マイコー雑記

行き来するもの書き留め場

生き辛そうに見える子、ひとつひとつの「爆発」を改善の機会に

2015年12月17日 | 中学・高校

気持ちの切り替えがすっとできる子と、

苦手な子がいて。

 

一つ何かがうまくいかないと、

ものすごい勢いのダウンスパイラルで転がり落ちていく。

 

その迫力すさまじく、

まるでそれまで生きてきて全ての納得いかなかったことが、

その目の前の「一つうまくいかなかったこと」をきっかけに、

堰を切ったように噴出するといった様子。

そんな時のこの子には、

世界中のあらゆるネガティブな側面が一気に集結し、

あれもこれもうまくいかないあれもこれも欠けている、

そう合唱しているようにも見えるのだろう。

 

それでも、以前に比べるのなら、随分と落ち着いてきた。

ひとつひとつの爆発を「改善の機会」としてとらえ、

落ち着いてからや、普段良いときに話し合うことを繰り返していくのが鍵なのだろう。

 

こんな取り組みが効果ありだと感じている:

 

・自らの爆発のパターンに気づいていくこと

周りも今では随分とよく分かっているので、

物事を始める前に「うまくいかない場合もある、その時どうするか」など話し合っておく。

 

・爆発前に一呼吸おく習慣づけ

きた、と気づいたら深呼吸したり、その場を離れ静かな部屋などで落ち着いてみたり。

 

・変えられるものと変えられないものを見ていく

目の前に起こったことは変えられないとしても、

態度や姿勢は常に変えていける、

そしてより落ち着くことで解決策も見えてくる。

 

・問題にはまり込むより、解決策を探し動いていくことにフォーカス

「じゃあなにができるだろう?」、そう導いていく。

 

あなたがこだわるその「完璧でないもの」より、

あなたの方がよほど大切。

コントロールされるのでなく、あなたがコントロールする主体と話していく。

 

 

 

昨夜は、

この子にとってとても悲しい予期せぬ出来事が起こってしまったのだけれど、

自らを追い詰めすぎることなく対処できるようになったなあと思う。

 

以前のように般若のような形相で取り乱しわめき叫ぶこともなく、

しくしくと泣く子。

両手に抱きしめ、おでこにキスして、溢れる涙をぬぐい髪をなで。

帰り道、クッキーとジュースを買いに。

 

食卓を囲み、皆でジュースで乾杯。

まあ、思い通りにならないこともあるけどね、

変えられるものを少しずつ少しずつ変えていこうよ。

そんな話をしながら。

 

涙も乾き、笑顔で大好物のチョコレートチップクッキーをほお張る子。

 

 

つくづく思うのは、

同じ家庭で同じように育てているように見えても、

5人本当に皆異なる性質をもっているということ。

より生き易そうに見える子と、

生き辛そうに見える子と。

 

一緒にいられる間に、

できることをしていけたらなと思う。



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