トゥエンデ ポレポレ

マライカのひとりごと

リリーちゃんのバオバブ

2014年12月11日 | Tupande miti (木を植えよう)

ジャンボ~!
日ごと暑さの増してきたケニアですが、たわわになった庭のアボガドもだんだん熟して
ちょうどクリスマスのころに、いっぱい収穫できそうです。

ところで、とってもうれしいことがあったので、ブログアップが遅れたけどお知らせします。
ある友人の送別会でナイロビ日本人学校のリリーちゃん(小2)とご両親に再会したのですが
そのとき、リリーちゃんが、
「みやぎさん、あのね、バオバブの芽がでたよ!」
とおしえてくれました。
「ええ~~~っ!ほんと?!?」
すっごい、こーふん!
学習会のあと、自宅に持ってかえってリリーちゃんが水やりして育てたというバオバブを
はやく見たくて、さっそくリリーちゃん宅に遊びに行ってきました。
途中で道に迷ったわたしをリリーちゃんとお母さんが迎えにきてくれました。
すごく暑い日でリリーちゃん宅に着いたときは汗びっしょりでしたが、おうちのなかに案内
されるやいなや、むかってすぐ右手にあるベランダの鉢が目にとびこんできました。

そこにアミをかぶったリリーちゃんのバオバブが、午後の明るい日差しを浴びてました。



リリーちゃんのバオバブはこんな大きくそだちました。



巨大なバオバブの木にふさわしい横綱の赤ちゃんみたいなりっぱな双葉!
リリーちゃん、バオバブを種からたいせつに育ててくれてアサンテサーナ!(ありがとう!)

リリーちゃんのバオバブの成長が楽しみ!楽しみ!*♪*






「木を植える」の歌 (第36回ナイロビ日本人学校学習発表会)

2014年11月12日 | Tupande miti (木を植えよう)

Video by Keiichi Naganuma
ジャンボ~!
ジャカランダ満開のケニア日和の土曜日、ナイロビ日本人学校の学習発表会を
見に行ってきました。
児童たちの歌、踊りや寸劇は、どれもひたむきで見ごたえがあり、笑いあり、
おどろきありの楽しい発表会でした。

学習会のテーマは「文化と知識の宝箱」、テーマソングは「木を植える」です。
ケニアにはたくさんの民族がいて、日本とは違うそれぞれの言語や歴史が
ありますが、その多様な文化や価値観のことを児童たちは「宝箱」と表現しました。
文化と知恵のジュエリーボックス、いいですね!
人とつながりながら、お互いの違いを大切にしてみんなが仲よくくらすって
どうしたらいいか、うれしいこと、つらいこともすべてみんなの宝ものとして
児童たちが自分達で考え、力を合わせて創った劇や率直でユーモアある表現に、
児童たちが懸命に生きる力が伝わってきました。

多民族が住むケニアと日本のすばらしさを伝える児童の劇、歌、踊りはまさに
日本とケニアをつなぐ宝もの!
児童たちの活躍のようすは日本人学校ブログ写真こちらのジュエリーボックスからご覧になれます*♪*

そしてフィナーレの全校児童による「木を植える」(作詞谷川俊太郎さん・作曲
木下牧子さん)の合唱、とてもすばらしかったです!\(~o~)/
最近トシのせいか感激するとすぐうるうるし、児童たちの歌に打たれて舞台の
そででジーンとしてました。
友人の協力で動画をアップロードしてもらったので、児童たちがこころをひとつに
思いを込めて歌った「木を植える」のマライカ(天使)の歌声、ぜひ聞いてみてくださいね!

そして最後になりましたが、ナイロビ日本人学校開校45周年ホンゲーラサーナ!(おめでとう!)







みんなのバオバブの芽が出ました!(ナイロビ日本人学校)

2014年10月24日 | Tupande miti (木を植えよう)

Photo by Makiko Naganuma
ジャンボ~!
ケニアは小雨季にはいり拙宅近くの紅茶畑にやわらかないい雨が降っています。
茶摘みママは雨のなかカッパを着てもくもく作業に忙しそうです。

今日はとっても嬉しいお知らせがあります♪みんなで播いたバオバブの芽がでたそうです!
児童のお母様が写真とともに報告して下さいました。

お母様からのお便り~
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 今日は6月に日本人学校に植えたコクタンとバオバブの木の
 写真をお送りします。
 これは先週撮ったものです。
 虫にも喰われず、順調に育っています。
 大きくなるのが楽しみです!
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7月、8月はケニアの冬だったので、熱帯地方の植物バオバブは育たないかも、と
ちょっと心配してました。でも一年でいちばん寒いナイロビの冷季を乗り越え、
よくこんな元気にりっぱに育ったなあ、ほんとう、虫食いもなくたくましく育った
バオバブのみずみずしい大きな双葉の写真を見てると、どっしりしたバオバブの大木
がなぜかまぶたにダブり、実は思わず目頭が熱くなって涙ぐんでしまいました。
児童たちとお母さんたちと先生方のバオバブを見守るあたたかい愛が太陽になって
このバオバブを育てたんですね。アサンテサーナ!

お母様から、もうひとつ嬉しいお知らせをいただきました。
今年はナイロビ日本人学校は開校45周年を迎えるおめでたい年だそうです。
明日土曜日ナイロビ日本人学校で学習発表会があり、児童たちが日頃の学習成果
を発表しますが、「木を植える」という歌を全校児童で合唱するそうです。
おおお~~~っっ!すごーいっっっ!
スワヒリ語劇もあるとか!
ほかに児童のさまざまな学習の取り組み発表があるそうです*

うわーーい!楽しみ!楽しみ!\(~o~)/
万難はいしていかねば!*♪*

学習発表会@ナイロビ日本人学校
2014年10月25日(土曜日)
テーマ「知識と文化の宝箱」
テーマソング「木を植える」
8時25分より開催

ナイロビ日本人学校の子ども達にまた会えるのが楽しみで~す!*♪*

Twende Nairobi Japanese School kesho!(明日はみんなでナイロビ日本人学校に行こう!)








ナイロビ日本人学校アフリカ学習会・第二部(アフリカ原生の木を種からそだてよう)パート3

2014年10月21日 | Tupande miti (木を植えよう)


笑顔の素適なナイロビ日本人学校平田博嗣校長先生です。
平田校長先生は長い時間軸でものごとを考え子どもの理解をゆっくり
はぐくむ教育方針がおありになり、アフリカ原生木を種から育てるという
気の長いアフリカ学習会プランを快諾し学習会をあたたかく見守って
下さいました。



アフリカ学習会を担当してくださった高橋先生と、日本人学校にご紹介して下さった
尾崎香緒里さんです。学習会で話するのがはじめてて慣れない私をかげから応援し支えて
下さいました。



学習会の合間に平田校長先生と児童のお母様たちが子育て談義。ナイロビ日本人学校は
いつも明るい笑顔のあふれる学び舎であり、ナイロビ在住日本人の心のよりどころです。



バオバブとコクタンの育苗ポットづくりをお母様たちが手伝って下さいました



学習会で児童の生き生きした写真をいっぱい撮ってくださった書道家
の井上由香さんです。

たくさんの先生がた、お母様がた、友人の応援のおかげで今回のアフリカ
学習会が実現しました。こころから感謝もうしあげます。
学習会ではわたしが教えるというより、子ども達から教わったことのほうが
多く、子ども達とのひとときはとても充実した最高に楽しい時間でした。
お世話になったたくさんの方々、本当にありがとうございました。

またいつかナイロビ日本人学校の子ども達に会えたら嬉しいです!



ナイロビ日本人学校アフリカ学習会・第二部(アフリカ原生の木を種からそだてよう)パート2

2014年10月10日 | Tupande miti (木を植えよう)

Photo by Nairobi Japanese school
ジャンボ~!
Sasa tupande mabegu za Baobabu na Mpingo!( さあ、バオバブとムピンゴの種、植えるぞーっ!)


Photo by Nairobi Japanese school
校庭にこんなりっぱなアフリカの森の木育苗園をつくっていただきました。かんげきっ!*♪*



バオバブの種も午前中パウダーとってもらって、お湯にとっぷりつかっていいかんじ*


Photo by Yuka Inoue
学校の育苗園の苗木はみんなで育てます。自宅でも観察したい児童には
育苗ポット用にミルクやヨーグルトやジュースパックを各自持ってきてもらいました。


Photo by Nairobi Japanese school
みんな種まき意欲まんまん!うれしいな♪


Photo by Nairobi Japanese school
バオバブ果肉パウダーはビタミンCがレモンの3倍、カルシウムは
牛乳の2倍、ミネラルもいっぱいで体によくておいしいですよ、て言うと
みんな「うちでもそだてる!」て、まだ下準備してない果肉パウダー付バオバブが大人気!



バオバブのわかい葉っぱはビタミンたっぷりでえいようほうふ、
そのバオバブ葉っぱでつくるサラダはあまくてやわらかくて最高!
みんなきちんと順番まってまーす*


Photo by Yuka Inoue
えへへ、バオバブモテモテだーい*♪*


Photo by Nairobi Japanese school
わっくわく~♪


Photo by Nairobi Japanese school
ん、???


Photo by Nairobi Japanese school
す、すっぱーーーいっ!


ひぇー、そんなすっぱかった???ごめんなさい!(><)
こんどはハチミツまぜてジャムにするかジュースにして飲もう!



種をまくまえ、まず赤土と砂を半分ずつまぜた水はけのいい土をポットか袋にいれます。



お母さんといっしょに育苗ポットづくり。うれしいなっ*うれしいなっ*



お母さんたちが児童のポットづくりをテキパキ手伝って下さり
とっても助かりました*アサンテサーナ!



育苗ポットに土がちょうどいい具合にはいりました♪



バオバブの種はだるまさんみたいね。さあ、こんどは種あなつくろう。



ポットにつめた土に種あなをつくりまーす。あなは種の2倍から3倍くらいのふかさにしてね。


Ooooh!Umefanya kazi nzuri!
おおおみごと!カンペキだーーーーっぁ!



バオバブやムピンゴの芽がでて、すくすく育ったらいいね*♪*


<パート3に続く>







ナイロビ日本人学校アフリカ学習会・第二部(アフリカ原生の木を種からそだてよう)パート1

2014年10月02日 | Tupande miti (木を植えよう)

Photo by Nairobi Japanese school
ジャンボ~!
街路樹のジャカランダのほころんできた今日この頃、ポレポレ更新ですが
ナイロビ日本人学校アフリカ学習会・二部のようすをお届けします♪

さて、久保田恵子さんと児童が教室で手にしているこの小さな粒は何でしょう?
そして新聞紙をしいてみんな何をしてるのかな?


Photo by Nairobi Japanese school
実はこの白い粒つぶは、星の王子様で有名なバオバブの木の種です。
第二部は「アフリカ原生の木を種からそだててみよう」という学習会で
これは種が発芽しやすいようにみんなで下準備してるところです。


Photo by Nairobi Japanese school
パオバブの種のまわりにはこのように白い固まりがついてます。
これはバオバブの木の実の果肉パウダーですが、これを取り除いてお湯に
しばらくつけると種はぐんっと発芽しやすくなります。
このパウダーは酸味があって、水で溶くと木のヨーグルトみたいになるので
暑い地方では種ごと砂糖をまぜてラムネ菓子のようなおやつを作り当地のこども
たちの大好物です。でもナイロビ日本人学校のほとんどの児童たちはバオバブの
種を見たのははじめてだったそうです。


Photo by Nairobi Japanese school
果肉パウダーはけっこうびっしりついていて、これを指や爪でこそげ落とします。
この粉はedible(食用可)で、しかもビタミンなど栄養豊富、健康にいいので
アメのようになめてもいいんですよ。


Photo by Nairobi Japanese school
この手作業は意外と時間がかかり、久保田さんついにミニナイフを出しピッチあげて作業。
久保田さん、なにやら真剣そのもの!


Photo by Nairobi Japanese school
中学生のみなさんもかぶりつき作業!
なぜかというと。。


Photo by Nairobi Japanese school
実は学習会の前夜、この種のPre-treatment(前処理)を私が自宅でする予定でした。
前日に学習会用の木彫りの箱を運んだのですが、このとき種のはいった箱をまちがえて
学校に置いてきてしまいました。
夜、それに気がつきわたしはアセリまくり!
わたしの経験によるとバオバブの種は粉をのぞいたあと、5時間以上お湯(60度前後)に
つけ置かないとうんともすんとも発芽しません。
つまり種を植えるまえに、下準備しっかりしないと、、せっかく子どもたちが楽しみにまく
バオバブ、芽がでないかもしれません。。。どうしよう!(><)


Photo by Nairobi Japanese school
学習会は午後です。朝いちばんで学習会担当の高橋充先生に電話し、わたしのドジを説明すると
先生の機転で、先生の英語授業は急きょバオバブ下準備教室に変更!
初等部から中等部の児童のみなさん総出で作業となりました。
久保田さんが真剣なのは、種を植える午後の時間とお湯につける時間を逆算し、間にあうよう
ピッチをあげておられるのです。急がせてしまい、みなさん、ごめんなさい!


Photo by Nairobi Japanese school
モネちゃんも一生懸命!
高橋先生と久保田先生にわたしのドジをあやまったら、
「いえいえ、バオバブの種の下準備の勉強になり、児童にとってかえってよかったです」
と、あたたかいフォローしてくださり、じ~ん涙(@@。)


Photo by Nairobi Japanese school
先生がた、生徒のみなさん、もくもく作業、アサンテサーナ(ありがとう)!

おかげさまでお湯につける時間もとれ、種まきばっちりスタンバイ!*♪*
うわ~い、よかったな!\(~o~)/*♪*


さあ、みんなでバオバブとコクタンの種を植えよう!


*久保田恵子さんは菊本照子さん主宰のマトマイニチルドレンセンターを支える縁の下の力持ち!
ケニアと日本の子ども達を長きに渡って応援して下さってます。
マトマイニではかわいいフェルト工芸がお求めになれます。
旅の思い出、お土産にぜひどうぞ* マトマイニブログはこちらから♪




ナイロビ日本人学校アフリカ学習会(ケニアの木彫りキリンはどこからくるの)第一部

2014年06月30日 | Tupande miti (木を植えよう)

ジャンボ~!
さわやかな風の吹くケニア日和の6月25日、ナイロビ日本人学校のアフリカ学習会で
「ケニアの木彫りキリンはどこからくるの」というテーマでケニアの森と木彫りの里の
お話をさせていただきました。
この日は47人の元気いっぱいのかわいいマライカ(天使)たちと森のお話ができ、
最高にうれしい楽しい1日になりました!


photo by Japanese school
第一部の学習会では、わたしの手工芸の仕事を通して知ったケニアの木彫りの
里のこと、木彫りに使われる東アフリカ固有の木のこと、その魅力、環境破壊の
こと、環境を取り戻すための地元の人びとの取り組みと努力、東アフリカの森を
守るため、わたしたち外国人ができる小さな手助け法などをお話しました。
第二部では、子どもたちとお母さんたちと先生たちといっしょに、アフリカの木を
タネからそだてる育苗園をつくりました。


Photo by Yuka Inoue
木の話は地味なテーマなので興味をもってもらえるか最初はちょっと心配でしたが
子どもたちはくいいるように話を聞いてくれ、質問もバシッ!バシッ!すごく活発で、
パワーはち切れる子どもたちの素直な反応がうれしかったです。


Photo by Yuka Inoue
木彫りにふさわしい木は成長のおそいハードウッドですが、その木は年々減少し
今ではマホガニー、アフリカコクタンはレッドリスト(絶滅危惧種)に指定されてい
ます。


Photo by Japanese school
この木はムピンゴ(アフリカコクタン)の木です。成木になるのに50~150年以上
かかります。ムピンゴはかわいい響きのスワヒリ名なので、子ども達はあっという
まに「ムピンゴ!ムピンゴ!」って覚えてくれました。


Photo by Japanese school
涼一くんがかかえているのはムピンゴの原木で、アフリカコクタンはこのように
木の外側は白っぽく、なかの心材は堅く真っ黒で、磨くとピカピカ輝いてきれい
なので、別名ブラックゴールドと言われています。


Photo by Yuka Inoue
象牙はホワイトゴールドと言われますが、象牙とコクタンの組み合わせは白黒の
対比が美しく、ピアノの鍵盤、白と黒のチェスなどに使われています。
ムピンゴはずっしり重いんですよ。児童たちに実際に持ってもらいました。


Photo by Yuka Inoue
コクタン木彫りといえば文字通り黒色の心材部分が多く使われますが、コクタン原木
の外側はこのように白っぽい色をしています。


Photo by Japanese school
これはジャカランダというソフトウッドで作られた木彫りキリンでとても軽いです。
ジャカランダやニームなどのソフトウッドは成長が早く、木肌もなめらかで美しく
ハードウッドに負けない魅力があります。


photo by Yuka Inoue
今日は子ども達がソフトウッド木彫りをいっぱいさわってくれて
ソフトウッドキリンもなんだか鼻高々、嬉しそうですね!


Photo by Yuka Inoue
ハードウッドとソフトウッドは一見違いがわかりませんが、見分ける方法は
持ってみたときの重さと、叩いたときの音でわかります。これはマホガニー
でできたハードウッドの木彫り皿です。
ハードウッドは叩くとカスタネットのような高い音がしますが、ソフトウッドは
少し低い音がします。みんな木を叩きながら、重さを比較しながら、木彫り
の木のことを楽しく学んでくれました。


Photo by Japanese school
アフリカの貴重なハードウッドが年々消えてゆきますが、もし海外からくるツー
リストの皆さんがハードウッドでなく、このソフトウッド木彫りをお土産に選んで
くれたら、ケニアの木彫り職人たちは地元の環境を守りながら、なおかつずっと
仕事を続けられ、私たちもすばらしいケニアの木彫り製品をいつまでも楽しむ
ことができます。
ナイロビ日本人学校の47人のかわいいマライカたちが、ケニアの木彫りの木
のことを日本や世界のお友だちに伝えて、東アフリカの森を守る応援天使に
なってくれたらうれしいなあ!って言ったら、みんなの明るい笑顔にじゅうぶん
手ごたえをかんじました!!!
ナイロビ日本人学校のみなさん、お話を聞いてくれてアサンテー二サーナ*♪*

Tulinde msitu wa kesho!(みんなで明日の森を守ろう!)

第二部につづく


Heri ya mwaka mpya***(明けましておめでとうございます)

2014年01月01日 | Tupande miti (木を植えよう)

Huyu mama ni mmojawapo wa akina Bidii,anafurahi na miti yanaendelea mzuri. Anashika mti kama kumgusa mjukuu yake.

ジャンボ~!Heri ya mwaka mpya***(明けましておめでとうございます*)

いつも朝はちじこまっているうちのミツバチたちが、けさは夜明けと同時に
巣箱から飛び出し、花蜜採りにでかけました。
ブンブン元気に働くミツバチの羽音を聞くと、明るく幸せな気持ちになります。

この画像は2007年から私が関わっているビディーという植樹グループのママと
育苗園です。
このビディーの活動は干ばつが起こるたびにもうダメだ~っぁと何十回も途切れ
そうになりながら、それでも完全に切れることなく、ンゴンベ(牛)のよだれのように
細~く長~くスモールスケールで続いています。
でも、もうダメだあ!と思ったのはひ弱な私だけで、ケニアのママたちは何が起き
てもその時々を受け入れ、無理もせずゴーイングマイウェイです。
この大干ばつを何度も乗り越える自然の蘇生力とケニアのママたちに、私はいつも
大きなパワーをもらっています。アフリカの自然と人々の明るい笑顔は私の生きる
エネルギー源泉になっています。
ビディーの活動は失敗の連続で、しかもとても小規模ですが、今年はこのビディー
ママたちのマイペースのがんばりや、消えゆくアフリカ固有種の木のこと、そして
なにより私が感銘をうけているアフリカの人々とミツバチと自然界のつながり・
暮らしの知恵などブログでお伝えしたいなと思います。

ケニアはいろいろ問題が起き、そのたび微力な私はどうしていいかわからず
おろおろするばかりですが、私は植物が大好きなので、大きなことはできなくても
小規模に木を植えることはできる、私ができるのはケニアの人々と一緒に楽しんで
木を植えることかな、と思います。
ウカンバニの乾燥地がいつか緑がいっぱいの大地になって、ミツバチや動物や人間
がみんな一緒に平和に暮らせるようになったらいいなあと願っています。

今年はその小さな現実化に向けてまわりの人々に助けられながら、教えてもらいながら
一歩一歩進みたいとおもいます。
世界中がミツバチの羽音と笑顔いっぱいあふれる実り多き年になりますように。

今年もどうぞよろしくお願いします。

ケニアよりたくさんの愛と感謝をこめて
2014年元旦

宮城裕見子









人類のふるさとリフトヴァレー

2008年09月22日 | Tupande miti (木を植えよう)
レヘマ幼稚園から歩いて村のはずれに行くと、リフトヴァレーの断崖につき
ます。この断崖からわたしたち人類が生まれた美しい東アフリカの大地がの
ぞめます。遠くにかすんで見えるのはロンゴノット山、そのまた向こうは野
生動物の王国マサイマラです。

この村のわずかな狭い土地で小規模農業を営む家は、自分の畑にはもう煮炊
きする薪材としての木はなく、一家の家事を担う村の主婦はこの断崖を下り
て薪を集めに行きます。薪と言ってもこの断崖の下の木は炭焼きのためほぼ
伐りつくされ、もう木らしい木はほとんど残っていません。そのわずかに残
る丈の低い潅木も日々消失しています。
(画像左中央に見えるのは炭焼きの煙ですが、この非公認で行われる炭焼きも
環境破壊に拍車をかけています)

朝子どもたちを学校に送り出したあと、ママたちが薪を求めて崖を下りるの
は7時ぐらいです。この薪木の採取はこの村の主婦にとって時間も労力も使
うたいへん重労働の仕事です。この地域の人々は幼いころから家事を手伝う
のでママたちはこの断崖の登り下りになれているとはいえ、足場はまさに岩
だらけの絶壁で、環境破壊が進むにつれママたちは薪を求めてますます遠く
まで行かねばならなくなりました。
煮炊きに必要な十分な薪が採集できない時は、現金で薪や炭やケロシン油を
買わざるを得なくなります。

昨年はこの地域の相場で一本1.5sh(3円)だった薪が、いま倍の3sh
(6円)に、炭の値段は2年前はグニア(一袋)300sh、昨年は450sh
今年9月24日現在で700shと高騰、ケロシン油は1リッター57shか
ら85shと燃料は日々天井知らずの急騰です。
さらに絶対的な雨量不足のためトウモロコシ、豆などの農作物は今年は不作で
出荷量が少なく、自分たちが食べる作物ですら十分でありません。
こういう現金収入がほとんどない一日の生活を一ドル以下で暮らす農家は、日
々の煮炊き燃料はタダの薪木を求めざるをえなく、雨の降らないこの地域の環
境はますます悪化していきました。

エリザベス先生は、「木を植えて自分たちの村の緑を取り戻そう」と園児のお
母さんたちに呼びかけ地域の植樹グループをつくろうと試みていますが、絶対
的な水不足のなか今日を生きるのに精一杯の人々をひとつにまとめるのは、現
実的な問題もあり、今のところむずかしいようです。
しかしエリザベス先生といっしょに遊ぶ子どもたちのはちきれる元気に、アフ
リカの大地と未来に明るい希望を感じました。
ふるさとの大地の緑を回復しようと努力しているエリザベス先生を、ささやか
でもわたしができることを応援したいとおもっています。


大地の音

2008年09月21日 | Tupande miti (木を植えよう)


土に水をやったら
大地からドクンドクンって
力強い音がした
まるで大地の大きな*モヨが
鼓動しているみたい
大地は生きている



木に水をやったら
木からトクトクトクって音がした
まるで木の根っこから
命がまっすぐ空をめざして
のぼっていくみたい
木は生きている



大地に水をやったら
わたしのモヨがドキドキドキって高なった
まるでわたしのなかに誰かがいて
そのひとが喜びにあふれているみたい
わたしは生きている


*モヨ(心臓、生命、魂)