にひかれて ~ ある Violin 弾きの雑感

“まる” は、思い出をたくさん残してくれた駄犬の名です。

星と音楽 (3) 「夕星の歌」

2008-10-15 05:32:34 | 星と音楽・科学一般
10/15

 R. ヴァーグナー (1813/5/22~1883/2/13、ドイツ) の

   『夕星の歌』 (歌劇タンホイザー』より)。


 聖なる殿堂で、よりによって肉欲を讃える歌を口にしてしまったら一体どうしよう…。 それも王侯貴族や満員の聴衆の前で!

 この重い罪がどうしても赦されず、今は打ちひしがれているタンホイザー。 その彼を、自らの命を賭して贖おうとする許婚エリーザベト。 そして、二人の行く末に不吉な予感を抱くヴォルフラム。 タンホイザーの親友だが、エリーザベトに密かに思いを寄せ、案じつつ歌う。

 「ああ、我が優しき夕星よ、夕闇が地を覆うさまは、まるで死の予兆のようだ…。」


 [歌詞 (ドイツ語、フランス語、英語、日本語) サイト

 [MIDI音源 (オーケストラ版、オルゴール版) と 日本語歌詞のあるサイト
 リンクはサイトのトップ・ページへのもの。 「夕星の歌」よりお入りください。 どちらの版も極めて美しく、お薦め。 短い解説も秀逸。

 [動画付き音源 (コンサート録音) サイト
 サイトの中では音源を何種類か選べるが、どれも惜しむらくは音量が小さい。 レチタティーヴォ付き。 ハープ入りの美しい主要部(6/8拍子) まで2分半ほど待たないと、夕星が輝き始めない。

 (続く)