まき子の酒

日本酒が好き。純米酒が好き。そんな飲兵衛が「母親」になってしまいました。今はムスコを飲兵衛へと英才教育中?!

ルートヴィヒ2世 のち 1リットルジョッキ

2008-10-31 08:01:31 | アメリカ大旅行

ローデンブルク、予想以上に素敵な街で、もっと居たかったけど残念ながら時間切れ。
旅立つ時間は早朝、日の出まえでも綺麗な街並みを、名残惜しく見届け・・・。
 

次に向かうのは、もう日本人旅行客にとっては、ドイツ旅先の定番?!
いよいよ ノイシュヴァンシュタイン城 へ。

写真や映像で何度か見てはいたものの、実際のこのお城を、麓から見上げると・・・
 



「なんかさ。。。」
「うん、言いたいこと分かるよ」
「こう・・・“おお!” って感動がイマイチ欠けるよね」
「だから、言葉にするなってば」


ランチビールを飲みながら、感動もへったくれも無い事を言っていた我々。

麓のレストランにて飲んでいたのは König Ludwig Dunkel
自分好みの苦味を感じる黒ビールで、お城そっちのけで “美味しい♪”

目より舌を満たされた後は、このお城に入る前に、絶景のビューポイントという マリエン橋 へ。


が!!


さっきはバカにしてごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!





すっごい綺麗です(>_<)!!(ただ、お城のこっち側は全面工事中でした~(汗))

お城だけだったらあまりピンと来ないかもしれないけど、
崖の頂上に建ち、青い空と森、奥に広がる平野の緑・・・そんな周囲の景色があってこそのこの光景は、
本当に素晴しい!

しかも、我々が到着する1時間くらい前は、霧が覆ってて何も見えなかったとか。
それが、到着したとたんに、“ぱあぁぁぁ!!” と、途端に霧が晴れてくれました。
いつもながら、おてんとうさんに感謝(>_<)!!


それでは、いざ、お城の中へ!
 
遠めでみたら小さく見える城も、間近で見ると・・で、でかい!!(当たり前だ)

このお城の中は写真禁止なのだけど、とにもかくにも ルードヴィヒ2世の趣味の城 って感じ。

「誰?その人?」 と思う人もいるかもしれませんが、このお城を自分のタメだけに建築した王さまです。

ただの凡人王だったらこんなに名を残すこともないだろうけど、
彼もまた、ドイツ、とくにバイエルン地方では話しに欠かせないほどの異色な人物、しかも美男子

自分の抱く「芸術感覚」に異常なほどの心酔を見せる人は、
時として 精神異常者 と捉えられちゃうこともあるけど、ルードヴィヒ2世もそんな感じだったのかな。。


きっと・・・
ただ自分が夢見るお城を造りたかっただけなんだろう。
男のロマンを追いかけていただけだったんだろう。


でもね・・・国のお金を浪費しちゃね・・・。
しかも、今のご時勢ならまだしも、1800年代なかばで 美男子好きで女嫌い なんていったらね・・・。

そりゃー大臣たちも 「精神異常者として引っ込んでもらおう」 ってなっちゃいます。

でも、そんな同性愛者で美しいものが大好きなルートヴィヒ2世の唯一の理解者と言われるのが
オーストリアの皇后、女性のエリザベート。
彼女が言う 「ルートヴィヒは狂っていたんじゃない。」 という言葉が、自分は一番信頼できる。


結局。
「私が死んだら、この城は破壊して永遠に葬って欲しい。 私だけの城に他人が踏み入るよりマシだ。」 
なんて言っていたというのに、皮肉にも、今や全世界から観光客が集まる名所・・・。

ルートヴィヒ2世にとっては、泣いても恨んでも悔やんでも、絶えられない現状であることでしょう。。。

ましてや、こんな城で、昼間っからビール飲んでる日本人がいるなんて、
想像しやしなかったことでしょう。。。

ルードヴィヒ2世、ごめんね。
でも、こんなお城と青空と自然に囲まれた場所で飲む Hofbräu(ホーフブロイ) は美味しいよ。




その日本人、この後は、いよいよビール天国 ミュンヘン へ!!


ミュンヘンに到着したのは、すでに夕方6時。
観光などは翌日にすることにして、とにかく向かうは、やっぱりビアレストランだ。

ミュンヘン地区でメジャーな銘柄の1つ Augustiner (アウグスティナー) が飲める
Augustinerkeller へ。


んふぅーー(鼻息)!! 

とうとう!とうとう来たよー!!ミュンヘンのビアレストランに(>_<)!!
とってもとってもとーーーっても楽しみにしてたんだぁ~。

しかもここは、“お父さんがドイツの移民”というアメリカ人友達が、薦めてくれたレストランなのだ。
夏だったら、ビアガーデン(外のテラス)で飲みたいところだけど、もう寒い今は、温かい中へ。
 
中も、酒場の穴蔵みたいな雰囲気で、わいわいと賑わってて、楽しそう!!

席に付くなり 「飲み物は?」 と、さっそく店員さん。
こちらはコートやらニット帽やら手袋やらを外してる最中、ちょっと待ってねー、メニュー見てみるー。

と思っていたら。

「ツヴァイ ビア!(ビール2つ)」 と、サクっと言っちゃう相方。

あ”!! ばか!!!

ばかばか!!ニューヨークでの教訓を忘れたのか?! →(あのお店)
日本の 「生2つ」 なんて感覚の、そういう頼み方したら・・・




やっぱり。






再び登場!
顔の2倍! 1リットルのビアジョッキ!!


ミュンヘンで「とりあえずビール」をお願いすると Helles の1リットルジョッキが普通に来るのだった。。
Hellesとは、日本でいうラガーという種類。

でもでも。
ネタ的には面白いけど、個人的には色んな種類が飲みたいのだぁ~。
1リットルも飲んでたら、他のが飲めない(涙)。

というワケで。

まだちょっと残ってるけど、 Hefeweizen Dunkel も500mlで追加しちゃった。
酵母入りのヘフェヴァイツェンを頼むと、やっぱりこんな細長いグラスで出してくれる。

ヘレス(Helles)もイイけど、やっぱりこの濁ったビールの方が、ドイツでは断トツ美味しいなぁ。

おつまみは、やっぱりやっぱり ソーセージ!

盛り合わせにしたら、4種類×2。 どれもこれも美味しい~~!
特に Nurnberger bratwurst (ニュルンベルグ風 焼きソーセージ) !!
細長いのが特徴で、プチっ というか カリっ というか、そんな食感。

はぁ~~。
フランクフルトでもビールとソーセージはやったけど、
やっぱり 「ミュンヘンで」 っていうのが、満足感あり。


帰りの電車のホームの光景が、これまた面白い。


地下鉄を待つ人たち、みーーーんな顔が真っ赤!
「飲んできたぜ、いえい!」 ってな感じ。

ああー懐かしい光景だ・・・。

そう・・・日本の夜と・・・
いっつも飲んで帰ってた東京の地下鉄ホームと一緒だぁ~。

アメリカでは、顔を赤くして酔っ払ってる状態でこんなホームに居たりすると、
「ちょっと何?あの酔っ払い・・・」って見られたり、スリのカモになっちゃったりするけど、
なんだか安心して 「酔っ払いの一人」 になっちゃうのでした。

★とはいっても、飽くまで、危機管理は日本以上に持って行動するのが当たり前です。


---備忘録--

飲んだお酒:König Ludwig Dunkel
      Augustiner Helles
      同上     Hefeweizen Dunkel
 

食べたもの:Nurnberger bratwurst (ニュルンベルク風 焼きソーセージ)



コメント (24)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« フランケンワイン 3リットル... | トップ | ビールとソーセージ漬け ミ... »
最新の画像もっと見る

24 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (酒飲みおやじ)
2008-10-31 08:08:35
>自分の抱く「芸術感覚」に異常なほどの心酔を見せる人は、

>時として 精神異常者 と捉えられちゃうこともあるけど、ルードヴィヒ2世もそんな感じだったのかな。。

人の抱く「酒感覚」に異常なほどの心酔を見せる人は、
時として まき子狂者 と捉えられちゃうこともあるけど、わたしもそんな感じだったのかな。。

と読み替える。
返信する
■酒飲みおやじさん (まき子)
2008-10-31 08:25:09
おお!
一度は書いたものの、消した言葉を、見事一発で表現してくださいましたね(笑)。

日本酒をまったく知らない人からみたら、
その酒への拘りは「おかしい」と捉えられがちですもんね・・・。

でも自分はまだ幸せです。
わかってくれる友達がいっぱいいるので。

返信する
??? (hirorin)
2008-10-31 08:39:56
ビアホールで、となりの席の人と肩組んで歌いながら飲むシーンはなかったの?
(Y子さんからそう聞いて、どこでもそうなのかと思ってたけど、違うの?)

周囲のドイツ人は、ビールっていうと1Lサイズが普通?それともやっぱり500mlでいろいろ飲むの?
一般的にどのくらい飲むんだろう?

・・と「?」だらけ(笑)
返信する
大昔の宣伝文句 (たく@酒遊倶楽部)
2008-10-31 08:44:18
ミュンヘン・サッポロ・ミルウォーキー。
旨いビールの合言葉なんだ・・。
緯度が同じなのね・・。
サッポロは地に落ちたが・・。
返信する
Unknown (酒恋倭人)
2008-10-31 09:19:28
毎度!
そんだけ飲んだら、絶対痛風になるよ・・。
でも、旨そうやね~。
アメリカじゃ、酔っ払いは少ないの??
酔っ払いの救急が少ないわけで、羨ましいです・・。
返信する
■hirorin (まき子)
2008-10-31 09:20:49
となりの人と肩組んで・・・は翌日のお楽しみで。

って、どこでもそんなんじゃないって~~(笑)。

でも夏場で外のビアガーデンが開いてたら、そんなワンシーンはアチコチでありそうだなぁ~。

ちなみに、周囲のドイツ人、今回の旅を見てると、
だいたいみんな500mlかなぁ。
しかも、ヘフェヴァツェン(すらっと背の高いグラスね)飲んでる人がほとんどだった。
ヘフェヴァイツェンだと1リットルグラスは無いみたいだからね~。

一般的に・・・の「一般」が「家族や恋人とまったり」の場合は、やっぱり1~2杯、
「友達とワイワイ」の場合はエンドレスって感じかなぁ。

しっかし、いつどこに行っても誰かが絶対に飲んでたのは、さすが!って思ったよ~(笑)。
返信する
Unknown (燗酒おやぢ)
2008-10-31 09:24:52
ミュンヘン中央駅からテクテク(しつこい♪)行ける距離のようですね。
http://maps.google.co.jp/maps?ie=UTF8&ll=48.144671,11.55163&spn=0.006758,0.008208&t=h&z=17
そのままもう一区画進むと円形の建造物が二つ。
まさかミサイル発射サイトじゃないでしょうね。

その1Lジョッキで日々飲んでいたら、気づいた時には二の腕ムキムキ♪
ペチッ!! とやるときもスナップが利いていそう。(笑)
返信する
■酒恋倭人さん (まき子)
2008-10-31 09:26:43
なんと!
酔っ払いの救急ってそんなに日本って多いんですか!?
なんとも迷惑なハナシですねー・・・(汗)。

アメリカでは、あまり酔っ払いは見かけないのです。
なんでかなぁ・・・たぶん・・・酔っ払ったらタクシーとかで直で帰る人が多いのかなぁ。

千鳥足でワイワイと駅の構内を歩いてたら、かなり変!な光景。。。
なので、自分もそうならないように、って飲みすぎには気をつけちゃいます。

ちなみに・・・翌日は、これ以上に飲んで飲んでのみまくりでした。
でも、どうやら末端は痛くなってないようです(笑)。
返信する
■たく@酒遊倶楽部さん (まき子)
2008-10-31 09:28:15
かつても合言葉は、緯度繋がりだったんですね!

でも
ミルウォーキーの「ミラー」も、
バドワイザーみたいに薄いビールで、自分はどうも・・・(汗)。
返信する
■燗酒おやぢさま (まき子)
2008-10-31 09:33:20
ミュンヘン中央駅から左方向(東方向)に行くと、
見所満載の旧市街地に行くんですよ♪
googleの航空写真の円形二つは・・・なんだろう。
教会かなぁ~~。この辺りは特に何もない感じなのですが。。。

いやしっかし、ミュンヘンのお店の人は、
この1リットルジョッキを片手で3つ、平気で持ってきます。
腕ムキムキの私好みの店員さんがいっぱいいました(笑)。
返信する

コメントを投稿

アメリカ大旅行」カテゴリの最新記事