じつは「オペラ座の怪人」は、僕が一番回数を観ているミュージカルなのです。前半を観て、あの華麗な舞台をよくもこんな薄っぺらな映画にしてくれましたね、と恨みの一言も書こうと思っていたのですけれど、正直に言うと後半はそれなりに楽しめました。でも、僕は場面ごとに舞台のシーンをほぼ完全に思い出していましたから、舞台の感動が再来したと言ったほうが正しいかもしれません。この映画を観て、ミュージカルってこんな物かと思われた方がいたら、舞台は全然違いますから、ぜひ本物を観ることをお勧めします。
この映画は歌やストーリーはもちろん、場面設定も殆ど舞台をなぞっているのです。でも、製作者たちは映画というものを理解していませんね。当然ながら舞台よりも映画の方が見せ方にずっと自由度が大きいでしょう。それが全然生かされていない。制約の大きい舞台の方がはるかに想像力をかきたてる作りです。特に、オープニングとエンディング。もう、悲しいぐらい薄っぺら。舞台では、一生忘れられないような素晴らしい演出なのですが、映画では台無しにされていました。
肝心の歌はというと、予想外にクリスティーヌ(エミー・ロッサム)の歌は良かったですね。もちろんビジュアル的にはOKなのですが、歌もクリスティーヌの歌声のあるべき姿を体現していました。もし、彼女が舞台でもあの位歌えるのだったら、映画女優など辞めて来週からブロードウェイに出演してください、という感じです。それに比べると怪人(ジェラルド・バトラー)はダメでしたね。クリスティーヌの歌には美しさ、怪人の歌には迫力が必要なのです。決してバトラーの歌が下手なのではないのですが、あの迫力を映画館のスピーカーで再現しようと言うのは無理だったようです。逆にとても良かったのは、カルロッタ役のミニー・ドライヴァーはですね。クリスティーヌに役を取られるプリマドンナで、ウマ下手ブリが難しい役だと思うのですが、映画の中で活き活きしていました。他にも、舞台には無い怪人がオペラ座に住み付く場面があったりしたのはよかったです。それに、英語が難しくて歌詞が分からないところが沢山あったのだけれど、戸田奈津子さんの訳をたっぷり読めたし。終盤、ザ・ポイント・オブ・ノーリターンからの迫力・感動はそれなりのものがありました。あのオペラの中に怪人が現れてクリスティーヌを連れ去るシーンは、唯一舞台より良かったかもしれません。
まあ、僕は文句を言いつつも1800円分は楽しみましたね。でも、繰り返しになりますが、ミュージカルの舞台はこの映画の100倍素晴らしいですから、ぜひ生の舞台を観ることをお勧めします。
この映画は歌やストーリーはもちろん、場面設定も殆ど舞台をなぞっているのです。でも、製作者たちは映画というものを理解していませんね。当然ながら舞台よりも映画の方が見せ方にずっと自由度が大きいでしょう。それが全然生かされていない。制約の大きい舞台の方がはるかに想像力をかきたてる作りです。特に、オープニングとエンディング。もう、悲しいぐらい薄っぺら。舞台では、一生忘れられないような素晴らしい演出なのですが、映画では台無しにされていました。
肝心の歌はというと、予想外にクリスティーヌ(エミー・ロッサム)の歌は良かったですね。もちろんビジュアル的にはOKなのですが、歌もクリスティーヌの歌声のあるべき姿を体現していました。もし、彼女が舞台でもあの位歌えるのだったら、映画女優など辞めて来週からブロードウェイに出演してください、という感じです。それに比べると怪人(ジェラルド・バトラー)はダメでしたね。クリスティーヌの歌には美しさ、怪人の歌には迫力が必要なのです。決してバトラーの歌が下手なのではないのですが、あの迫力を映画館のスピーカーで再現しようと言うのは無理だったようです。逆にとても良かったのは、カルロッタ役のミニー・ドライヴァーはですね。クリスティーヌに役を取られるプリマドンナで、ウマ下手ブリが難しい役だと思うのですが、映画の中で活き活きしていました。他にも、舞台には無い怪人がオペラ座に住み付く場面があったりしたのはよかったです。それに、英語が難しくて歌詞が分からないところが沢山あったのだけれど、戸田奈津子さんの訳をたっぷり読めたし。終盤、ザ・ポイント・オブ・ノーリターンからの迫力・感動はそれなりのものがありました。あのオペラの中に怪人が現れてクリスティーヌを連れ去るシーンは、唯一舞台より良かったかもしれません。
まあ、僕は文句を言いつつも1800円分は楽しみましたね。でも、繰り返しになりますが、ミュージカルの舞台はこの映画の100倍素晴らしいですから、ぜひ生の舞台を観ることをお勧めします。
macさんでしたら、そう思われるのでしょうね。
私は、ナマの舞台は劇団四季の
「李香蘭」と「2人のロッテ」や
ほかでは日本人キャストの「マイ・フェア・レディ」など
両手でたりるくらいしか経験ないです。
本場からの出張ステージはアメリカンダンスマシーンの名場面集みたいなのばかりです。
そんなわけで、近来のミュージカル映画としては
「シカゴ」(これは、シーンごとに舞台を見たくなる映画でした)より
ず~っと感激しました。
ジェラルド・バトラーは、まあ映画はこれでいいやと思いましたが、発声がまったく違いました。
お気に入りのレニーちゃんが出演しているって事もありますけれど、舞台のシカゴは完全にダンスを見せるためのミュージカルなのに対して、映画は少し工夫を加えてストーリーをちゃんと見せるように出来ていました。だから、別物として観られたんですね。
オペラ座は、舞台を殆どそのまま映画にしようとしてます。ロイドがプロデューサでなければだいぶ違ったでしょうね。
でも、皆さんの感想を読んでいると、結構評判がいいみたいですね。僕ももう一回観ようかな。やっぱり台詞が全部聞き取れるようになりたいし。
拙宅へのコメント&TBどうも有難うございました。
ワタシも舞台版が大好きなので、映画版初回鑑賞時は
少しナナメに観ていた部分もあったのですが
二度、三度と映画館に通っているうちに
映画版は映画版として、かなり好きになってしまった
ひとりです(笑)。
近くて遠いNYまで行かなくっても「怪人さん」の
世界に触れられるっていうのが何とも魅力的で。
やっぱり耳について離れない音楽の力でしょうか...?
またお邪魔させて頂きますね。
(こちらからもTBさせて頂きました)
確かに、どこでも観られるのは有り難いですね。
ところで、この映画がアメリカではそれ程人気がないということは、映画の効果でNYの劇場が混んだりはしていないのでしょうか?シカゴの映画が封切られたときは、随分と劇場が混むようになったと記憶しています。実は近々NYに行くので、どうしてもこの舞台を観たくなってしまいました。
その前に、もう一回映画版を観ておきましょうかな。
舞台は、やはり自分にとってはロンドンが一番です。
NYで特に混んでいるという話はNYTを観ている限りではなさそうでしたけど、観光客のファーストチョイスにはなりそうですねえ。
お役に立てず、すいません。
わかってはいるのですけどねー舞台が素晴らしいっていうのは。でもミュージカルを観に行く費用があったらオケや演劇やバレエに注ぎ込みたくなっちゃう・・・スミマセン。
でもそんな私でもこの映画は十分に楽しめました。今でもTVや劇場でテーマがかかると必ず足を止めてしまいます(笑)
そうですか、やはりロンドン発のミュージカルはロンドンの方が良いですか。 何度か行ったことはあるのですが、どうしてもNYでやっていないミュージカルを選んでしまいます。今度機会があったら是非「オペラ座」を観てみたいと思います。それに、ロンドンの方がチケットも安いですよね。まあ、滞在費はNYよりずっと高いような気もしますけれど。
chishiさん
残念、ミュージカル嫌いですか。でも、音楽がお好きなら、いつかミュージカルに嵌ってしまう日も来るかもしれませんぞ。僕は元々ジャズが好きで、最初に嵌ったのはガーシュインの曲を使った「クレイジィ・フォー・ユー」でした。
それにしても、東京はチケット代は高すぎます。
東京>ニューヨーク>ロンドン
と言う感じ。しかも、半額チケットの手に入り易さは
ニューヨーク>ロンドン>>>東京
だから、実質は何倍も高いのですよ。
1回目よりむしろ2回目の方が楽しめました。
1回目はやっぱり舞台とくらべてしまいましたねーー。
2回目は、こだわりなく見れましたーー。
映画は映画であれだけ豪華に作ったてことに
価値があるかもーーと思いました。
もう要求不満ですから、僕も映画リピートしますよ。