昨日は、とても暖かい1日だった。
そんな日に限って、過剰なまでに厚着だった私。
夕方、汗をかきながら家に向かって歩いていると、
道路工事の人々は、まだ働いていた。
暑いだろうに、お疲れ様です。
そんな思いで通り過ぎていると、
作業服を着た2人の男の熱い姿が、眼に飛び込んできたんだ。
おはようございます。
おじさんが、手にカラースプレーを持ち、道路に何かを書いている。
今後の道路工事のための目印を書いているのだろうか。
そのおじさんの背に、若い男がピッタリと抱き付いている。
そして時々、そのまま、おじさんの頭をペチペチ叩く。
「あっ、また蚊っすよ~」ペチペチ。
「めっちゃ、蚊が居るっすよ~」ペチペチ。
そんな無邪気にはしゃぐ、若い男に、おじさんは道路に向かったまま、
「やめろよ~」
「痛いから~」
「ほんとに、蚊が居るの~?」
と、穏やかな口調でたしなめながらも、書く手は止まらない。
私は、その異様な光景に、
できてんの?
この人達、できてんの?
見ない方がいいの?
そう思っても、やはり見ない訳には行かないのだ。
で、ちゃんと書けてんの?
こんなアッチッチな状態で、ちゃんと書けてんの?
若い男「また~蚊が来たっす~」ペチペチ。
おじさん「だから~痛いよ~」
書けている!
若い男「だって~ほんとに居るんすよ~」ペチペチ。
おじさん「本当なの~?」
本当に、見事に書けている!
という訳で、
私は、その横を通り過ぎながら思ったんだ。
いろんな意味で、上手く行きますようにって。
あやさん、君は何をしてんの?
床で何をしてんの?
あや「こうして~」
あや「ほっ!はっ!」
あや「ふっ!」
あや「あぁぁ、上手く行かないわ~」
何かは分からんが、上手く行きますように。