ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

夏の盛りに思い出す~第一発見者となった出来事

2017-08-22 | 日本のいろいろ


もう15年以上前のこと。私は、大阪と奈良の県境にある生駒山中でランニング中に縊死の第一発見者となってしまいました。現場から2キロほどの管理事務所に駆け込み(~異常な速さの猛ダッシュでした、怖さのため)、通報を依頼。

口がこわばってまともな発声が出来なかった私を、「落ち着いてください。」と諫めてくれた管理人~後で聞くと、生駒山中、少なくない数の自殺者が居るそうです。しばらくたって警察の車が私を迎えに来て、現場に案内しました。
 
民家からほど近い里山のため、早朝散歩の人のコースにもなっているはず。パトカーで移動中にも無線が入っていました、第2発見者がいた模様で、こちらの警官からの応答は、「同じ現場だと思われます、現在、第一発見者と現場に向かっています。」
 
車では入れないハイキング道、最寄りの車道で車を降り、歩いて案内。
「このトレイル路の、そこのカーブの先です。」・・・警官に告げたものの、私自身はもう一度その場に足を踏み入れることは出来ませんでした。

先に進んだ警官の、「おお、まだ温かいぞ!」~その声を耳にして、もしかしたら私が通りかかった早朝ならば、助けてあげることができたのかも、と今になって思います。でも、その時は腰が抜けるほどびっくりして、その割にはめちゃくちゃダッシュの逃げ足で管理事務所に向かっていました。なぜ、逃げ足になる必要があったのか?

目の当たりにした、宙づりになった人。足が地面についていなくて、手が少し持ち上がっていて、着衣が風に吹かれているようにも見えました。

ひと夏中、風に泳ぐ洗濯物を見ても(特にズボン)、その光景を思い出しました。また、ひと気のない公園のトイレなど、中で誰かが死んでいるかも、などと余計なことを考えて、利用することができなくなりました。
 
生駒山中のお気に入りのコースでしたが、その後5年以上、その現場付近を通ることすら出来ませんでした。・・・。
 
思考力や判断力どころか普通の感覚すら失ってしまい、選んでしまう自殺。親しい人や身近な人がいちばん悔やむのは、「なぜ、気づいてあげられなかったのか。」、お亡くなりになった方に、合掌。

いちばん上の写真は、矢田丘陵から見た生駒山。この風景の中のどこかが、現場です。

追記:
大学時代の先輩を、過労自殺で失ないました。学生時代は体育会の主務を務め、みんなから頼られ慕われる先輩で、もちろんスポーツマン。社会人になってからも、同じスポーツを続け社内でもサークルを作り、活動されていたのに。

仕事を頼まれると、断ることのできない性格でした。なぜ、スポーツ仲間の自分たちが気付いてあげられなかったのか・・・。


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2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (アイロンマン)
2017-08-23 16:25:56
嫌なことを思い出させてごめんね。
一人でも自殺者が減ることを祈りましょう。
アイロンマンさんへ (マドモワゼル・ヒロコより)
2017-08-28 16:53:09
夏が来るといつも思い出しています。

この、生駒山中での出来事と、ルーマニアでの女子大生強姦殺害事件。

自殺者が無くなること、そして凶悪な人がいなくなることを祈るばかりです。

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