ちょっとした絵(?)日記

思うところをつらつら書き並べているだけです。深い意味のない場合が多いですかね?

<津波避難>平野部では車利用で死者減 群馬大教授が研究 高いところ・・・しかないかぁ

2012-07-01 17:45:34 | 東日本大震災

 津波から避難する際、リアス式海岸の街では車の利用率が高いほど死者が増える一方、平野部では一定程度の住民が車を使ったほうが死者が減るとのシミュ レーション結果を、群馬大学広域首都圏防災研究センター長の片田敏孝教授がまとめた。国の防災基本計画は、避難は「原則徒歩」としているが、こうした研究 成果を受け、国は沿岸自治体ごとに地域の特性を踏まえた上で車での避難を検討してもらう方針だ。

 シミュレーションでは、片田教授が津波防災について研究した三重県尾鷲市と米ワシントン州ロングビーチ半島を比較した。

 平地が少ない尾鷲市では、東南海・南海地震で揺れを感じた5分後に1万8520人が避難を始め、20分後に約6メートルの津波が到達すると想定。全員が 徒歩だと犠牲者はゼロだが、車を使うと渋滞で逃げ遅れが発生する。利用率20%で死者が出始め、比率が高まるに連れて増加。50%で524人が死亡し、全 員が車だと1622人が亡くなる結果になった。

 一方、市域の多くが平野部のロングビーチでは海溝型地震の5分後に9097人が避難を始め、35分後に約8メートルの津波が襲ったと想定。車の利用率が 0%の場合に最多の1901人が死亡し、70%で最少の832人となった。100%では渋滞が起こるため1153人と再び増えた。

 内閣府の調査によると、東日本大震災では被災地沿岸の6割近い人が車を利用して津波から避難。岩手と宮城の両県だけで車内から700人近い遺体が発見さ れた。車での避難について、国は震災前まで「原則禁止」などとしていたが、震災後に修正した防災基本計画では「原則徒歩」「やむを得ない場合は市町村であ らかじめ検討する」と改めた。

 片田教授は、三陸沿岸のような地形では徒歩での避難が有効な半面、平野部ではある程度自動車を利用したほうがよいとの結果を中央防災会議の作業部会で報 告。「一部だけ車使用を認めると、皆がその一部になろうとして許容を超えてしまう」と危惧し「要援護者に車避難の枠を優先的に割り当てるなど、自治体が事 前に検討しておく必要がある」と提言している。
引用 毎日新聞 2012/7/1

高台に避難が一番なんですが、その高い台に行くまでの道というのが高齢者には大変なものがあります。
三重県の南勢地域では、避難用に塔のようなものを建築していたように思いますが、実際に短時間でその塔に登ることができれば多くの命は救われるかと思います。

救えるかもしれない命を一人でも多く救えればと思う反面、そのような事態が今日来るのか、十年後か・・・。こればかりはわかりません。ただ、自然の災害で全員を救うことはできません。全くの自然災害で失われた命に対しては、誰にも責任はないのではないかと感じるのです。(かといって、予防をしないでいいというわけではない。)



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