まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

まいまい京都「菩薩ワンダーランド・清水寺」に参加しました。

2013年01月31日 | 京都市東山区

先日(21日)、 まいまい京都さんの仏像大好きラジオリポーターといく菩薩ワンダーランド・清水寺に参加しました。まいまい京都とは、京都の店主、主婦、学生、占い師、職人さん・・・などバラエティに富んだガイドさんといっしょに、京都をまいまい(京都弁:うろうろ)する「京都のまち歩き」ツアーです。

今回のガイドは政田マリさんです。仏像が大好きでラジオDJ、似顔絵師、観光ガイド・・・と何でもこなす元気ハツラツな女性です。10:00、大谷本廟に集合して五条坂から清水寺へ、まいまいのスタートです。この日はとっても寒い一日、さぁ、一生懸命歩いて寒さも忘れましょう~!

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五条坂をしばらく上ると、日限地蔵尊の大きな赤提灯が目印!「安祥院」があります。安祥院は、江戸の中期に、木食正禅養阿上人(もくじきしょうぜん ようあ しょうにん)が、もともと南区久世大藪町にあったお寺(仁王護国院)を、今の場所に再建したのが始まりです。ちなみに“木食”とは、米穀などの五穀を断ち、木の実などを生で食べる修業をすることで、その修業をする僧のことを“木食上人”といいます。

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本堂の横にある地蔵尊も上人が建立されたもので、日を限ってお願いすればどんな願い事も叶えられるといわれ「日限(ひぎり)さん」とよばれ信仰を集めています。日限さんは、大きな銅(鋳物)のお地蔵さんです。この時代の鋳造の仏像は大変珍しく制作には財力が必要です。木食上人が民衆はもちろん貴族・皇族から支持されていた証拠です。なお「日限さん」とよばれる地蔵尊は全国各地にあります。以前、紅葉の季節に奈良の長谷寺の境内の日限さんをご紹介しています。【前ぶろぐ

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ちょうど御住職がいらっしゃったので、特別に本堂にあげていただき、ご本尊の阿弥陀如来像を拝ませていただきました。ここの阿弥陀如来は上人の自作で、六阿弥陀巡りのひとつとなっています。本堂には、木食上人が念仏の際にかぶった大きな傘や鉦などが展示されています。境内には大きなヤマザクラの木があります。清水の日限さんは、以前ご紹介しています。詳細は【前ぶろぐ】にて。

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続いて、産寧坂との分岐点にある「来迎院」さんです。このあたりからお土産店も増え一段とにぎやかになります。参道のお店は、清参道には清水詣を楽しむための仕掛けがいっぱいです。右下写真は、来迎院さんにある石「おもかるさん」です。伏見稲荷のおもかる石前ぶろぐ】のように、願い事を念じて持ち上げます。感じる重さで願いが叶う可能性?を占うのだそうです。堂内には、西国三十三所観音めぐりを一度にできる33体の観音様も安置されています。

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参道のお店に気をとられながらも・・・続いて「大日堂」へ。しばらく修復をしていましたが、修復が終わると、ここには、現在清水寺本堂に安置されている「被災松の如来像」前ぶろぐ】が安置される予定だそうです。東日本大震災の津波で倒れた岩手県陸前高田市の景勝地、高田松原の松を使い京都伝統工芸大学校の学生らが彫った大日如来坐像で、ブータン国王夫妻もノミをいれられた像です。

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出発してから1時間近く・・・ようやく清水寺の仁王門が見えてきました。でも、門をくぐる前に・・・手前にある小さな社「地蔵院善光寺堂」へ寄りました。16世紀に描かれた清水寺古図をみるとこの場所に六地蔵が安置され小堂が建っています。その後、観音信仰として如意輪観音が祀られ、明治中期の境内整理によって他の場所にあった善光寺如来堂と合併し「善光寺堂」と称してきました。本堂を窓から覗くと、中央に「如意輪観音坐像」右側に「善光寺阿弥陀仏三尊像」左側に「地蔵菩薩立像」が安置されています。

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本来ならば阿弥陀仏が本尊なのでしょうけど、如意輪観音坐像があまりに美しく人気があったので、中央に安置されているのだそうです。離れた場所から覗き窓 を通して見える如意輪観音さんのお顔はとても美しいです。(^^)現在ならば俳優やアイドル、当時ならば、仏像やお坊さんが人気の的だったのでしょうね。堂の右手前には「首ふり地蔵」が安置されています。祇園の太鼓持ちだった男性が建立したそうで、想う人の方向をに首を向けてお祈りするといいそうです。

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現在の首ふり地蔵さんは2代目です。ですから、今でも首が360℃回すことができます。回してみると意外に簡単に回せました。(^^)ちなみに、1代目はお堂の格子の奥に安置されています。自身を彫ったお姿なので、赤いよだれかけをめくると、手には太鼓持ちの必需品、扇子を持っています。今でも花街のおねーさん方から重宝されてるのか?よだれかけや帽子のお召し替えは頻繁だそうです。 

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地蔵院善光寺堂から奥へ行く道「成就院前ぶろぐ参道」を歩くと・・・石仏群があります。廃仏毀釈であちこちに打ち捨てられたものなどが集められています。地蔵尊、道祖神、なかには千手観音像もあります。この近くには大講堂、宝蔵殿、多宝閣があります。以前特別公開の時にご紹介しています。【前ぶろぐ

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いよいよ、清水寺へ・・・。以前、奥ノ院に安置されていた「濡れ手観音」が、北総門の近くに仮安置?されています。観音様の肩からかけて、自分自身の心身の清めと諸願成就を祈願します。奥ノ院の時の様子は【前ぶろぐ】にて。

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清水寺参道には、お地蔵さんや観音さん、如来さん、菩薩さん・・・たくさんのパワースポットがあります。八つ橋の試食やお土産店を楽しむばかりでなく、「あちこちのパワースポットを訪ねて楽しめるテーマパークのような場所なんです」と、ガイドの政田さんがお話しされていました。その通り、私も人に清水寺を勧めるときは、参道のお土産も充実、自然を楽しみながら歩け、眺め良し、観音様良し、子供から大人、外人さんも楽しめるお勧めの場所だよ~って言っています。(^^)

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スタートして2時間ほど、ようやく本堂に到着です。本堂にはご本尊が安置されています。靴を脱いて本堂に上がることができますが、靴箱もないし、わかりやすい案内もないので、本堂に上がるのを躊躇する人が多いのだそうです。私も昔は上がっちゃダメなのかな?って思っていましたが、一度上がってからは、時間があるときは必ず上がって奥のご本尊にお参りするようにしています。

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ご本尊の千手観音像は「清水型」とよばれる独自のお姿をしておられます。秘仏で33年に一度御開帳されます。最近は2000年に御開帳、2008年~2009年の特別御開帳が行われていました。【前ぶろぐご本尊が安置された厨子前には、御前立(模した像)の仏像が安置されています。本堂では舞台からの眺めだけでなく内陣の暗闇に浮かび上がる素晴らしい観音様のお姿をぜ~ひ拝んでくださいね!

まいまい京都 http://www.maimai-kyoto.jp/ 

まいまい京都の過去の参加コースはブログ内検索にて

清水寺 http://www.kiyomizudera.or.jp/  拝観料:大人300円 小中200円 拝観所要時間:40分~ 門前の市営駐車場はピーク時は満車の事がほとんどです。

清水寺は1年を通じてよく出かけています。ブログ内検索にて。

 

【おまけ】今回のまいまいはirohaさんと一緒に参加しました。ぶろぐでご紹介したご朱印はirohaさんがいただいたものです。終了後、清水ウェディング「東山庭 Higashiyama Garden」でランチを頂きました。昨年秋にオープンしたお店です。清水寺から五条坂を降りずに駐車場の右側(北側・松原通)を降りるとあります。

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前菜は「わらさ炙り西京味噌の雲丹ソース」です。「わらさ」とは、ぶりの出世途中の名称(関東地区)です。関西なら「はまち」、北陸なら「ふくらぎ」です。最初は「さわら?」って思いましたが食べると違うし・・・あとで調べたら、こういう事でした。本社が東京だから「わらさ」なのですね、きっと。(^^;)パンには、オリジナルのジャムがついています。人参、かぼちゃ、ゴマ。

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パスタは「紅ズワイガニと九条葱のアーリオ・オーリオ」、デザートと飲み物がついて1,800円です。清水参道という場所柄を考えるとそれほど高い値段ではないです。高いけど。(^m^;)おちついた雰囲気なので、女性同士、カップルにお勧めです。

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東山庭 http://kiyomizu-higashiyamagarden.com/index.html



2 コメント

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「わらさ」ってなにかと思ったらそうだったのね。... (iroha)
2013-02-01 23:50:12
気がつけば2月...梅は今年も遅そうかな?
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irohaさんへ (まじくんママ)
2013-02-02 10:12:11
西京味噌使うんだったら関西風の呼び名で
って思うけど・・・
聞きにくい感じでしたね(^^;)

梅の花、遅いと思ってたけど
この数日の暖かさでどうでしょう?
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