なんてこった！

８年前、黒人として初のオバマ大統領が誕生し、相当嬉しかったことを覚えています。
自分が生きている間に、それが見られるとは思ってなかったからです。
アメリカは、人種のるつぼであり、多国籍国家です。
NYマンハッタンの病院では、数十名に及ぶ通訳者を揃えている、と聞きました。
英語も話せない、読めない人が、沢山います。

普段は、穏やかに過ごしている彼らも、人種差別の事件が起こると、対立が明確化します。
元アメフトの黒人スター選手が、妻殺人で裁判になった時。
白人警官が丸腰の黒人青年とのやりとりで、殺害に至った時。
そのニュースや、実際を見た時、心の分断はまだあるのだと。
一時に比べると、白人と黒人の結婚も、増えたというけど。

ただ、オバマ大統領には、大きな期待を寄せました。
演説の巧さだけでなく、立ち居振る舞い、バスケ好き、愛妻家など。
前のブッシュの後片付けを、押し付けられた形ではあったけど。
ノーベル平和賞も受賞し、広島にも来てくれました。
でも、人種間の問題は、スッキリとはいかなかった。
火種は残ったままです。

そして、「期待感」が薄れてしまい、選挙で選ばれたのが、「あの人」。
私はネイティブではないので、完璧に分かってはないけど。
「あの人」の話し方、内容は・・・う～ん、９歳児？
あんな感じの人が、国のトップに立つとは。
アメリカって国も、変わってしまった。

アメリカには不法滞在の人が、多く生活しています。
グレーゾーンの人も含むと、相当数いるはずです。
オバマ大統領が、不法移民の子供には罪はない、
として救済策を大統領令で出しました。
それを、「あの人」がどう扱うのか、気になります。

明日、就任式が行われるようですが、気分は「なんてこった」です。
そんなアメリカ、見たくなかった。
学校では、すでに人種差別のいじめが、広がってる、と言います。
トップに立つ人の行動は、すぐに影響します。

何かがどうかなって、いい方向に、そう、祈っております。