マックンのメモ日記

気になったニュースや関心事などをピックアップ。
今チワワのプッチという犬を飼っています。
可愛いですよ。

ハッピーホリデイとなり死に絶えたクリスマス、様変わりのNY繁華街!

2015-12-27 11:22:48 | 芸術(音楽など)・文化・歴史
12月の「ホリデーシーズン」に差し掛かかったころ、テネシー大学のダイバーシティー推進オフィスは、「ホリデーパーティーがクリスマスパーティーに見えないようにする」ための指針を公表しました。

 「これでは偽物のクリスマスパーティーを開かなくてはならなくなる」。仰天したテネシー州議会がこの指針を撤回させましたが、最後に笑ったのはクリスマスを抹殺しようとする人々だったようだ。実際、反クリスマス派が勝利を収めています。今年、米国では国民のイベントとしてのクリスマスが死に絶えてしまいました。

 米国民にとって歴史的にクリスマスの中心地となってきたニューヨークの5番街を歩いてみると、それを実感できます。

 米国民は何世代にもわたって12月になれば一家でニューヨークを訪れ、クリスマスのお祝いムードに浸ってきました。商店やレストラン、ブラウンストーンの建物、パークアベニューの常緑樹、そして何と言っても5番街のショーウインドーはクリスマスであふれていました。そこはクリスマスから逃れられない場所で、第一、逃げたいなどと思う人は誰もいなかったのです。

 たとえ自分以外のどの神も信じていないとしても、12月のニューヨークと言えばクリスマス一色に染まり、街は華やいでいた。

 多くの人にとって、12月にはサックス・フィフス・アベニューやロード・アンド・テイラー、バーグドーフ・グッドマンといった百貨店めぐりをするのが当たり前の行動だったのです。天気が良かろうが悪かろうが、人々は38丁目から59丁目にかけてぶらぶら歩き、華やかなクリスマスの飾りにあふれたショーウインドーを見ようと歩道を埋め尽くしたそうです。

 ところが、今年は家にいたほうがましだったそうです。今年の12月の5番街と言えば、クリスマスらしさはほとんどかけらも見られないし、それどころかもっと悪くなっているといいます。

 確かにロックフェラー・センターの見事なクリスマスツリーは今年も健在で、ロックフェラー・センターから5番街を渡った向かい側にあるセントパトリック大聖堂では正面が洗い清められ、大きな緑のリースが飾られています。しかし、今週、5番街を歩くと、目にするものはクリスマスらしくないばかりか、反クリスマスとしか言いようがないほどです。

 5番街では今年、伝統のサンタクロースさえ見当たりません。サンタの小人たちもいません。今までのクリスマスは死に絶えてしまったかのようです。

 サックス・フィフス・アベニューのショーウインドーの光景は何とも表現しがたいそうで、サックスはこれを「ザ・ウィンター・パレス」(冬の宮殿)と呼んでいるのですが。

 バーグドーフ・グッドマンのいわゆる「ホリデー向け」ウインドーの飾りは、「ザ・フロスティー・タージ・マハル」(霜の降りたタージ・マハル)になっており、手相占い師とローマ神話に登場する神キング・ネプチューンが愛人と座っています。

 まさか、ロード・アンド・テイラーの象徴的なクリスマスディスプレーのショーウインドーに聖ニコラウスが飾られていないことはなかろうと思ったそうですが、何と見当たらなかったのです。その代わり、小グマやカップケーキ、ジンジャーブレッドマン、カナダガンが並んでいました。

 クリスマスに背を向けていないところが1カ所だけありました。メーシーズのショーウインドーの一角には、テレビアニメ「ア・チャーリー・ブラウン・クリスマス」のキャラクターたちがクリスマスらしくはしゃいでいました。

 クリスマスが失われた時代には、生まれたばかりのキリストとサンタクロースは初期キリスト教徒の地下墓地「カタコンベ」に戻ることになるのです。そこでは誰に対しても(「メリークリスマス」の代わりに)「ハッピーホリデーズ」と言わずに済むからです。われわれの知っているクリスマスは死に絶え、12月25日は感謝祭の小型版のようになることでしょう。

 米国でクリスマスを祝うことが、旧ソ連のように告訴に値する犯罪にならない限り、キリスト教徒の家族はクリスマスの朝、教会に行き、自分たちの信仰の始まりを再確認し、一日中家でクリスマスソングを聴きながら過ごすことでしょう。(ソースWSJ)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿