下山事件 暗殺者たちの夏 | |
柴田 哲孝 | |
祥伝社 |
本書は、戦後最大の謎とされる「下山事件」を、小説の形をとり、語り尽くされています。
戦後まもなくGUQ占領下の日本で、後に゙昭和史最大の謎゙といわれる事件が起きました。昭和24年7月6日、初代国鉄総裁下山定則が轢死体で発見された「下山事件」です。
本書の帯に「自殺か、他殺か。事件の裏側に蠢く政財界の大物、日本諜報員、特務機関員、検察・警察。事件に関わった男たちの動きを、膨大な資料と証言から忠実に再現!」とあります。
国鉄総裁は、自殺と見せかけて暗殺されたというのが真相に近いのだと思います。本書のストーリーもそのように展開されていきます。著者は、次のように書いています。
この物語は、フィクションである。
だが登場する人物、団体、地名はできる限り実名を用い、物語に関連する挿話もすべ事実に基づいている。その他、匿名の人物、団体、創作の部分に関しても、実在のモデルや事例が存在する。
それでもあえて、この物語はフィクションである。
――著者
以上