マーブリングファインアーツのブログ

マーブリングの製作物や作品の紹介と解説、時にはスタッフのこぼれ話などを書いていきます。www.marbling.net

戦艦「大和」メンテナンス。

2009年03月28日 | 製作物
広島県呉市の「呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)」に展示してある
1/10スケール戦艦「大和」のメンテナンスに行ってきました。



呉市の「大和ミュージアム」正面玄関。


「大和ひろば」に展示されている、1/10スケール戦艦「大和」


この模型は同ミュージアムの目玉として2005年に建造されたもので、
船体は地元の山本造船株式会社、上部構造物(全てではない)を
東宝映像美術が担当し、東宝からの発注で弊社が実際の製作作業に当たりました。
模型といっても船体は鉄製で、全長が26メートルあります。
屋内展示物ですが広いホールに展示してあり、年に2回埃を落とします。



足場が組まれた「大和」。

 
測距儀と煙突の清掃。


上部構造物の掃除は、大和の上に乗らないと出来ません。
掃除中に細かいパーツを壊す危険があるので、
製作したマーブリングが補修もかねて掃除をしています。

この清掃時には毎回山本造船さんのお世話になって、
船体と上部の大掃除を一緒に作業しています。
(いつもありがとうございます。カキも大変おいしく頂きました)



掃除に大活躍なのはキンチョーの「サッサ」。汚れがよく落ちるのです。


12.7cm連装高角砲(の裏側)。普段は後ろ側など全く見えないのですが、
座席、双眼鏡、ハンドルなども再現され、砲身も可動式です。


戦艦大和は1941年、太平洋戦争開戦直後に就役した世界最大の戦艦です。
口径46cm(これも世界最大)の主砲を搭載し、「超弩級戦艦」と呼ばれます。
呉海軍工廠の最新技術が搭載され、まさに世界一の戦艦といえる存在でした。

しかしその強力さとは裏腹に、実戦では十分な戦果をあげることが出来ず、
1945年の沖縄特攻作戦で、鹿児島・坊ノ岬沖に沈みました。



大きすぎるゆえ。いつも写真に全体がなかなか収まりません。



「大和ひろば」から外を望む。遠くにはタンカーや海上自衛隊の船舶が。


実物の潜水艦が置かれているのは、「海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)」。
「大和ミュージアム」の隣の施設。潜水艦が街中に突然現れるシュールな光景。


ミュージアムに展示されている「大和」が完成してから4年がたちます。
海底に沈んだ大和の潜水艦写真などの最新の資料から、
1/10スケールで再現できる限りを製作されました。

その後さらに確認された資料を基にして、
ちょうど1年前、艦橋横の各所に設置される
ブルワーク(機銃防御覆)や、25mm3連装機銃などの改造を施しました。
今後も改造を加える可能性があるとのこと。


ところで、沈んでいる大和を引き揚げる計画があるとか・・・。
実現すれば大変なことですが、どうなるのでしょうか。注目です。


大和ミュージアムについて詳しくは公式サイトへ。


(樹)
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「調布映画祭2009」に出展します。

2009年03月03日 | 新着情報
「映画のまち調布」をテーマに開催される
「調布映画祭2009」に今年も出展させていただきます。
一画にミニチュアセットを作りこむ予定で、準備を進めています。

前回は昭和のマッハ3だ僕らのガメラが登場して、
その周りのセットを組んだのですが、今年の内容は・・・?
お越しいただいた方のお楽しみです。


↑去年の「調布映画祭2008」の展示(一般の方の撮影は禁止でした・・・)


ところで去年このお話が初めてあったときは、
「映画のまちか・・・そうなのかな」と一瞬考えたのですが、
確かに弊社の取引先や撮影所も調布市内やその周辺には多く、
会社が調布市内にあるのは
「映画のまち」の一端だからなのか・・・などと勝手にしみじみ思います。

映画に関わるさまざまな展示、企画があるとのことで、
お近くの方もそうでない方も、映画に興味のある方はご覧になってみては。

詳しくは財団法人調布市文化・コミュニティ振興財団HPまで






(樹)
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