トゥエンデ ポレポレ

マライカのひとりごと

雨季のサバンナ

2017年05月23日 | 東アフリカのサファリ

Rainbow in savannah

サバンナの虹、こわいくらい近くで見えた。
そこは何かが息しているみたいで、
手をのばすと、それにとどきそうで、
ドキドキというか、この世じゃないみたいで、
心がふるえてシーンとした。

自然てなんて不思議で、なんて素敵なんだろう。







サファリ中の注意事項(その4)ケニアの治安・ウェストゲート襲撃事件

2013年09月22日 | 東アフリカのサファリ
昨日午後2時過ぎ友人からのSMSで、ナイロビのショッピングモール
ウェストゲートで武装集団による無差別銃撃事件が起きたことを知り
ました。
イスラム過激派組織アルシャバーブが犯行声明を表し、現在死者39人、
負傷150人以上、現在も武装団はモール内に人質をとって立てこもり
ケニア警察・軍による救出が試みられています。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130922/mds13092208520003-n1.htm

現在夏季休暇でナイロビ市内に滞在している学生さん、旅行者が多数い
ますが、ケニアの友人によるとウェストランド周辺は厳戒態勢が敷かれ
ナイロビ市内の外出はしばらく避けるように、と警告を受けています。
安全確保のため外出はできるだけ避け、やむなく外出する場合、旅行代
理店、現地在住者からの情報収集につとめ、行動には細心の注意を払っ
て下さい。
(在ケニア日本大使館の治安と安全に関する最新情報もご参照下さい)

今日は乾ききった大地にしみるような雨が静かに降っています。
不慮の死をとげた方たちのご冥福と、今でも人質に取られている方たち
が一人でも多く無事救出されること、ケニアとソマリアの和平を心から
祈っています。


--------------------------------------------------------------
9月23日
ケニア当局によると死者は少なくとも68人、負傷者170人、本日モール
内では治安部隊による人質救出作戦が行われ、モール内にいた人質の
ほとんどが救出され、まだ武装団は建物にこもっているものの、当局は
モール内は大部分制圧し、事態は収束に向かっているとの見方を表しま
した。
友人情報によると周辺のビジネス施設、商店は警戒して閉まっていると
ころが多く引き続き注意を要するとのこと。
当事件に便乗した騒動も予想され、ナイロビ市内下町で宿泊しておられる
旅行者の方は、市内の安全地域にある宿への移動を強くお勧めします。
また大型ショッピングセンター、政府・警察・軍施設、国連関連施設、
教会、集会所へはなるべく近づかないで下さい。

--------------------------------------------------------------
9月25日
ナイロビで英国人が逮捕されました。犯人グループに欧米人も含まれる
という情報がありますが、逮捕された人物がモール襲撃事件と関連が
あるかどうか、ケニア当局ははっきりコメントしていません。

--------------------------------------------------------------
9月26日
ケニア政府はテロ事件終結宣言しましたが、情報が錯綜していますので
ケニア国内移動は楽観せず慎重にされてください。
しっかりした旅行代理店手配の国立公園サファリはほぼ問題ないと思い
ますが、地域と旅の内容によります。

<バックパッカーの方へ>
ナイロビーナマンガーアルーシャの国境越えは、マタトゥ(ローカルバス)
でなくShuttle Bus(高速バス)のご利用をお勧めします。
マタトゥそのものより、ナイロビ下町にあるマタトゥ停泊所が要注意です。
<ナマンガ国境情報>
本日26日マタトゥでナマンガ国境をこえた友人からの情報です。
「イミグレのチェックはケニア・タンザニア両方とも思っていたほど厳し
くなく、ただナイロビからナマンガまでポリス検問が6回(パスポート
チェックあり)もあり、通常よりかなり時間がかかる。タンザニア側の
イミグレ建物は現在改築中」とのこと。











サファリ中の注意事項(その3)車の走行時と停車時

2013年08月06日 | 東アフリカのサファリ


ジャンボ~!
いまナイロビは火炎樹の花が真っ盛りで、燃えるような赤い花が道行くひとを楽しませ
てくれています。
さて、注意事項というと堅苦しく感じるかもしれませんが、旅のルールというのは限られ
た旅行期間を快適に過ごし、よりゆったり楽しむためにあります。
現地でも案内があると思いますが、動物サファリ初体験のかたが思わぬケガなどしない
よう事前に知っておかれたらより安心なので、以下動物サファリの基本情報をお伝えし
ます。
<サファリカー走行中の注意>
1.周囲の動物または道路状況によりサファリドライバーは急停車、または急発進すること
があります。また車の走行中、座席の上に立つのは急停車のさい大変危険なため禁止さ
れています。


テレビの動物番組ではつぎつぎと動物が登場しますが、現実はなかなかそうはいきま
せん。動物層の濃い地域、季節もありますが、たいがいはサファリドライバーが野生
の知識と勘をもって、左右前方後方にいる動物、植物、鳥、道ばたのフンコロガシに
いたるまで、広大な大地を走り回り、驚異的な視力で探して見つけます。
しかしドライバーは運転のみに全神経を集中できないため、草に隠れた穴に落ちたり、
ぬかるみにはまったり、急に飛び出した動物に急停車、急発進することがあります。
車が急に揺れるときは危険なので必ずしっかり手すりにつかまってて下さい。
(車に乗り込む時、車内のどこに手すりがあるか確認し、凸凹道はシートベルトの着用
をお勧めします。)
また公園内では車の走行中、座席の上に立つことは車の振動や衝撃で滑りやすく(靴下
の滑りもある)たいへん危険なため禁止されています。
(停止中はOKです。また走行中、座席でなくふつうに車内で立つ場合は、足元に気をつけ
常に手すりにしっかりつかまっててください)
小学校低学年以下の小さなお子さんは長時間ドライブの際、疲れてウトウト眠ってしまう
ことが多いので、サファリカーが急停車する衝撃でケガしないようシートベルト等、まわ
りは留意してあげてください。

アフリカは暑いというイメージがありますが、8月の東アフリカは寒い乾季、ちょうど
日本の晩秋ぐらいの気温です。早朝・夕方サファリは車の屋根、窓全開で走り風ビュン
ビュンなので体感温度はかなり冷たく感じますが、日中は日差しががんがん強いです。
温度調節できるようかさばらないウィンドブレーカー、もしくはフリースをお忘れなく。
服装は自然界にとけこむナチュラルカラーがベスト、黒、濃い紺色はツエツエバエや
アブが寄ってきやすいため、サファリ中は淡い色、ベージュ、白がお奨めです。
サファリロッジにはドレスコードがありません。休憩時、食事の時の服装はおもいっきり
楽しんでくださいね♪(例外:マウントケニアサファリクラブなど)



<サファリカー停車中の注意>
動物は静かに観察しましょう。特に子連れの動物は警戒心が強く、大きな声や物音は
防衛本能を刺激し車に向かってくることがあり危険です。

車のエンジンを止めじっと静かにしていると、動物たちはしだいに警戒を解きリラックス
してきます。



Hairuhusi kuendesha gari kando ya barabara.Mwendo wa gari ni 50Kmph.
Jua ni kali, Nimechoka na mapenzi, nataka kupumzika~~~

各国立公園では、オフロード(道からそれること)は禁止されています。
制限速度は整備された道は50km、小道は30kmです。
公園によりオフロードが許されている箇所もあります。
(例.ンゴロンゴロのンドゥツエリア、マサイマラのトランスマラエリアの一部)
動物からは15~25m(公園によって変わる)の距離をおくことになっています。
ここはンゴロンゴロの比較的広いメイン道路ですが、動物たちがこのようにメイン
道路のすぐそばにいることもあります。



Wee-! Mbona unanitoroka ???

さらに炎天下の日中は強い日差しを避けて車の陰で休憩することもあり、ときに動物
たちみずから車体ぎりぎりまで寄って来ます。
オフロード禁止になり人間が動物と適度な距離をおくことによって、動物が「人間と車
は自分たちの天敵でない」と認識し、公園内では車から降りないかぎり野生動物と人間
の新しい共生関係ができつつあるように思います。


Usipike kelele ukiwa karibu na wanyama na usisimame au kuketi kwa paa ama dirishani
ya gari. Kitendo hiki ni hatari mno. Duma huwinda wakati wa mchana,tusimsumbue
uwindaji yake.

公園内の動物が車や人間の匂いになれているといっても野生動物であることを
決して忘れないで下さい。肉食獣が至近距離にいるとき、興奮して大きな声を
出したり喋ったり、こちらを向かせようと手を叩いたりすることは威嚇行為になり
たいへん危険です。
野生の生き物なので必ずこうなるという決まったパターンがありません。

8月はケニアのマサイマラではヌーの川渡りの季節ですが、土手に待機した車の屋根
に登って川渡りを観察することは禁止されています。

肉食獣のハンティングのダッシュが始まるとサファリカーを動かすことは禁止されて
います。動物が走っているのにそれに合わせてドライバーが車を動かしてくれないと
不満に思うかもしれませんが、肉食獣の集中力をそらさないよう車はスタンバイの
状態になります。
どのタイミングでどの方向に車を動かすかは、公園規則と動物の習性を知っているド
ライバー判断に任せしましょう。ドライバーに無理な注文は禁物です。



Usitoke kwa gari ukiwa porini tafadhali. Madoadoa ya juu akiwa na njaa, hatari sana.

時に探さなくても行きあたりばったり、草むらのなかから突然動物が現れることも
あります。窓から手はけっして出さないでください。




Huyu chui ni dume au kike? Ni dume, kwa sababu sehemu ya kitu chake
humea manyoa meupe kama mpira ya tenisi.

車の最後部は振動が激しく動物も見にくいため、座席はいつも同じ場所でなく、
日替わりで時計まわりに交代するなどグループ内で相談することをお奨めしま
す。(病気のひと、体調不良のひとがいる場合、病人のひとが振動の少ない席
最優先です)



サファリ中は車の故障、特に雨季はスタック、パンクはつきものです。
ここはコピエという岩山エリアですが、よりによってコピエの上に
ライオンがいるところで、前方の車にトラブル発生。
ドライバーが無線でSOS発信すると、自社他社関係なくドライバー仲間
たちが駈けつけ救援します。
ドライバーが修理中、肉食獣にわからないよう他の車が故障車に横づけ
もうひとりのドライバーはライオンの動きをウォッチアウト。


Safari ni tabu, tukiwa safarini, tusaidiane.

車から降りるのは危険がともなうため、ほとんどの場合ワイルドライフと車
のことを熟知したドライバー、もしくはドライバー同士のネットワークで
自力で解決しますが、もうひと押しでスタックから脱出できそうで人手が
足りない場合、プッシュをお願いすることがあります。

ドライバーが周囲に動物がいないことを確認後、Tusaidiane!(Let's help each other!)

アフリカの自然界はヒーリングエネジーがいっぱいです。
大自然と宇宙からのパワーシャワーを思いっきりあびてくださいね。

Safari njema!(サファリ ンジェマ!/よい旅を!)






サファリ中の注意事項(その2)ケニアの治安

2013年07月22日 | 東アフリカのサファリ
ジャンボ~!
タンザニアからケニアへヌーの大群がやってきて、それと同時にケニア
は旅行ハイシーズンをむかえ各観光地はにぎやかになってきました。

先週ケニアのモンバサ南東部でケニア在住の邦人技術者が殺害されるという
いたましい事件がありニュースでも報道され、今夏ケニアに来る予定の旅行
者の方から、ケニアの治安面についてお問い合わせが相次いでありました。
事件が起きた場所はインド洋沿岸地方のモンバサで、サファリ中継点の首都
ナイロビから800㎞以上離れています。当事件に政治背景はなく、金品目的
の犯行とみなされているそうです。
ケニアの旅を安心して楽しんで頂くため、急ぎ私のわかる範囲でケニア情報
と旅行中の注意事項をお伝えします。

<団体旅行に参加される場合>
旅行代理店が手配するサファリツアーは、空港到着時から各訪問地、最後の出発
まで車もしくは飛行機移動になり、また治安対策から危険区域を避けた旅程が組
まれるため、治安面はほぼ安全で大丈夫と思います。
(現地旅行会社は信頼できる旅行会社を選んで下さい。目安となる情報は下記*参照)
ナイロビ市内は今日現在落ち着いていますが、下町では突発的な事件などもあり得
自由行動の際の下町散策は避けたほうが無難です。
ショッピングタイム・自由行動では単独行動を避け、現地旅行会社係員か主催者
同行のもとに行動することをお勧めします。
買い物するときは、財布のなかが見えないようにするなど、海外渡航時の基本的
な心得もお忘れなく。
またサファリはどの国立公園か、訪問先が東西南北、都市部、海岸部のどこか、
宿泊はロッジングか、キャンピングか、旅行内容によって安全対策が違ってきます。
旅行会社は*KATOや*KATAを通してケニア観光地の最新情報(治安・道路状況)を
持っていますので、渡航前にお問い合わせされるのがいいと思います。
*以下加盟の旅行代理店
IATA(International Air Transport Assosiation)
KATO(Kenya Assosiation Of Tour Operations)
KATA(Kenya Association Of Travel Agents)

<個人でケニアを単独旅行される場合>
事前にケニア訪問先の十分な情報を旅行代理店、在ケニア日本国大使館(安全に関する情報)
地球の歩き方などの各ガイドブック、インターネットで調べ、治安状況について十分な
予備知識を得ることをお勧めします。
(地球の歩き方 旅のQ&A掲示板)
日本大使館のケニア治安情報や地球の歩き方のケニア情報を読むと、こわくなって
ケニア旅行を引いてしまう方がおられるかもしれませんが、こういうことはめったに
起こりません。(気休めでなく本当です)
でも海外旅行の鉄則は「自分の身は自分で守ること」、渡航先の予備知識と、ちょっと
した安全対策が旅行者の皆さんを危険から守り、事故やトラブルを未然に防いで
旅行をゆったり楽しむことができます。
<安全対策>
1.文化、習慣、当地事情を事前に知っておくこと。
(治安悪化の原因、貧困背景、宗教上タブーの理解など)
2.大金を持ち歩かないこと。
3.人けのない所、逆に人が大勢集まる場所には近寄らないこと。
4.早朝夕方以降の移動はなるべく避け、やむをえない場合タクシーを使うこと。
(特にはじめての地で夜間は無資格営業の白タクでなく、正規のタクシーを)
5.万一強盗にあった場合、冷静に対処し金品を差出すこと。

また団体旅行、個人旅行いずれも現地での病気、事故に備えて海外旅行傷害
保険に加入することをお勧めします。

学生やバックパッカーの皆さん、ツアーに参加される皆さんが、危険な目に
あうことなく、アフリカですばらしい経験をたくさんしてもらいたいなと心から
願っています。
一期一会のアフリカの人々との出会い、一瞬一瞬の野生動物や大自然との
出会いをいっぱい経験して、楽しいケニアの思い出をたくさん作って下さいね。

Safari njema!(サファリ ンジェマ!/よい旅を!)






サファリ中の注意事項(その1) ピクニックサイト

2013年06月21日 | 東アフリカのサファリ


ジャンボ~!
蒸し暑くなってきた日本とは逆に、東アフリカはだんだん寒い乾季に
入りひ~んやり、夜は犬といっしょにブルブルふるえてます。

ここは野生の動物王国で有名なタンザニアはセレンゲティ国立公園
の入り口ナービゲートです。ンゴロンゴロからの中継点で、ランチ休
憩できるピクニックサイトがあり、世界中から野生動物を見にやって
くるツーリストでにぎわっています。


Usilishe wanyama na ndege, tafadhali. Usitupe kitu chochote na moto kama sigara,
inaweza kusababisha madhara kwa wanyama na mazingira.

ピクニックサイトには色とりどりの鳥たちがいて、静かにしていると
鳥や小さな生き物たちが至近距離まで寄ってきます。ピクニックサイ
トは小さな生き物たちをゆっくり観察できて嬉しいですね。



これはツキノワテリムクドリという輝くブルーの羽をもち、胸に三日月
の輪っかがあるきれいなテリムクです。ピクニックサイトには鳥のほか
ハイラックス、トカゲ、小さな野生の生き物がたくさんいます。

どの生き物もかわいくて、ついパンなどあげたくなりますが、各国立公園
では野生生物への餌やりは禁止されています。野生の生き物たちが自分
で餌を探して生きる本来の習性や、まわりの生態系もじょじょに変えてし
まうからです。
(大干ばつなど天災の際、公園管理局が保全を目的に稀少種の動物に
餌付けする例外はあります)



「おや、新種のテリムク?」
ランチボックスに寄ってくるテリムクを見たとき、
いつもとどこか違うと思いメガネをかけ直しました。

頭、胸、肩羽がマダラハゲになってる?!?



Mimi ninaitwa Superb starling, ndege maridadi kama tanzanite, lakini siku hizi
kichwa changu kimekuwa kipara, mbona manyoa yangu imetokatoka?

テリムク自慢のシャイニングブルーがまだらになっただけでなく
三日月のラインも抜け、胸の赤栗毛色もすっかり薄くなってい
ます。



この痛々しい姿のテリムクを見た時、
「どうしてぼくのアタマはげちゃったの?」
とテリムクに話しかけられた気がしました。
とっさに人間が鳥たちに与える食べ物のことを考えました。
ピクニックボックスには、添加物の入ったパン、甘いケーキ、
お菓子などもはいってます。
自然界にない化学成分が入ったものを食べ続けると、野生の生
き物たちはどうなってしまうでしょう。

私は鳥や野生生物の専門家でなく、またデータをとって調べた
わけでないため、このピクニックサイトのテリムクの皮膚病が
人間の餌やりによるものかどうかはっきりわかりません。
たまたまこういう鳥に出会ったのかもしれません。
でも、私たちが餌をやらなくても公園周辺は鳥たちの食べもの、
木の実、昆虫、豊かな大自然にあふれています。

●鳥たちが餌を求めてやってきても餌やりしない
●ゴミは所定の場所に捨てる
●野生生物の生活をじゃましない

私たちのちょっとした気づかいが、野生の生き物たちを守り、
同時に地球や私たちの未来も支えてくれるでしょう。
東アフリカの多様ですばらしい野生の生き物たちを、子どもたちや
そのまた子どもたちにもずっと見てもらえたらいいなと願います。

小さきものたちの声が皆んなに届きますように。





Hamjambo! ハムジャンボ!(こんにちは!)

2008年08月29日 | 東アフリカのサファリ
Hamjambo! ハムジャンボ!(こんにちは!)
Habari gani? ハバリガーニ?(お元気ですか?)

ケニアはまだ寒い日が続きますが、寒さは少しずつゆるんで
ちじこまっていた拙宅の犬たちも、はずんで駆けっこするようになりました。
わたしのほうは楽しいケニアサファリのご報告がたくさんあります。

ナイバシャ、ナクル、アンボセリ、マサイマラ、アティリバーと行ってきま
したが、今回は国立公園だけでなく、拙宅近くのレヘマ幼稚園にサファリの
お客さんたちと訪問しました。
田舎の子どもたちには英語が通じないので、サファリカーのなかで
即席スワヒリ語教室、皆さん、たちまち上達され、幼稚園に着いたら
さっそく覚えたてのスワヒリ語で子どもたちに
「Hamjambo! ハムジャンボ!(こんにちは!)」ってあいさつ、
子どもたちは一瞬びっくりしましたが、すぐに
「Hatujambo! ハトゥジャンボ!(こんにちは!)」
って元気な大きな声であいさつを返してくれました。

レヘマ幼稚園は私たち人類の揺りかごの地リフトバレーのてっぺんにあります。
レヘマ(rehema)は慈愛という意味で、ここはエリザベス・ワンガリ園長先生に
よって運営されている小さな幼稚園です。
今回の訪問では授業参観、子どもたちといっしょに歌ったり、木を植えたり
フラフープで遊んだりしました。
7、8月のケニアは太陽が雲にかくれている日が多く、でも子どもたちは太陽の
申し子みたいに元気いっぱいで、ささやかスケールの植樹は想像以上に楽しい
ひとときになりました。

植樹のようすや動物サファリ情報はポレポレアップしま~す!


Mauaマウア(花)

2008年06月06日 | 東アフリカのサファリ
ジャンボー!
マリンディ、ワタムのあるインド洋海岸地方から帰ってきました!
内陸のほうはもう雨季が終わりかけなのに、海岸部は雨季が遅れたらしく
毎日大雨でびっくり。海岸地方のどしゃぶりも迫力ありますねー。
熱いと思って薄着して出かけたので、道中寒くて風邪を引いてしまい
でも拙宅付近のハイランドでは見られない熱帯の植物にいっぱい出会え
毎日しあわせ三昧でした*

風邪でのどがちょっと痛いですが、海岸のマングローブ林で採れた
めずらしい蜂蜜やアラブコソコケの森で採れた蜂蜜をおみやげにいただき、
食べたら激ウマ!おいしいい~~*
ペロペロずっとなめていたらだんだん良くなってきました。

トロピカル植物ポレポレでブログにアップしますね!


マサイマラ国立保護区の危機

2008年02月01日 | 東アフリカのサファリ

マサイマラ国立保護区

今日は獣医の友人、滝田明日香さんから以下回覧メールがありましたので
ブログ上に転載させていただきます。
ケニアの政治混乱による弊害は野生動物にまでおよび事態は深刻で、どうか
密猟などが横行しないよう願っています。

現在明日香さんはマサイマラ巡回家畜診療プロジェクトに関わり、昨年は
マサイ族の飼う家畜の牧羊犬2570匹に狂犬病予防接種するなど、
家畜の伝染病を防ぐことによってマサイ地域社会に住む人々の暮らしの向上
を促し、人間と野生動物の共存の道を間接的に支える活動をしています。
(明日香さんの詳しい活動内容に関しては以下ホームページをご覧ください)
 http://www.asukafrica.com/

宮城裕見子


<滝田明日香さんからのメールより>
> ケニアの暴動は悲しい限りです。この1ヶ月でケニア中で1000人
> 以上の死者が出て、家などが焼かれて家なしになった人たちも50万
> 人以上も出ています。おとといはODMのMP(member of
> parliament、国会議員)が何者かに暗殺された後、アナンが同席して
> キバキ大統領とライラの会見があったけど、全然問題を解決しない話
> でガックリでした。キバキは影響を受けている地区に32この警察署
> を作る」などと傷に絆創膏を張るだけの問題解決法しか報道せず、根
> 本的な問題解決方法はいっさい報道なし。しかし、ナイロビのスラム
> ではパンガ(山刀)で群衆が人を切り刻んで家を焼き払ったりされて
> いるのに外国人や上流ケニア人社会の生活には「暴動がある場所にい
> かないように気をつける」など以外は、実際的な危害はありません。
> しかし、このケニアの失態による影響で経済は大打撃を受けていま
> す。ケニアの大切な紅茶産業ではカレンジン族の土地でカレンジンが
> 暴れていて、切り花産業のナクルとナイバシャではキクユ族の土地な
> のでキクユがルオー族を殺し、観光業はお客が来ないので90%近く
> のビジネスがなくなり、コーストの方や多くの公園のロッジも客より
> 従業員が多いので営業をし閉鎖してる状態です。
>
> 観光客が来なくなったマサイマラ国立保護区はパークフィーが激減
> し、レンジャーたちの給料や密猟対策の資金がなくなって大変です。
> マラコンサーバンシーは海外からの寄付などの頼らず今まで保護区の
> 入園料のみで密猟対策や道修復などの保護区管理を続けていたので、
> 観光客が来なくなった今、レンジャーたちも解雇され、保護区を密猟
> 者から守りきれなくなりつつあります。2002年から970人もの
> 密猟者を逮捕してきたレンジャーたちも資金がなくなり、今、マサイ
> マラは密猟者が攻め込む事が可能な土地になりつつあるのです。今ま
> で政府のお金や海外からの寄付に頼らずに入園料だけで活動をすると
> いう自立したスタンスを取っていたマラコンサーバンシーは、危機に
> 立たされています。肉食獣による家畜被害の損害賠償も払うことがま
> まならない中、マサイが家畜を襲った肉食獣の報復の為、ついおとと
> いもライオンのオスが槍で殺されました。たった1ヶ月で保護区を守
> る資金が観光客の激減によってなくなってしまい、レンジャーもこの
> 広大なサバンナのパトロールも出来なければ、密猟者を捕まえるオペ
> レーションも不可能だし、密猟罠を回収することだって出来ません。
>
> マラコンサーバンシー(保護区管理施設)がマサイマラ国立保護区を
> 守る為に、現在、世界的に有名な環境保護リーダーの人類学者リ
> チャード・リーキー博士とマラコンサーバンシーで、「マサイマラを
> 救おう!」というキャンペーンを初めています。マサイマラへの観光
> 客は約半年以上は戻って来ないと予測されています。マラコンサーバ
> ンシーとその他大勢のマサイマラを大切に思っている人たちは、その
> 半年間の保護区管理資金 USD150,000 を集めようとしていま
> す。マサイマラに遊びに来た事のある人、そして、今後マサイマラで
> サファリをしたいと思う人。どうかマサイマラの動物を守るレン
> ジャーたちをサポートしてください。密猟者たちは観光客が来なくな
> り、レンジャーたちも出動出来なくなり、密猟も今後エスカレートし
> てしまうでしょう。そんな状況にならない為、マサイマラに実際に来
> れなくてもレンジャーをサポートしてくれる人たちを探しています。
> 現在のケニアには暴動があり怖くて観光に来れないかもしれません
> が、実際に現地に来なくてもレンジャーをサポートしてあげることで
> マサイマラの保護に参加することは出来ます。マサイマラへ遊びに来
> ていた人たちは世界各国から来ていました。日本からもこのキャン
> ペーンに協力していただけることを祈っています。
>
> 詳しい事情はこのサイトを参考。
> http://wildlifedirect.org/blogAdmin/richardleakey/2008/01/30/crisis-
> looming-in-the-mara-please-help/
>
> マラコンサーバンシーへの寄付はこちらでお願いします。
> http://wildlifedirect.org/blogAdmin/maratriangle/
> このメールをより多くの人に送るのにご協力ください。
> マサイマラ国立保護区を守る為のキャンペーンや資金集めに協力して
> くだされる団体があったら、マラコンサーバンシーまで連絡ください。
> Mara Conservancy
> P O Box 63457
> Muthaiga 00619
> Nairobi, Kenya
> Tel : +254 20 3749 632/6, 3749655/1/4/6/8 Fax : +254 20
> 3749636/3740754/3740721
> Email: mara@triad.co.ke
> http://www.maraconservancy.com/


サファリの治安について

2008年01月19日 | 東アフリカのサファリ
 ジャンボー!
昨日ブログに掲載したキャロル・ギタウさんのお願いに対して、さっそくのメール
転送や買い物のご協力ありがとうございました!
メールとブログであっというまにいろんな方とつながり、ネットの力というものに
びっくりしています。
政治問題の混乱が治まり、不便な生活を強いられているケニア女性の皆さん
の生活環境が一日も早くよくなることをこころからお祈り申し上げます。

サファリ治安情報ですが、今回サファリに出発するまえ治安の面が心配で、実はか
なり緊張して出かけました。
幹線道路の警備は厳重で、道中、家畜と家財道具を積んで移動するトラックが目立
ちました。
マサイマラへ行く中継点であるナロクの町では、焼け跡が残る店が一軒ありました
が、混乱があった場所は表通りから少し奥にはいった市場とのこと、ほとんどの店
は通常通り営業していました。
サファリでは、サファリカーで安全なホテルからホテルに移動するため、国立公園
内にひとたび入ると、今回の政治騒乱が嘘のようなのどかな別世界、
マサイマラはケニア晴れで、たくさんの野生動物がのんびり草をはんだり、
木陰でお昼寝していました。

同じケニアの国内で、あるところでは罪のない人々の血が流されたり、住みなれた
家を追われ今日を生きるのがやっとの人々がいる世界があるかと思えば、
あるところでは安全な平和な世界で、ケニアではこの対極の世界が同時進行にあ
ることに、今回はことさら複雑な思いでした。

いつものサファリと違った点は、マサイマラ国立保護区もナクル国立公園も観光客
がほとんどいなく、ナクルで泊まったホテルでは客はたったの二組で、いつもの一
割というところでしょうか。
ケニヤ政府によると観光業は年間10億ドルを稼ぐケニアの主要産業のひとつです
が、今回の政治混乱でケニア観光業も大打撃のようです。

観光地の町では、夜ホテル以外のレストランに食事に行ったりすることがあります
が、まだ国内の政治状況が不透明なため、現地の情報収集につとめ、夜の外出は
極力避けられたほうがいいでしょう。

在ケニア日本大使館の治安情報もご参照ください。




サファリ①サバンナの祭りばやし

2007年09月03日 | 東アフリカのサファリ
ジャンボ~!
いろんなことがここ一ヶ月いっぺんに起きて、ブログ更新をすっかりごぶさた
してしまいました。

こちらの近況ですが、マサイマラに行ってました。
サバンナにはわたしの好きなキリンやゾウもたくさんいました。
毎年マサイマラにはとなりの国タンザニアから、ヌーとシマウマの大群が草を
求めてケニアに移動してきますが、今年の移動は例年より3週間近く遅れ、
ドライバーのブラウンによると、マサイマラと地続きのセレンゲティに大雨が
降り、ヌーやシマウマのエサである草がタンザニア側にじゅうぶんあったため
遅れたとのこと、これも温暖化エルニーニョの影響でしょうか。

それでもフィグエリアのタレク川周辺はヌーの大群が佃煮状態!草原はヌー
独特の鳴き声でにぎわい、サバンナの祭りばやしが果てしない広い空にのどか
に響いていました。

特報はヌーの群れが川渡りしているとき、巨大なワニがヌーにしずかに忍び寄
り、バクリッとハンティングに成功! あっと思う間もなくワニがヌーを川のなか
にググッと引きずり込む迫力満点シーンに出会えたこと。わたしは生まれて
始めて見たのでコウフンでした!不思議と残酷なかんじはありませんでした。
ヌーはワニのいのちになり、ワニのウンチは川のバクテリアのいのちになり、
川はサバンナの草を育む。狩りはサバンナにすむ生きものたちの祝祭です。

気になったのは、マサイマラの草原を囲むようにじょじょに広がる麦畑、これは
インド人や白人が経営する大規模農園なのですが、この麦畑が年々広がって
いるのです。
サバンナにこの麦畑が忍び寄るさまはワニのハンティングシーンより不気味な
ものがあり、農地はフェンスで囲まれるため移動を妨げられる野生動物や家畜
を放牧する地域の人々の衝突は必至です。さらにマサイランドが農耕民に安く
リースされ森の木を伐採して炭焼きが始まっているとの報にダブルショックを
受けました。
マサイランドの森の消失はマサイの人々に長い間伝わってきた固有の文化や
暮らしが失われることを意味します。

遊牧の民も農耕の民も野生動物もみんなそれぞれが生きるために必死です。
マサイランドが今後どのように変わっていくのか、とても気になります。