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ブラジルの治安。KOBANが一役。サンパウロ郊外殺人が激減!

2014-06-10 21:25:00 | その他
サッカーワールドカップ開幕を控えるブラジルで、治安対策の一環として日本の交番制度が定着しつつあります。導入されて10年以上。日本の警察庁と国際協力機構(JICA)が協力し、巡回や戸別訪問などの日本流を伝授。殺人事件の減少や非行防止に効果が出ていると言います。最近も日本の警察官が現地を訪れるなどブラジル全土への拡大に向け両国の協力が続いています。

最大都市サンパウロ市郊外のジャルジン・ハニエリ地区。ファーベラ(貧民地区)に近接する街角にハニエリ交番があります。「元気にやっていますか」同交番の警察官は徒歩で巡回して住民に次々と声をかけ、個別訪問では相談に気さくに応じています。1999年以来続く活動です。

犯罪が多いブラジルの中でも、人口5万2000人の同地区は「世界一治安が悪い」とされていました。98年には年間約600人が殺人で命を落としています。交番のミルトン・ビエイラ・ダ・シルバ所長は「従来の警察の方針は事件の事後対策が中心だったため、態度が高圧的と受け止められ、住民とは対立関係にあった」と振り返っています。

状況を改善しようと、各国の警察の取り組みを研究していたサンパウロ州警察が着目したのが地域交流や巡回による犯罪予防を重視する日本の交番制度だったのです。97年に採用を決め、JICAの協力で警察案が両国を行き来して、実践的な活動を学んできました。ビエイラ所長も2005年に訪日して研修を受けました。

帰国後、情報発信のための掲示板設置や瓦版の配布を交番に導入。8000冊の本やパソコンを置いた図書館を併設し、子供の非行防止にも努めました。24時間体制の巡回などの結果、殺人の被害者は年間3人までに激減し、成功事例の一つに挙げられています。

毎日図書館を利用するルイス・カルロス君は「家にパソコンがないのでとてもうれしい」と笑顔に。近所に長年暮らすバオミルさんも「交番のおかげで地域の治安がすごくよくなった」と話しています。W杯の際は交番で住民向けのパブリックビューイングも計画しているそうです。

連邦制のブラジルは全27州の警察が独立した活動をしています。JICAによると、現在は12州の約600か所に交番があるそうです。連邦政府も成果を評価し、全州への拡大に向けて警察庁とJICAに協力を要請。14年度中に日本から警察官を派遣するなど、新たな活動が始まる予定です。

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