一昨日、大原へ行ってきました。まずは「寂光院(じゃっこういん)」へ。寂光院は天台宗の尼寺です。推古2年(594)に、聖徳太子が、父である用明天皇の菩提を弔うために建立されたと伝えられています。
また、平清盛の息女で、安徳天皇の母である建礼門院徳子が、壇ノ浦で滅亡した平家一門と、安徳天皇の菩提を弔いながら閑居して終生を過ごされています。今年は、建礼門院800年御遠忌の年で、期間限定のご朱印が授与されます。(通常のものもあります)右下写真:建礼門院徳子大原西陵への参道です。
当初の本尊は、聖徳太子御作と伝えられる六万体地蔵尊でしたが、平成12年(2000)に発生した不慮の火災により焼損したため、修復されて境内奥の収蔵庫に安置されており、現在は模刻された本尊地蔵菩薩像が本堂に安置されています。色鮮やかな大きな地蔵尊です。(本堂内で解説があります)11月2日(土)~10日(日)まで秋季時別公開期間として、収蔵庫にて旧本尊地蔵菩薩立像が収蔵庫にて特別公開されています。
門から本堂へ行く途中にはお茶室があります。今年は全体に色づきが遅いため、境内の紅葉はまだまだです。真っ赤になったら、さぞかし美しい事でしょう。
京都大原 寂光院 http://www.jakkoin.jp/ 拝観所要時間:30分~
拝観料:大人(高校生以上)600円 中学生350円 小学生100円 周辺に駐車場がありますが紅葉ピーク時は公共交通機関ご利用がお勧めです。
寂光院から、大原らしい眺めを見つつ・・・三千院へ。徒歩で20分程です。
三千院周辺は、団体客もいっぱい、相変わらずの人です。紅葉がまだ始まっていませんので、今回は三千院はスルーして・・・
その先の参道を奥へ・・・なんとな~く色づき始めてる感じも(^^;)
朱塗りの橋を渡ってすぐの「実光院(じっこういん)」へ。実光院は、この先にある勝林院の子院として建立されました。なお、勝林院は仏教音楽である声明を伝承するために平安時代の中期に建立された寺院です。拝観料(700円)は茶席付です。
客殿の南側に位置する契心園は池泉鑑賞式の庭園です。 実光院 と同じく勝林院の子院であった旧普賢院の庭園です。奥に大きなもみじの木がありますので、紅葉したらきれいでしょうね。
客殿の西側には、勝林院の子院であった旧理覚院の庭園が広がっています。お抹茶を頂きながら、のんびりお庭を眺めることができます。
履き物を借りて、庭へ出ることができます。池泉回遊式の庭園で、大きな不断桜の木があります。不断桜は、里桜の一種で、10月から4月頃まで咲き続ける桜です。秋から春にかけて咲く桜はいくつかあり、京都では妙蓮寺の御会式桜が有名です。【前ぶろぐ】
ソメイヨシノのように一度に満開になりませんが、よくみると八重桜で薄いピンク色と白色が混じったかわいい桜です。もうすこしたつと紅葉と桜と同時に楽しめます。
実光院から、その先には「勝林院(しょうりんいん)」があります。天台声明の根本道場だけあって、この日も良い声が響いていました。(拝観料:300円)
勝林院から、案内板に従い、さらに奥へ行くと「宝泉院(ほうせんいん)」があります。こちらも同じく天台声明の根本道場です。伏見城中で自決した徳川の武将達の供養のため、自決の場の床を天井にした桃山城血天井があるそうです。
こちらの拝観料は800円(茶席付)、お庭を見ながらのんびりできます。紅葉ピーク時は、のんびりとはいかないようですが・・・。(^^;)