まき子の酒

日本酒が好き。純米酒が好き。そんな飲兵衛が「母親」になってしまいました。今はムスコを飲兵衛へと英才教育中?!

初訪問で…たどり着けるか?! @ 蕎麦切り 重娯(大分)

2013-04-13 23:12:39 | 蕎麦屋巡り

こんなこと言ったら、現地の人に怒られちゃうかもしれないけど…



これまで 大分県 に目的を持って行った事が無かった。

いや、探せばいっぱい観光名所はあるんだろうけれど(ってフォローできる立場じゃないっすけど(汗))
大分の日本酒の酒蔵に行くご縁もなく。

んがしかし!!!

今回 佐賀 だけではなくもう1ヶ所どうしても行きたかったのが、その大分!
しかも、目的地は温泉街でも観光地でも日本酒の酒蔵でもなく…








お蕎麦屋さん ですが何か。

もともとは宇佐市にあった 蕎麦きり 重娯 さん。

いつも蕎麦や色々なものを送ってくださったり…とお世話になりっぱなしだったのに、
車でしかいけない宇佐の場所へはなかなか伺うことができず。。。

ところが去年の10月に大分駅近くに移転したそうで!
「そこなら車の運転手が居なくても行ける!!」と機会を狙ってたのだ。


看板やもろもろは、宇佐から持ってきたんだろうなぁ。


大分にも美味しいお店はいっぱいあるかもしれないけど、どこも焼酎ばかりの中、
この看板にこの一升瓶!

"蕎麦と純米酒" を謳っていて、さらにこ~んなお燗で美味しい日本酒が揃ってるお店 

そうそう無いんではなかろうか。

旅に出る前に、営業時間がよく分からなかったので連絡してみると、
「何時でもどうぞ、うちは暇なので合わせますよ。」と。

どこまで本気で受けたらいいんだろう?!(笑)と思いつつも、
17時にお邪魔しちゃいました。


初めての重娯さん。
中に入ると、これが広~い!奥に長~い!

入口側にはとっても広々とした蕎麦打ちスペース、そして奥に客席、厨房が続く。

その奥のカウンターに腰を落ち着けて、入口&蕎麦打ちスペースを眺めてみても…

やっぱり広い。

「広過ぎて、も~~~運動会だよ~(笑)」と言うのは、店主の田中さん。

1人できりもりしてるから、店内をパタパタと歩き回っている姿を見つつ、
もうずーーーっと、こうしてお店でお会いしたかったから、なんだか嬉しくなってしまう♪

それに、お蕎麦屋さんのハズなのに、
まず目に入ってくるのは、常温放置の日本酒一升瓶に、お猪口たちだし(笑)、
よくあるような "壁の短冊メニュー" なんてのもない。

でもそれがなんだか "重娯さんらしい" というか、素朴でイイ感じ~~~♪♪


一応メニュー表はあるものの、やっぱり?!色々準備してくださっていたのかなぁ。
睡龍の酒粕に漬けたという玉子 って絶対に普段はないようなものに始まり…


カマンベールの睡龍粕漬け や、"冷蔵庫に忘れてた"という(笑)豚…叉焼?!



食前酒…ならぬ食前ジュース(ノンアルコール)に、面白いものを出してくれる。

どちらも "庭のうぐいす" という日本酒を醸している山口 酒造場の
にんじんジュース carrot200 と 雑穀甘酒
すんごい濃厚で美味しくてびっくり!こんなの飲んだことな~~い!


日本酒は、美味しい純米酒のお燗をゆるゆるとスタート、
「普段あまり飲んだことなさそうなのを出しましょうかね。」と。

妙の華 は "るみ子の酒" で有名な 森喜酒造場 さんのお酒。
ここのは "生原酒" が多いイメージだけど、これは 火入れ!
造られている本数も少なくて貴重な火入れがココに~~~。

1合サイズの錫チロリにちょびっとずつ入れて、色んな種類をお燗にしてくれる。

この "玉子 in 揚げ" 、つゆはかえしを使ってるのかなぁ~?
すんごい味が沁みてて、うま~~あい!

いっつも "ちょびちょび系~~" とblogで言っている自分を気遣ってくれているのか、
小皿にちょびっとずつ、い~っぱい出してくださって、ありがたい。



重娯さんといえば、達磨正宗の古酒にとっても詳しい。
1979年醸造 なんてすっごい色!!


実際に頂いたのは、すでに開栓してある 2001年醸造


しっかり熟成タイプの 武蔵の里 平成19年度醸造 純米大吟醸

"純米大吟醸" だけど、これもお燗でふんわりふくよかな味わいに…おいし~い♪

神亀 も登場! 手造り 純米酒 に ひこ孫 大吟醸

ひこ孫に至っては、ラベルがもう●ビだらけ(笑)。
実際何年に醸造されたかは不明だけど、一応 表示されているのは"製造年月日 06" 
も~~~しっかり熟れてマス。


北海道室蘭の酒屋さんの話にも盛上がって、
こんなスペシャルな 鷹勇 生酛強力 をいただいちゃました。




自家製の 鳥味噌 も、お酒がススム~。乗っているのは茄子なのだけど、この相性ばつぐん!

他にも 蕎麦豆富 や お漬物 などなど色々出してくれるのだけど、
相変わらずちょびちょびつまんで進まない私の目の前は…













こ~~ぉんな状況に(笑)。

だってだって!
どれもこれも "パクパク" 食べるものじゃないし、最後までとっておきたいものばかりで(>_<)。
(全部 "とっておきたいもの" じゃ、全部残るっつーの…)


そして、待ってました!?な 蕎麦寿司 だぁ!

「蕎麦」というよりも、やっぱり甘酢が効いてて、おもしろ~い!
田中さん曰く、やっぱり作り立てが一番美味しいんだそう。


ちなみに「うちはいつも暇だからね~。」と仰るのだけど、
ほんっとにこの日は、私以外は…早い時間に1家族のみ~~(>_<)。

1人、常連さん方がいらっしゃったけど、
「このあと出張なんで!」と、手土産だけを置いていって帰ってしまわれた…(涙)。
一緒に飲んでみたかったなぁ。。。

その方の手土産の 玉川 手つけづ原酒 もいただいちゃいました。

「原酒だとキツイでしょうから割りましょうかね」
と、水割り燗 にしてくれるのもありがたいデス。


それにしても。
ちょびっとずつ色々出してくれるのだけど、その度に田中さんは一升瓶の出し入れに大忙し!

ありがたや~~~~。
こんなのも出してくだしました!
綾花 生酒 & 活性にごり

活性にごりなんてのもあるんだー!!
通常のはもちろんいつも美味しくて飲んでるけど、このしゅわしゅわ微発泡も新鮮♪

重娯さんにある沢山のチロリの1つ、蓋付きってのがなんだか可愛い。


しばらくカウンター越しにお喋りしていたけど、
色んなお酒が出て来る "ミラクル(笑)冷蔵庫" を見せてもらうべく、
"重娯さん店内ツアー" スタート!

「ここが神亀いろいろ」

「ここは久保本家さんので、下は竹鶴とか…」


お酒保存用はココだけに収まらず、厨房の方にも「どーーーん!」とな!!
(厨房の中は企業秘密もあるだろうから、写真は載せません~)

その奥は、また宝の山?!状態で、美味しそうな漬物がいっぱい!

その中の1つ、塩麹に漬けられた大根 も、タッパごといただいちゃいました(笑)。


店内ツアーが終わっても、まだ色々お燗につけてくれる。
「だるま正宗 の 純米酒 もなかなか美味しいよ。」ということで、
淡墨桜(うすずみざくら)

これがまた意外にも(って失礼?!)、しっかりとした味わいで良いではないですか。

その薄墨桜の ピッチピチ生原酒 平成25年2月13日しぼり

これもチロリに入れて燗処へ…
しかも、しばらくお喋りに夢中にでお互いすっかり忘れちゃってて、
温度はすっかりあっちんちん(笑)。
でも冷めてきてから本領発揮?!なかなか旨いっす。

冷蔵庫にいっぱいあった 秋鹿 へのへのもへじ 、ずらっと。


お店は一応20:30まで…?なのだけど、20:00頃にはもう暖簾を下げて、
カウンターで一緒にかんぱーい♪


でも、そんな店を閉めたあとにも、蕎麦屋さんらしいおつまみを。
蕎麦味噌 に…

蕎麦の刺身 は、山葵醤油でいただきまーす。


そんな刺身を、他にも色々アレンジ。

きな粉 でまぶしたもの、シンプルに素揚げしたものも美味しい♪

旭若松 は久々に見たなぁ~。田びと 山廃純米酒 もあります。



「暇な蕎麦屋だったらできるから」と、また厨房へ行って何やら作ってくださる。
なんと、
鍋ごと!蕎麦掻き!!

すごーーーい(笑)!こんなの初めて~~~。鍋も蕎麦掻き専用のものだとか。
もちもちな部分も良いけど、周囲の薄い部分がパリパリに固まったのもイイかも。

出汁巻き玉子 まで出してくださって…

もうお腹いっぱ~~~い!!!

ここは「何屋さん?」状態に始まり、結局…








蕎麦にたどり着けなかったぁ~~~~~(汗)。
(蕎麦掻きはいただいたから…ってのはダメ?!) 

初めて来たから、お蕎麦は食べなきゃなー…と思ったのに、
ごめんなさいっ(>_<)!!

でも、おつまみもホントにどれもこれも飲兵衛好きなのばかりで美味しいし、
美味しい純米酒のお燗もすすむし、
田中さんとじっくり話すのも初めてで、この日も17時に訪れたのに気づけば…




22時になってる?!
閉店時間を、だーーーーーーーいぶ過ぎちゃった(汗)。

やっぱり楽しい時間は、あっという間に過ぎちゃうな…。

初めてなのに、こんな濃密な時間を過ごせたのは、
店主さんの思いやりがあってこそでそれ以外の何モノでもなく。

「蕎麦と純米酒」というお店だったら東京にもあるかもしれない…
けど、そういう問題じゃないんです。
田中さんに会えて、そしておもてなししてもらえて、いっぱいお話に盛上がれて、
やっぱり来て良かった!

心がぽっかぽかになりました。
本当に本当に、ありがとうございました!


あ~~~もう既に、心は「また行きたい~!」


[ 蕎麦切り 重娯 ]
大分県宇佐市城井2005-11
0978-25-6713

★注意★
数年前は下記の住所でしたが、今は上の住所です。
大分市大手町3-3-29 クレイン大手町1F



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20 コメント

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お久しぶりです (とりしや)
2013-04-13 23:40:27
コメントするのは10年ぶりくらいっすかね。
居酒屋を畳んでまた開いてってなことで今は酒屋稼業に精出してます。6月にメルボルンとシドニーで出品します。神亀、鯉川、梅津、大谷、山根さんご来豪です。お暇でしたらどうぞウエルカムです。
しかし「淡墨桜」。これもほんとに久しぶり。
90年代の半ばに取り扱ってました。どうだったか、、、。思い出せません。
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Unknown (RW)
2013-04-14 07:42:21
小生はやはり大分の麦焼酎がファンですね~!でも大分にも美味しい日本酒があるんですね。
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九州にも理想の蕎麦屋あるんですね♪ (keiむさしの)
2013-04-14 07:50:35
店主のお人柄も最高。近所にあったら入り浸りたい(^^;
しかしよく食べ、呑みましたね~。
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◆とりしやさん (まき子)
2013-04-14 07:52:14
おおーー!お久しぶりでございます!
10年ぶりほどいってないですが(アメリカ行ってたの、4年前っすよ~(笑))、
本当にごぶさたしてますが、あちらでもまだお元気に
活動されているんですね♪

ご来豪という5蔵もすごーい!
6月だったら暇になるかもしれません、いや本当に。
ぜひとも伺いたいのでご案内をください♪
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◆RWさん (まき子)
2013-04-14 07:54:04
「大分麦焼酎」のキャッチフレーズでどうしても
大手の銘柄を思いついてしまうんですが、
それ以外にもちゃんとした焼酎はあるんでしょうね~。
ちなみに…

こちらのお店では、大分の地酒はありませんでした(笑)。
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大分なら (FUKAWA)
2013-04-14 11:58:48
フフフッ、大分なら守備範囲です。
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◆keiむさしのさん (まき子)
2013-04-14 13:46:28
九州…と一言で言ってもこの広い地域のなか、
まさか大分に、蕎麦と純米酒の燗酒が楽しめるお店があるなんて!
と最初は思ったんですが、
地域じゃないというか何というか…
「そばと言ったら日本酒だと思って」
と、とっても熱心に日本酒を勉強された店主さんが、
たまたま大分出身だった、という感じでしょうか。
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◆FUKAWAさん (まき子)
2013-04-14 13:53:38
さすが、九州は守備範囲が広いですね♪
でも九州は東京以上に交通がべんりな気がしましたよ!
高速バスがあれだけあって乗り換えも便利だし。
当初は博多入りしたら大分だけに行こうと思ってたんですが、
バスが便利で佐賀も組み入れちゃいました♪
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Unknown (hirorin)
2013-04-15 10:19:56
そこまで行って、蕎麦にたどりつけてないって、さすがマッキー(笑)
そして思ったとおり、すごい飲んでる!

私も行きたいよぉ。
出来立て蕎麦寿司、食べたいです。
そして運動会になっちゃう店内を酔って走り回りたいです(迷惑)。

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◆hirorin (まき子)
2013-04-15 12:05:19
まぢでやっちゃったよ、蕎麦にたどりつけないなんて。。。
数週間前にも、生蕎麦を送ってくださったりしてたから、
「絶対たべるぞー!」という追い込みがなく(笑)。

こうやって写真並べるとすごい飲んでるように見える…(笑)
けど、実際はおちょこ2~3杯くらいの量でお燗つけてくれたから、
量ってより、種類がすごい!

そうそう、蕎麦寿司はやっぱり出来たてが一番!なんだって。
酢が効いてるからどうしてもね…っておっしゃってたよ。

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