島岡由美子さんの新刊アフリカ民話「しんぞうとひげ」絵本のご紹介

ジャンボ～！
ケニアはキププエ（冷季）に入り、夜はぶるぶるふるえているこの頃ですが、
今日はこの寒さを吹き飛ばす、おもいっきり明るい話題をご紹介します＊♪＊

ザンジバル・タンザニアを拠点にアフリカ各地の民話採集に取り組んでいる
島岡由美子さんが、タンザニアを代表するティンガティンガアーティスト、
モハメッド・チャリンダさんとコンビを組んで「しんぞうとひげ」（ポプラ社）
という楽しいアフリカ民話絵本を出版されました！
ポプラせかいの絵本47アフリカの民話　「しんぞうとひげ」　ポプラ社
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再話：　しまおかゆみこ　
絵　：　モハメッド・チャリンダ
定価：　本体1400円
「パウカー！」おはなしはじめるよ～！「パカワー！」は～い！
むかしむかし、あるところにしんぞうとひげがおりました。
しんぞうもひげも、びんぼうで、いつもはらをすかしておりました。
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このお話は、腹ペコのしんぞうとひげが、ある日ばったり出会ってはじまる、
よにも不思議でゆかいなアフリカはザンジバル島のお話です。

しんぞうとひげが主人公なんてびっくりですが、アフリカの大自然を舞台に繰り
広げられる楽しい物語と、チャリンダさんによるのびのびした筆致で描かれる
アフリカの生きものたちのユーモラスで色彩豊かな世界は、まるで宝石箱がひっくり
返ったみたいにワクワクし、気がついたら不思議なアフリカワールドにとっぷり
惹き込まれていました。
お話のなかにはおそらく日本のみなさんは見たことのないめずらしい夜行性の動物
や色とりどりの熱帯風物、それから、なんとザンジバル発祥のことばスワヒリ語も
登場しますよ。
とても楽しいお話なんですが、飢えというきびしいアフリカの現実も見えかくれし、
絵本とはいえ、ときどきドキっとしました。

なにか問題が起きた時、隣人とうまく折り合いをつけるおおらかなアフリカの知恵には
つねづね脱帽していますが、さて、この腹ペコしんぞうとひげは食うか食われるか、
万事きゅうすのじたいをどうやって解決するでしょうか。

日本ではあまりなじみのないアフリカ文化や暮らしですが、巻末に添えられた本書
著者島岡由美子さんの民話背景のお話やチャリンダさんの写真は、日本のこどもたちに
アフリカのことをいっぱい知ってもらいたいという思いに溢れ、充実した内容で読み応え
があり、読み聞かせするお母さんやこどもたちにとっても、アフリカに親しみ、異文化理解
を深める道しるべとなるでしょう。

本書は大判の紙芝居サイズなので、お子さまへの読み聞かせにもぴったりです。
ひげは夜どんなふうに腹ペコしのぐのかな？
アフリカのしんぞうの鼓動はどんな音かな？

なんとも不思議でゆかいなびっくり仰天アフリカ民話世界、どうぞお楽しみに～♪






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＜ナイロビ在住の皆さまへ＞
島岡由美子さんより本書をナイロビ日本人学校にご寄贈いただきました。
近日中に学校にお届けします。
児童のみんな待っててね～！

本校の図書館では貸出もできますので、お子さんといっしょに
アフリカ民話世界、どうぞお楽しみください＊♪＊

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島岡由美子さんより本書の英語訳をいただきました。英訳付のしんぞうとひげ絵本
はナイロビ大学付属図書館に寄贈予定です。
ケニアの隣国タンザニア民話に学生さんたちはどんな感想を持つか興味深いですね。
もうすぐお届けします。
ナイロビ大の学生さんたち、待っててねー！