「朝生」を見ていたんだけれど、尖閣諸島の中国漁船衝突事件についての報道というのは一体何が正しいんだろうか。中国から帰ってきた宋文洲が「中国本土では大したニュースになっていない」という話をしており、それは9月22日の財部誠一の記事「尖閣沖事件、中国国内は静かな反応」とも重なるところ。
尖閣沖事件、中国国内は静かな反応 | 時評コラム | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉
この記事によると、「2005年の反日デモの当時と比べものになりません。一般庶民レベルでは反日運動など何も起こっていない。静かなものです」とのこと。
確かに情報統制が行われている国家、しかもレアアースの輸出禁止を即座に実行できるような国家統制がなされている国家で、国民の意思で反日デモが自由にできるとも思えない。
それに対して、日本のマスコミの報道では中国国内でも「大きな問題」になっているとの扱いばかりだ。
2ちゃんねるがえらく盛り上がっているのは、気持ちとしてはよく分かるが、基本的には平均的な世論よりは尖った意見と考えていい。同じように考えるなら、中国のネット上の意見というのも一般的な意見よりはかなり偏っているのだろう。そう考えると果して国民の実態としては、果してどちらが熱くなっているのか。
仮にマスコミが日本国民を煽っているのだとした、その煽りはそのまま日本政府に向かうことになる。それに対して中国はあくまで政府が主体となって戦略的に進めている。国民への情報を絞ることで、余計なプレッシャーもない。日本政府は中国政府との交渉と国民の反応(世論)との2つ戦いを強いられることになる。ただでさえ外交に不慣れな民主党政権がこれでうまく舵取りをできるわけもない。
また辻本議員と田原総一朗とのやり取りを聞いていると、これまた非常に微妙な、しかし大事な会話が。ポイントだけ抜き出すと。
・こういう問題は世界中でも多々あること。
・「逮捕」するということは、「筋」としては正しいかもしれないが、日本と中国の領土問題に対するゲームを開始してしまうこと。そしてゲームが始まったら絶対に「勝」たなければならなくなる。
・自民党時代に尖閣諸島に漁民が乗り込んできた時も「逮捕」はせずに「国外退去処分」で済ましている。これは「逮捕」しないための知恵
なるほどね。結局、表の対応と裏の対応の両方を「同時」に進めなければならなかったのに、まず「表」の対応(逮捕)をしてしまったために、中国側としてもゲームを開始せねばならなくなり、当然、勝ちにくることになるわけだ。民主党の経験不足が出てしまったというか、政権交代がなかったことのツケをこんなところで払うことになったというか…
・南シナ海の領有問題を抱えている東南アジア諸国は日本を応援していた
・今回の対応で日本は2つの損失をした
1)中国からすれば強気にでれば何でも言うことを聞く国だとみられた
2)東南アジア諸国からも日本は弱腰外交でしかない(期待できない国)と見られることになる
平時はともかく、国家間の緊張が高まる事態や危機管理が求められる状況において、日本という国は目先の対応ばかりで、戦略的な対応というのができないんだなぁという気がする。結局のところ「国家に友人はいない」というのが如実にあられたわけで、そうした場合にどう対処するのか、落しどころをどう作れるのかということにおいて完敗ですね。日本がアジアのリーダーになるというのは幻想でしかないのかな、と。
それにしても中国側の対応はさすがというか、やはり自由主義経済・民主主義国家とは違うんだなぁということも再確認できる。
中国政府がとって処置としては、閣僚級の交流の停止や東シナ海ガス田の単独開発をはじめ、日本への観光を自粛させたり、レアアース対日禁輸措置をとったり、報復(?)として日本人を拘束したりと、様々な手で日本へのプレッシャーをかけてきた。これに対して日本が出来たのはアメリカから日本の主張を支持するという声明を引き出したことくらい。それはそれで意味のあることだが、アメリカが具体的に何かしてくれるわけでもなく、どう見ても勝負には負けたといえる。
残念ながら、政治の世界では奇麗事だけではすまないようだ。果して、清濁併せ呑むような自民党的な政治≒小沢一郎を排したした「クリーン」な菅内閣はこんな世界で対処していけるのだろうか。
尖閣沖事件、中国国内は静かな反応 | 時評コラム | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉
この記事によると、「2005年の反日デモの当時と比べものになりません。一般庶民レベルでは反日運動など何も起こっていない。静かなものです」とのこと。
確かに情報統制が行われている国家、しかもレアアースの輸出禁止を即座に実行できるような国家統制がなされている国家で、国民の意思で反日デモが自由にできるとも思えない。
それに対して、日本のマスコミの報道では中国国内でも「大きな問題」になっているとの扱いばかりだ。
2ちゃんねるがえらく盛り上がっているのは、気持ちとしてはよく分かるが、基本的には平均的な世論よりは尖った意見と考えていい。同じように考えるなら、中国のネット上の意見というのも一般的な意見よりはかなり偏っているのだろう。そう考えると果して国民の実態としては、果してどちらが熱くなっているのか。
仮にマスコミが日本国民を煽っているのだとした、その煽りはそのまま日本政府に向かうことになる。それに対して中国はあくまで政府が主体となって戦略的に進めている。国民への情報を絞ることで、余計なプレッシャーもない。日本政府は中国政府との交渉と国民の反応(世論)との2つ戦いを強いられることになる。ただでさえ外交に不慣れな民主党政権がこれでうまく舵取りをできるわけもない。
また辻本議員と田原総一朗とのやり取りを聞いていると、これまた非常に微妙な、しかし大事な会話が。ポイントだけ抜き出すと。
・こういう問題は世界中でも多々あること。
・「逮捕」するということは、「筋」としては正しいかもしれないが、日本と中国の領土問題に対するゲームを開始してしまうこと。そしてゲームが始まったら絶対に「勝」たなければならなくなる。
・自民党時代に尖閣諸島に漁民が乗り込んできた時も「逮捕」はせずに「国外退去処分」で済ましている。これは「逮捕」しないための知恵
なるほどね。結局、表の対応と裏の対応の両方を「同時」に進めなければならなかったのに、まず「表」の対応(逮捕)をしてしまったために、中国側としてもゲームを開始せねばならなくなり、当然、勝ちにくることになるわけだ。民主党の経験不足が出てしまったというか、政権交代がなかったことのツケをこんなところで払うことになったというか…
・南シナ海の領有問題を抱えている東南アジア諸国は日本を応援していた
・今回の対応で日本は2つの損失をした
1)中国からすれば強気にでれば何でも言うことを聞く国だとみられた
2)東南アジア諸国からも日本は弱腰外交でしかない(期待できない国)と見られることになる
平時はともかく、国家間の緊張が高まる事態や危機管理が求められる状況において、日本という国は目先の対応ばかりで、戦略的な対応というのができないんだなぁという気がする。結局のところ「国家に友人はいない」というのが如実にあられたわけで、そうした場合にどう対処するのか、落しどころをどう作れるのかということにおいて完敗ですね。日本がアジアのリーダーになるというのは幻想でしかないのかな、と。
それにしても中国側の対応はさすがというか、やはり自由主義経済・民主主義国家とは違うんだなぁということも再確認できる。
中国政府がとって処置としては、閣僚級の交流の停止や東シナ海ガス田の単独開発をはじめ、日本への観光を自粛させたり、レアアース対日禁輸措置をとったり、報復(?)として日本人を拘束したりと、様々な手で日本へのプレッシャーをかけてきた。これに対して日本が出来たのはアメリカから日本の主張を支持するという声明を引き出したことくらい。それはそれで意味のあることだが、アメリカが具体的に何かしてくれるわけでもなく、どう見ても勝負には負けたといえる。
残念ながら、政治の世界では奇麗事だけではすまないようだ。果して、清濁併せ呑むような自民党的な政治≒小沢一郎を排したした「クリーン」な菅内閣はこんな世界で対処していけるのだろうか。
http://www.youtube.com/watch?v=Y3howQS7OSQ
http://www.ganbare-nippon.net/event/diary.cgi?no=34
■日時・内容: 平成22年10月2日(土)
■集合場所 : 代々木公園けやき並木(NHKスタジオパーク入口横)
13時00分 準備
14時00分 東京集会
15時10分 隊列準備
15時30分 出発 けやき並木~渋谷駅前~青山通り
~表参道~原宿駅~けやき並木
16時30分 けやき並木到着
17時00分 ハチ公前広場街頭宣伝活動(~19時00分)
全国各地でデモ・街宣・ビラ配り等の抗議行動を同時に行いたいと思います。
ご協力いただける方は「頑張れ日本!全国行動委員会」事務局までご連絡下さい。
チャンネル桜
http://www.ch-sakura.jp/
http://www.youtube.com/user/SakuraSoTV#g/u
http://www.youtube.com/watch?v=nTddvS2MMK0
新内閣発足直後の21日、民主党政権の進める「日本解体法案」を始めとした売国政策に加え、中国の尖閣侵略を誘発した外交方針と政治空白を糾弾するために行われた「民主党政権・糾弾!国民集会」の模様をダイジェストでお送りします。
◆チャンネル桜公式HP
http://www.ch-sakura.jp/