広島県呉市の「呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)」に展示してある
1/10スケール戦艦「大和」のメンテナンスに行ってきました。
呉市の「大和ミュージアム」正面玄関。
「大和ひろば」に展示されている、1/10スケール戦艦「大和」
この模型は同ミュージアムの目玉として2005年に建造されたもので、
船体は地元の山本造船株式会社、上部構造物(全てではない)を
東宝映像美術が担当し、東宝からの発注で弊社が実際の製作作業に当たりました。
模型といっても船体は鉄製で、全長が26メートルあります。
屋内展示物ですが広いホールに展示してあり、年に2回埃を落とします。
足場が組まれた「大和」。
測距儀と煙突の清掃。
上部構造物の掃除は、大和の上に乗らないと出来ません。
掃除中に細かいパーツを壊す危険があるので、
製作したマーブリングが補修もかねて掃除をしています。
この清掃時には毎回山本造船さんのお世話になって、
船体と上部の大掃除を一緒に作業しています。
(いつもありがとうございます。カキも大変おいしく頂きました)
掃除に大活躍なのはキンチョーの「サッサ」。汚れがよく落ちるのです。
12.7cm連装高角砲(の裏側)。普段は後ろ側など全く見えないのですが、
座席、双眼鏡、ハンドルなども再現され、砲身も可動式です。
戦艦大和は1941年、太平洋戦争開戦直後に就役した世界最大の戦艦です。
口径46cm(これも世界最大)の主砲を搭載し、「超弩級戦艦」と呼ばれます。
呉海軍工廠の最新技術が搭載され、まさに世界一の戦艦といえる存在でした。
しかしその強力さとは裏腹に、実戦では十分な戦果をあげることが出来ず、
1945年の沖縄特攻作戦で、鹿児島・坊ノ岬沖に沈みました。
大きすぎるゆえ。いつも写真に全体がなかなか収まりません。
「大和ひろば」から外を望む。遠くにはタンカーや海上自衛隊の船舶が。
実物の潜水艦が置かれているのは、「海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)」。
「大和ミュージアム」の隣の施設。潜水艦が街中に突然現れるシュールな光景。
ミュージアムに展示されている「大和」が完成してから4年がたちます。
海底に沈んだ大和の潜水艦写真などの最新の資料から、
1/10スケールで再現できる限りを製作されました。
その後さらに確認された資料を基にして、
ちょうど1年前、艦橋横の各所に設置される
ブルワーク(機銃防御覆)や、25mm3連装機銃などの改造を施しました。
今後も改造を加える可能性があるとのこと。
ところで、沈んでいる大和を引き揚げる計画があるとか・・・。
実現すれば大変なことですが、どうなるのでしょうか。注目です。
大和ミュージアムについて詳しくは公式サイトへ。
(樹)
http://www.marbling.net
1/10スケール戦艦「大和」のメンテナンスに行ってきました。
呉市の「大和ミュージアム」正面玄関。
「大和ひろば」に展示されている、1/10スケール戦艦「大和」
この模型は同ミュージアムの目玉として2005年に建造されたもので、
船体は地元の山本造船株式会社、上部構造物(全てではない)を
東宝映像美術が担当し、東宝からの発注で弊社が実際の製作作業に当たりました。
模型といっても船体は鉄製で、全長が26メートルあります。
屋内展示物ですが広いホールに展示してあり、年に2回埃を落とします。
足場が組まれた「大和」。
測距儀と煙突の清掃。
上部構造物の掃除は、大和の上に乗らないと出来ません。
掃除中に細かいパーツを壊す危険があるので、
製作したマーブリングが補修もかねて掃除をしています。
この清掃時には毎回山本造船さんのお世話になって、
船体と上部の大掃除を一緒に作業しています。
(いつもありがとうございます。カキも大変おいしく頂きました)
掃除に大活躍なのはキンチョーの「サッサ」。汚れがよく落ちるのです。
12.7cm連装高角砲(の裏側)。普段は後ろ側など全く見えないのですが、
座席、双眼鏡、ハンドルなども再現され、砲身も可動式です。
戦艦大和は1941年、太平洋戦争開戦直後に就役した世界最大の戦艦です。
口径46cm(これも世界最大)の主砲を搭載し、「超弩級戦艦」と呼ばれます。
呉海軍工廠の最新技術が搭載され、まさに世界一の戦艦といえる存在でした。
しかしその強力さとは裏腹に、実戦では十分な戦果をあげることが出来ず、
1945年の沖縄特攻作戦で、鹿児島・坊ノ岬沖に沈みました。
大きすぎるゆえ。いつも写真に全体がなかなか収まりません。
「大和ひろば」から外を望む。遠くにはタンカーや海上自衛隊の船舶が。
実物の潜水艦が置かれているのは、「海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)」。
「大和ミュージアム」の隣の施設。潜水艦が街中に突然現れるシュールな光景。
ミュージアムに展示されている「大和」が完成してから4年がたちます。
海底に沈んだ大和の潜水艦写真などの最新の資料から、
1/10スケールで再現できる限りを製作されました。
その後さらに確認された資料を基にして、
ちょうど1年前、艦橋横の各所に設置される
ブルワーク(機銃防御覆)や、25mm3連装機銃などの改造を施しました。
今後も改造を加える可能性があるとのこと。
ところで、沈んでいる大和を引き揚げる計画があるとか・・・。
実現すれば大変なことですが、どうなるのでしょうか。注目です。
大和ミュージアムについて詳しくは公式サイトへ。
(樹)
http://www.marbling.net