うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

履物と敷物

2018年03月30日 | 日記

これ、どうすんの?

ねぇ、どうすんの?

 

おはようございます。

私が持っている履物は、

冬用のブーツと、ツッカケと、履かない靴、数足だ。

 

履きもしない靴が、数足あるのには、

私の足の際立つ個性に、問題があるからだ。

 

まず、親指が大きすぎる。

これを、「ケロッコデメタン」と、

隣のデスクの熟女が命名した。

整体師だった頃、踏ん張りやすいという事で、

私は常に裸足で施術をしていた。

施術が始まれば、うつ伏せになる必要があるゆえ、

子連れのお客様は、

「うちの子、ご迷惑かけないかしら?」と、

よく、ご心配頂いたが、その心配は、いつも無用だった。

子供たちは、うつ伏せで寝落ちする、お母さんを気にもせず、

私のケロッコデメタンにくぎ付けだった。

いじくって感触を楽しむだけならいいが、

食べようとしたのか、口を近づけた幼子もいた。

油断も隙もあったもんじゃない。

ケロッコデメタンに助けられながらも、

ケロッコデメタンに悩まされた日々でもあった。

そして、靴を履くという、

人が進化の過程で身に付けた、この文明も、

ケロッコデメタンは、ことごとく阻んでくる。

こっちとしたら、せっかくの文明を楽しみたい。

ほっそりしたパンプスで、しゃなりしゃなりと歩いてもみたい。

しかし、ケロッコデメタンは、

「俺を開放しろ!俺の自由を奪うな!」と、

骨に響くほど、叫んでくる。

そんな訳で、履ける履物が、限られてしまうという訳だ。

長靴みたいなブーツと、

デメタンが窓から顔が出せるタイプのツッカケ。

それでも、私は時々、文明を諦めきれず、

履きたい靴を買って履いて、2時間後に、

「あかん、痛い」と呟いて、

泣く泣く、お洒落な文明を手放してきた。

 

そして、我が足には、もう一つ、問題がある。

右と左で、サイズが、約1センチ、違う!

これは決して、

右のケロッコと、左のデメタンのサイズの相違ではない。

この子達は、見事なまでに、そっくりだ。

単純に、足底の長さが違うのだろう。

そうなると、やはり、履物が限られてしまう。

S/M/Lといった、曖昧なサイズで販売されてる、

長靴みたいなブーツと、

SでもMでも、なんならLLでもいいじゃんと、

思しきタイプの、ツッカケ。

 

そんな、ある日の事、恐れていた事が起きた。

ショッピングセンターを

履きなれたツッカケで歩いていると、

その先には、輝かしい文明の香りが漂っていた。

行ってはダメだ!と心にブレーキを掛けたが、

春の陽気は、そんな私を狂わせた。

「素敵な、パンプス!」

ちょっと履くだけなら、いいじゃん?

そうだろ?ケロッコデメタン。

罪の意識をかき消すように、片足だけ履いてみた。

「いい!とってもいい!」

こうなってしまえば、もうお釈迦様でも止められない。

両足、履いて、ちょっと歩いてみる。

「全然、いたくなーい!」

キレてなーいを応用した物まねを披露するほど、

私のテンションは上がっていた。

この出会いは、偶然ではない。必然だ。

そう盲信した私は、パンプスを持って、レジへ走った。

すると、店員さんは、

「右と左で、サイズが違いますが、どうなさいますか?」と。

なに?と思い、急いで老眼鏡をかけて確認してみると、

左は24センチ、右は24.5センチだった。

どうりで!とは思ったが、止めますなんて言わないのが、

盲信した信者ならではだ。

私は、お釈迦様、どうかお導きをっと願いながら、

まるでクジをひくように、24センチを選び取った。

そして、

「この靴を履いて帰ります」と言った。

返品などするものかという覚悟だった。

 

そうして、新品のパンプスで、

再び歩き始めて、30分後、右のケロッコが叫んだ。

同時にひとさし指までもが、叫びもがいている。

ここまで来ると、私の心は、もう何も受け止められない。

完全な、キャパオーバーだ。

もう、無 だ。

無の表情で、パンプスを脱いで、

履きなれたツッカケに履きなおした。

パンプスは、レジ袋に入れて、

今までの全てを無しにしたかのように、

無の心境で、歩き始めた。

 

その時だ!

足音が、一瞬で変わった。

すぐさま、足を止め、床に目をやると、

ツッカケは、ツッカケのまま存在しているじゃないか。

何が起こったのだ?と、

不可思議に思いながらも、1歩進むと、

「カチッ」と、乾いた音がした。

ん?と後ろを振り返ってみると、

そこには、ツッカケの靴底が、寂しげに横たわっていた。

 

この場合、どうすればいいのでしょうか?

 

という事で、うんこさん?

敷物で、くつろいでいるが、

君、やってくれたよな!

 

せっかくのお気に入りの敷物に、

ゲー吐いちゃったよな。

 

こうなると、撮影するたび、

変色部分が気になっちゃう。

しかも、変色部分、2か所も、あるじゃないか!

よねも、嫌だよな?

よね「嫌だよね~、退いて欲しいよね~」

 

という訳で、このたび、敷物を変えました。

あれも、これも、母さんのニット作品なのだ。

 

うんこさんは、どうしたかというと、

退かした敷物を、死守である!

 

死守!

 

まぁ、これで一件落着と、思いきや

映りこむ、わしの手の汚れが気になる!

まったくもう!!


こっそり、話そう

2018年03月28日 | 日記

あと、もう少しだ。

がんばれ、わし!

 

おはようございます。

私が暮らすマンションは、管理会社を介していない。

だから、自治会の役員が回ってくると、

みな、その1年間は、大変に忙しくなるのだ。

私も、この1年は忙しかった。

自治会・会計として、無事に役割を果たすべく、

他の役員さんと相談しながら、なんとか過ごしてきた。

が、実は、無事かどうかは、まだ分かっていない。

 

会計の私は決算をしなければ、終えられない訳だが、

こっそり言うが、帳簿上の数字が合わない。

もっと、こっそり言うが、手持ちの現金も合わない。

わーっはっはっはっはー・・・

助けてください。

 

そんなわけで、今は余韻になど、浸っている場合ではないが、

この1年を振り返って、今、ちょっとおセンチだ。

私より若い女性だが、うんとしっかり者の会長さん。

私の顔を見ると、必ず、私の背中をバシバシ叩きながら、

なぜだか、ずっと爆笑している、美魔女の副会長さん。

そして、

今期、組長さんを務めた、独り暮らしの、A棟のお婆ちゃんだ。

体調が思わしくなく、歩くのもやっとだから、

役員会にも、参加すら出来なかった。

 

私が、このマンションに越して来て、

もしかすると、ちょうど10年?

えっ、もう10年も経つの?

 

当時、このマンションに越してきた年、

私に役員の順番が回ってきた。

何も知らない私と、同期で役員になったA棟のお婆ちゃんは、

なぜか、すぐに仲良しになった。

その頃も、A棟のお婆ちゃんはお婆ちゃんだったが、

今よりかは、幾分、お元気だった。

 

私の部屋へ来れば、うちの猫達を「可愛いねぇ」と撫ぜてくれた。

知らない人が苦手な猫も、A棟のお婆ちゃんとは、

すぐに仲良くなれた。

あまりにすんなり仲良くなっちゃうものだから、

私は、不思議に思って、

「なんで、お婆ちゃんには、懐くんだろ?

うちの父さんが来ると、きくは一目散に逃げるんだよ、ヒッヒッヒ」

と言うと、A棟のお婆ちゃんは、

「おかっぱちゃん、

この事は、お父さんに内緒にしとくんだよ、ふっふっふ」

と、こっそり笑った。

 

役員の仕事で、分からない事があるたび、

いちいち、A棟のお婆ちゃんのお部屋へ聞きに行くと、

気付けば、我が家のおじさんの愚痴にすり替わっていて、

「うちのおじさんったら、全然手伝ってくんないんだ」と言うと、

お婆ちゃんは、

「おじさんと呼ぶのは、ここだけの内緒にするのよ。

相手には、〇〇さんって甘えて呼んでごらんなさい。

喜んで、なんでも手伝ってくれるのよ、ふっふっふ」

と、こっそり教えてくれた。

そして、必ず帰り際、

「これね、貰い物だけど、内緒の話、

あたし、これ好きじゃないから、貰ってちょうだい」と言って、

美味しそうなおやつを、こっそり持たせてくれた。

 

無事、任期が終わり、頻繁なやり取りは無くなったものの、

毎朝のように、私は出勤、お婆ちゃんは散歩で、顔を合わせ、

「おばーちゃーん、おっはよー!どうー?」と挨拶すると、

お婆ちゃんが、

「おかっぱちゃんは、元気でいいね。

こんな娘が居て、お母さんは楽しいだろうね。」と言えば、

私は、必ず、

「うちのババーに聞かせてやりてーよー」と叫んだ。

そう叫ぶと、A棟のお婆ちゃんは、もちろん、

「ババーだなんて・・・ふっふっふ」と笑いながら、

口元に人差し指を付けて、シーッの時の仕草をした。

 

ところが、ここ数年は、

A棟のお婆ちゃんは、朝の散歩も出来なくなった。

「お婆ちゃん、なんか困った事ない?

なんでも、言ってね」と声を掛けたが、

「大丈夫よ。ありがとうございます。」と言うばかりで、

その様子を見て、人との距離を取ろうとしていると感じた。

他のお友達とも、距離を置くようになったと聞いた。

慎ましくありながらも、柔軟で、

弱々しく見えるが、実は、とても強い人だ。

誰にも頼りたくないという覚悟が感じられて、

私は、少し遠慮するようになっていた。

 

この1年も、ほとんど会う事は叶わなかったが、

日曜日、最後の役員会の後、

私は、お婆ちゃんの部屋へ書類をもって行ってきた。

玄関のドアを開けると、

お婆ちゃんは、壁をつたいながら歩いてきた。

「おかっぱちゃん、面倒かけるわね。ごめんね」と言うから、

私は、いつものノリで、こう言った。

「全然、気にする事ないよ。

私なんて、どうせ、適当にやってんだから、ヒッヒッヒ」と。

すると、お婆ちゃんは、

「またぁ。適当って、ふっふっふ」と笑ってくれた。

そして、こう続けた。

「おかっぱちゃん。美味しいオヤツがあんの。

これを、持っていきなさい」と。

両手にいっぱいのお菓子をこっそり乗せてくれた。

私は、思い切って、

「お婆ちゃん、またおやつ貰いに来るかんな~ヒッヒッヒ~」と、

無遠慮なガキ大将みたいな口ぶりで、叫んだ。

実態は、45のくせにさ・・・。

 

私は、以前、お婆ちゃんの内緒のお話を、こっそり聞いた事がある。

軽やかに生きてるように見える、お婆ちゃんの、

心の奥底に、こっそり置かれた、深い悲しみを。

その時、私は思った。

それなのに、どうしたら、

こんなに素敵な女性になれるのだろうかと。

 

私は、それを、これから、こっそりと、教えてもらおう。

そう思い直して、

また、お婆ちゃんのお部屋へ押しかける事にしようかと思っている。

 

甘えたっていいじゃんね。

うんこさん?

そうそう、甘えていいんだよな。

 

私なんかが、頼りになる訳ないんだ。

だからさ、私が甘えちゃおうって話だ。

おい、おたま?

どうした?

 

そんな、浮かない顔してるけど、

 

そんな顔してるけど、甘えたいんだよな?

そうなんだよな?

そういう顔なんだよな?

たぶん・・・・


休日だからこそ出せる、自分

2018年03月24日 | 日記

突然ですが、

前歯の知覚過敏がハンパねーです。

 

おはようございます。

なんでも知ってる隣のデスクの熟女さんに

仕事の合間に、打ち明けてみると、

「思い当たる事はないの?」と聞かれた。

しいて言えば、

私は、歯磨きの圧が強すぎる。

筆圧も強くて、シャーペンの芯もすぐ折ってしまうのだが、

歯に加える歯ブラシの圧も、力の限りを尽くす。

「うん、おかっぱちゃん、それだわ!」と頷く熟女さんに、

私の狂気じみた告白は、さらに続く。

 

電動歯ブラシをね。

「あっ、電動歯ブラシで圧かけちゃ、ダメよ~」

普通の歯ブラシばりに動かしちゃうの。

「やめて~、それ、やり過ぎよ~」

顔も、振りまくってアシストしちゃうし。

「きゃ~、それ、こわい~」

 

という事で、

熟女さんの、怖がる表情を思い出しながら、

今朝、いつも通りに歯を磨く自分を鏡で観察してみた。

口から泡を噴いて、顔を左右に激しく揺らしながら、

髪を振り乱して、振動している歯ブラシで磨き倒す私は、

冷静に見て、正気の沙汰とは思えぬ状態だった。

 

その場では、なかなか気づけないことって、

ありますよね。

写真撮影も、それに似ていると思うのだ。

その時は、構図を考えて撮ったつもりでも、

改めて見てみると、なぜ?という写真が続く。

そんな写真が、私のカメラにも多数、収められている。

特に、たまにしか使わん一眼ね。

 

そんなわけで、

今日は、なりきりキャメラマンおかっぱの、

どうして、それを?という、

一眼で撮影した写真を見てくださいせっかくだからごめんなさい。

 

まずは、

「絶の」

なにが?

なにが、絶なのかと思いきや・・・

 

「妙」

わお、絶妙や!

絶妙なバランスで、「匠の肩たたき棒」が

引っかかっている!!

と、心揺さぶられて撮った、作品。

 

「ぼんやりキャットとオムライス」

ぼんやりと映る、味もぼんやりしたオムライスの奥には、

鏡に映る、ぼんやりした猫。

「あなたなら、この1枚に、

どんなストーリーを思い浮かべますか?」

という、無茶振りな作品。

 

「ん?」

ん?としか、申せない。

もはや、ぐうの音が出ない、絶望的なまでの、ん?な作品。

 

「あえて」

晴れの日が続く中、あえて曇りの日に、

あえて、この中途半端な角度で、

あえて、電線も込みで、と強がってみた作品。

どうぞ、お察しください。

 

「ねえ、おばちゃん?」4部作

1「あのね?」

 

2「これはね?」

 

3「これってね?」

 

4「死んだブタなの?」

よねさん?

 

いかがでしたか?

いかがも何も、ありませんよね?

またお「切ないね~、切ないよ~」

またおーーー!

キャメラの腕も、フェルトの腕も、

一向に上がってこないよ~、またおーーー!!


雨の過ごし方

2018年03月22日 | 日記

雨は嫌いじゃないが、

傘を持つのは、好きじゃない。

 

おはようございます。

雨が降る日、濡れるままに歩いていると、

まるで、雨粒に向かって飛んで行く、

あの鳥のような気分になるんだ。

 

ここのところ、やらなければならない事が多すぎる。

頭ん中がパンクしそうで、

それでも止まらず動き続けている最中は、

辺りかまわず、この口から、

鋭い矢を飛ばしている事にすら気付けない。

 

そんな時に、「手伝えなくて、すみません」と言われて、

頑張ってんのに、まるで、自分が悪役になった瞬間がやってきた。

いたたまれず、悪役のまま、

傘も持たずに外へ飛び出し、歩き始めると、

無数の雨粒が、火を噴きそうな、この体を、濡らしていく。

 

すっかりびしょ濡れになった頃、

濡れる事も、なにもかも諦めて、

やけっくそで、空を見上げると、

小さな鳥が、雨粒に向かって飛んで行った。

 

それを眺めていたら、

雨を含んで重くなった体が、不思議と軽くなった気がして、

いまなら、雨粒に向かって、飛んで行けるような気がした。

 

さて、やりますか!

まずは、軽く謝ってさ。

そんでまた、頑張りゃいいんだよなってさ。

 

ところで、

皆さんは、この続く雨の中、

どう過ごされていますか?

こんな日は、雨にぴったりな音楽を聴くのも、いいもんだよね。

ってなわけで、

お久しぶりになりますが、

おかっぱイチオシ、ご機嫌なCDをご紹介いたします。

メロディーガルドーの「夜と朝の間で」

ジャンルはジャズになるのかな?

メローでスローでジャジーです。

とにかく、この人の音楽は、すんげー大人という訳ですが、

聞いていて、ずしっと気持ちが落ち着きます。

それでいて、心地よい。

雨の日に、部屋で流すには、ぴったりです。

でも、我が家は、以前、もぬけの殻を目標に

断捨離した事で、音を流せる機械はありません。

しかし、そんな時こそ、これ!

CDウォークマン!

なっつかしー!!

 

おい、おたま!

おばちゃん、自慢じゃないが、

いつも何かと、後手後手なんだぞ。

聞いてんのか?

寝てんのか?

 

聞いてんのか?

CDウォークマンから漏れる、音楽が、

心に沁みてんのか?

 

いずれにせよ、お前の顔は、いつも沁みるよな。


わっかんねー事だらけの日曜日

2018年03月19日 | 日記

最近、うちのパソコンが、

すごい、ややこしい事言ってくるんです。

 

おはようございます。

こう書けば、

「何を言ってくるの?」って気になるだろうが、

いや、何を言ってんだかすら、わっかんねー。

日本語交じりとも言える、英語交じりの表示が出るたび、

使えなくなっちゃうのだ。

 

昨日は、勘弁してくれよって思いながらも、

用事のため、動かなくなっちまったパソコンを

放ったらかして電車に乗った。

日曜日の電車は、人がまばらだった。

おかげで、座席に座る事ができた訳だ。

私は、空いてはいるが、

一応、荷物を膝に乗せ、一番隅の座席に座り、

車中を見回すと、乗客は、みな、スマホの画面を観ていた。

私は、別にその光景に触発された訳ではないが、

時間が知りたかったから、カバンの中のガラケーを取り出した。

と、その時だ。

「ユーガット・メール、ユーガット・メール・・・」

私のガラケーの着信音が鳴り響いた。

 

スマホの人々は、この古式ゆかしい着信音に、

ノスタルジーを感じたに違いないが、

3人組の外国人は、違う感覚を抱いてしまったようだ。

 

少し離れた座席に座っていたはずが、

ずんずんと、笑顔で近づいてくる。

そして、その中の一人が、

「つぎは、キャナヤーマ?」と、私に問いかけた。

 

キャナヤーマって何?

このガラケーの事?

お宅様の国ではこれをキャヤーマって呼んでんの?

 

そう、一か八かの判断を下した私は、

笑顔で、「イエス!」と答えた。

そんな中、ちょうど、列車は前後駅で停車した。

すると、再び、外国人が、

「キャナヤーマ?」と聞いてくる。

そこで、ようやく、キャナヤーマの意味が分かり、

「ノーノー」と急いで首を振った。

 

キャナヤーマ、それは、

名古屋にある、金山(かなやま)という駅名の事だったのだ。

 

その後、金山にたどり着くまでの約20分間、

列車は、幾つかの駅に止まりながら、

私と外国人達との会話は、止まる事なく続いて行った。

何を話したかって?

わっかんねー!

 

おい、君達

また、席の取り合いかい?

 

和解したかと思いきや?

 

争う訳ね。

いい加減にしなさいよ。

仲良くおしゃべりしながら、座んなさいよ。

内容なんて、問題じゃないんだ。

笑顔でいれば、間違いないんだぞ。

おい、なんて顔だよ。

 

おい!

 

おいってば!

私と外国人達は、どうなったかって?

無事、みんな、キャナヤーマで、下車して、

別れ際には、笑顔で、手を振った。

ちなみに、私は、その時、なぜか、

「バッハハーイ」って言ってしまったが、

その訳は、我ながら、わっかんねー!