トゥエンデ ポレポレ

マライカのひとりごと

ナイロビ日本人学校アフリカ学習会(ケニアの木彫りキリンはどこからくるの)第一部

2014年06月30日 | Tupande miti (木を植えよう)

ジャンボ~!
さわやかな風の吹くケニア日和の6月25日、ナイロビ日本人学校のアフリカ学習会で
「ケニアの木彫りキリンはどこからくるの」というテーマでケニアの森と木彫りの里の
お話をさせていただきました。
この日は47人の元気いっぱいのかわいいマライカ(天使)たちと森のお話ができ、
最高にうれしい楽しい1日になりました!


photo by Japanese school
第一部の学習会では、わたしの手工芸の仕事を通して知ったケニアの木彫りの
里のこと、木彫りに使われる東アフリカ固有の木のこと、その魅力、環境破壊の
こと、環境を取り戻すための地元の人びとの取り組みと努力、東アフリカの森を
守るため、わたしたち外国人ができる小さな手助け法などをお話しました。
第二部では、子どもたちとお母さんたちと先生たちといっしょに、アフリカの木を
タネからそだてる育苗園をつくりました。


Photo by Yuka Inoue
木の話は地味なテーマなので興味をもってもらえるか最初はちょっと心配でしたが
子どもたちはくいいるように話を聞いてくれ、質問もバシッ!バシッ!すごく活発で、
パワーはち切れる子どもたちの素直な反応がうれしかったです。


Photo by Yuka Inoue
木彫りにふさわしい木は成長のおそいハードウッドですが、その木は年々減少し
今ではマホガニー、アフリカコクタンはレッドリスト(絶滅危惧種)に指定されてい
ます。


Photo by Japanese school
この木はムピンゴ(アフリカコクタン)の木です。成木になるのに50~150年以上
かかります。ムピンゴはかわいい響きのスワヒリ名なので、子ども達はあっという
まに「ムピンゴ!ムピンゴ!」って覚えてくれました。


Photo by Japanese school
涼一くんがかかえているのはムピンゴの原木で、アフリカコクタンはこのように
木の外側は白っぽく、なかの心材は堅く真っ黒で、磨くとピカピカ輝いてきれい
なので、別名ブラックゴールドと言われています。


Photo by Yuka Inoue
象牙はホワイトゴールドと言われますが、象牙とコクタンの組み合わせは白黒の
対比が美しく、ピアノの鍵盤、白と黒のチェスなどに使われています。
ムピンゴはずっしり重いんですよ。児童たちに実際に持ってもらいました。


Photo by Yuka Inoue
コクタン木彫りといえば文字通り黒色の心材部分が多く使われますが、コクタン原木
の外側はこのように白っぽい色をしています。


Photo by Japanese school
これはジャカランダというソフトウッドで作られた木彫りキリンでとても軽いです。
ジャカランダやニームなどのソフトウッドは成長が早く、木肌もなめらかで美しく
ハードウッドに負けない魅力があります。


photo by Yuka Inoue
今日は子ども達がソフトウッド木彫りをいっぱいさわってくれて
ソフトウッドキリンもなんだか鼻高々、嬉しそうですね!


Photo by Yuka Inoue
ハードウッドとソフトウッドは一見違いがわかりませんが、見分ける方法は
持ってみたときの重さと、叩いたときの音でわかります。これはマホガニー
でできたハードウッドの木彫り皿です。
ハードウッドは叩くとカスタネットのような高い音がしますが、ソフトウッドは
少し低い音がします。みんな木を叩きながら、重さを比較しながら、木彫り
の木のことを楽しく学んでくれました。


Photo by Japanese school
アフリカの貴重なハードウッドが年々消えてゆきますが、もし海外からくるツー
リストの皆さんがハードウッドでなく、このソフトウッド木彫りをお土産に選んで
くれたら、ケニアの木彫り職人たちは地元の環境を守りながら、なおかつずっと
仕事を続けられ、私たちもすばらしいケニアの木彫り製品をいつまでも楽しむ
ことができます。
ナイロビ日本人学校の47人のかわいいマライカたちが、ケニアの木彫りの木
のことを日本や世界のお友だちに伝えて、東アフリカの森を守る応援天使に
なってくれたらうれしいなあ!って言ったら、みんなの明るい笑顔にじゅうぶん
手ごたえをかんじました!!!
ナイロビ日本人学校のみなさん、お話を聞いてくれてアサンテー二サーナ*♪*

Tulinde msitu wa kesho!(みんなで明日の森を守ろう!)

第二部につづく


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