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アカデミー賞、俳優も製作者も白人ばかり!

2016-02-28 12:26:13 | 芸術(音楽など)・文化・歴史
米アカデミー賞授賞式は28日に迫っていますが、多様性、もっと言えばその欠如が米映画業界で今、議論を引き起こしています。業界のリーダーたちはこの問題への対応方法を検討し始めているところえすが、なかなか複雑です。

 例えば、コムキャスト傘下のユニバーサル・ピクチャーズは、「ストレイト・アウタ・コンプトン」や「ワイルド・スピード」シリーズといった最近の映画に出演している主演俳優の人種的多様性という点で、他社よりも進んでいると考えられています。それにもかかわらず、映画の製作に関わる同社の幹部たちは、米映画業界の主要製作スタジオ中のどこよりも人種の多様性に乏しいといいます。

 アカデミー賞の演技部門の賞にノミネートされたのは2年連続で全員白人な上、プロデューサーや監督までもがほぼ全員白人です。このことが明らかになると、「oscarssowhite(オスカーは真っ白)」というハッシュタグ付きでソーシャルメディアで大騒ぎとなり、米国の大衆文化を代表する映画の俳優や製作者の人種的多様性が、その観客の多様性に比べなぜ低いのかをめぐり論争が巻き起こっているのです。

 映画業界自体があらゆるレベルで一段と多様にならない限り、アカデミー賞候補者の多様化は難しいという点では、映画関係者の大半が同意しています。21日に公表された南カリフォルニア大学(USC)の調査で、2014年に公開された109本の映画の主演俳優のうちマイノリティー(人種的少数派)は22%だったことが分かりました。またこの映画のうち、監督が白人以外だったのは13%に過ぎなかったのです。

米国映画協会(AFI)によると、同年の映画館入場者のうち白人以外の人々は46%でした。また、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の分析によると、7大映画製作会社の全米公開映画で、製作に関する権限を有する約150人の幹部のうち白人以外は約20%でした。

 この7社、つまりウォルト・ディズニー、メディア大手タイム・ワーナー傘下のワーナー・ブラザーズ、21世紀フォックス傘下の20世紀フォックス、ソニーの米子会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメント、ユニバーサル・ピクチャーズ、メディア大手バイアコム傘下のパラマウント・ピクチャーズ、ライオンズゲート・エンターテインメントのバイスプレジデント以上のポストの幹部約100人のうち、白人以外の人種は16%にとどまっています。

 特にヒスパニック系が少ないのです。USCの調査によると、映画の主演俳優のうちヒスパニック系は2.7%にとどまっているほか、主要な製作会社の製作幹部では5%を割り込んでいます。米国民全体ではヒスパニック系は17%。14年の映画館入場者の23%がヒスパニック系と、人種別の分類で最大でした。

 米国で人種の多様化が急速に進んでいる上、映画の市場がグローバル化しているため、映画事業にとって多様性が重要だという点では、業界の大半の人々の意見が一致しています。米アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーは「オスカーは真っ白」論争に対し、賞の投票権を持つ会員について、2020年までに女性や白人以外のマイノリティーの数を倍増する計画を明らかにしています。

 米映画業界の第一線で働き、何年も人種の多様化をめぐる議論が燃え上がっては大した変化もなくくすぶっているのを目の当たりにしてきたマイノリティーの中には、今回の議論の進展に対しても懐疑的な見方が広がっています。

 しかし、多様性が高まっている若い層があまり映画館に足を運ばなくなっているため、映画製作会社はこれまで以上に大きなプレッシャーにさらされているという声もあります。(ソースWSJ)


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