うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

猫が教えてくれた事

2017年01月26日 | おたまの事

会社に出勤してみれば、

大きな声で泣き叫ぶ猫の声が聞こえた。

あれは、肌寒い秋の朝の事だった。

 

おはようございます。

拾ってみれば、やたら白くてフワフワで、

ちょっと戸惑うほどに、可愛らしい子猫だった。

実家の母さんに見せたら、

「ペルシャや、この子はペルシャネコや」と喜び、

父さんは、抱いたら最後、離せない状態だった。

 

とりあえず動物病院に連れて行くと、

院長は、「女の子だね。」と診断を下した。

 

またメス猫かと思って家に連れ帰ると、

玄関には、いつものように、うめが待っていた。

普段なら、ドアを開けたとたん、

私の顔も見ずに、真っ先に台所へ走って行くのだが、

猫を拾って帰る日は、どういう訳か、必ず、

うめは悟ったような顔で、玄関の前で静かに座っていた。

 

さあ、その子を見せてごらんなさい。

と言わんばかりの素振りのうめを見ると、

私は、毎回決まって、

「またお世話かけますが、お願いします。」

と言って、子猫をうめの前に差し出すのだ。

 

我が家のネコ達は、みんな、

まず、うめの歓迎を受けてから、

飼い猫としての暮らしが始まっていった。

 

ところが、その白い子猫の時だけは、少しだけ違った。

いつもなら、無条件に体を舐めてやる、うめが、

この時だけは、やたら子猫の尻を確認する。

いつまで経っても、尻の確認が終わらない。

ずっと、小さな尻を見たり嗅いだり。

やっと、顔を上げて私を見たうめの顔は、

「この子、男の子よ」

と、言わんばかりだった。

 

メス猫だらけの我が家に、やってきたオス猫、

それがおたまだった。

さて、どんなオス猫に育つのだろうかと思っていたら、

ご飯は、自力で食べないオスに育ち、

 

抱っこすると、だいたい

パカーンと開くオスに育ち、

 

お気に入りは、だいたい

自分の側に並べておくオスに育ち、

 

近付くメスは、だれかれ構わず

接吻するオスに育ち、

 

接吻されるメスは、

「私って、こんな顔で接吻するんだ」と恥ずかしくなり、

 

「私って、こんなタコみたいな口で?」と、

過去にまで遡って、赤面するのだった。

 

おたま「おらは、こんな顔でチューするぞ」

 

きく「ほんと、どーでもいいよね」

そうですね、

ほんと、どーでもいいですよね。