ma-marinの徒然日記-☆素敵にサトシック☆

大野智くんと嵐と猫と映画と美しいものと美味しいものを愛してやまない、シングルマザーの徒然ブログです。

映画『残されし大地』&トークショーに行ってきました。

2017年03月11日 20時57分35秒 | 映画

3月11日について書きながら、ふと思い出して、映画を観に行くことにしました。

今日が公開初日で、パルシステムの「キャロットさん」のプレゼントと上映後にトークショーありのドキュメンタリー映画『残されし大地』

2011年3月11日福島原子力発電所の事故で帰還困難区域に指定された福島第一原発から約12キロ離れた、福島県双葉郡富岡町。

町中の人が避難した中、残された動物を保護し育てるために、富岡町に残ることを決めた松村直登さん。

その存在を、故ジル・ローランさんが知ったことから映画がつくられました。

2015年8月から10月にかけて、福島県において2回に渡り撮影されたそうです。

監督であるジル・ローランさんは、この映画の編集作業のために祖国ベルギー・ブリュッセルに一時帰国し、編集作業も終わり、初号試写をする予定だった2016年3月22日、ベルギー地下鉄テロに巻き込まれ亡くなられてそうです。

監督の想いを受け継いだ、プロデューサーや同僚の手によって完成した映画は、たくさんの人の熱い想いで、監督の妻の母国日本で、あの大震災からちょうど6年の本日公開となりました。


映画に映しだされる夏の福島・富岡町は自然の風景が本当に美しかった。

人の気配の消えた、静謐な自然。

緑の木々も、星空も、犬や猫も、ダチョウも、生きてそこに在る。


ただそこに一緒に、直接感じること、確かめることのできない、放射能もある。

 

原子力には匂いも音もない。


だから、余計に恐ろしいのだと、初めて実感しました。


あんなに美しい自然があるのに、人が住むことのできないという現実。


帰宅して、ニュースを見ていたら、それでも東電の人は原子力発電の必要性を説いていました。


原子力、誰得?

なくても電気足りてるよね?


情けない私は昨年見たドキュメンタリー映画『小さき声のカノン-選択する人々』の感想もちゃんと書けないままになってしまっています。

こちらは福島のお母さん達が子どもを被爆から守ろうとするドキュメンタリー。

チェルノブイリの事故についても撮影されています。

その時、もっと原発について学ぼうと思ったまま、とん挫してしまってますが、今日の映画を観て、改めて、細々でもいいからちゃんと学びなおさなければと思いました。

この映画は、ベルギー人の監督が震災による原発事故の福島を撮り、その監督がテロに巻き込まれて亡くなられてしまいました。

朝のブログで、3.11と同時に世界中に想いを馳せたいと書きました。

上映後のトークショーは鵜戸玲子さん(ジル・ローラン監督御夫人)、杉山晴美さん(精神対話士)。

杉山さんは16年前のアメリカの9.11でご主人を亡くされたそうです。

テロも原子力事故も多くの人に悲しみをもたらしました。

今日のトークショーでは、公開にこぎつけるまでのご苦労を思い出されたのでしょうか、鵜戸玲子さんの涙に一緒に涙してしまいました。

深い悲しみを経験したお二人が、憎しみでは世界は変わらない、日常を大切に生きて、愛していくしかないという内容のお話をされていたのが、本当に印象的でした。

鵜戸玲子さんはジル・ローランさんが亡くなられた時に持っていたというリュックを持っていらっしゃいました。

監督も一緒にあの会場にいらっしゃったんだと感じました。

それから、まだ幼い二人の娘さんを連れてらっしゃいました。

ベルギー人のお父様と、日本人のお母様をもつ二人の女の子。

たくさん愛されて、世界を愛して、素敵な人に育っていくのだろうな。

どんなに辛いことがあっても、大切なのは生きて愛して日常を粛々とこなしていくこと。

実はとても単純なことが一番大切なのだと、しみじみ思った今日の映画鑑賞とトークショーでした。

帰りにはパンフレットも購入。

 


多くのエンタメ映画のように全国公開とはいかないドキュメンタリー映画ですが、私たちの命と生活に直結している事実を教えてくれます。

なかなか福島の汚染地域に実際に出向いていくことはできませんが、映画をみることで行くのと近い学びが出来るのではないかと思います。

お時間のある方はぜひご覧ください。


シアターフォーラムの上映では、今後もイベントと来場者プレゼントがありますよ~

 

オフィシャルサイト>『残されし大地』


シアター・イメージフォーラム

《イベント情報》
3/11(土)11:10の回上映後トークショー有/ゲスト:鵜戸玲子さん(ジル・ローラン監督御夫人)、杉山晴美さん(精神対話士)
3/22(水)21:10の回上映後トークショー有/ゲスト:鵜戸玲子さん(ジル・ローラン監督御夫人)

《来場者プレゼント情報》
3/11(土)、3/12(日)にご来場の方、先着でにんじんミックスジュース「キャロットさん」をプレゼント
3/18(土)11:10の回にご来場の方、先着でベルギーチョコ「マカダミアショコラ」をプレゼント
3/22(水)21:10の回にご来場の方、先着でベルギーブランド「kiplingロゴ入りトートバッグ」をプレゼント
※いずれもなくなり次第終了

 

KOKOCARA>ベルギー人監督が遺した映画『残されし大地』。福島から問う、「生きる」とは?「故郷」とは?

 

 

 


6年目の3月11日

2017年03月11日 08時41分55秒 | 日記

どこまでも続く青空は、地球が宇宙に浮かぶ星である証。

冷たい風に雲はなく太陽が眩しい3月11日土曜日の朝です。


6年前の3月11日がどんな天気の朝だったのか、上手く思い出せないけれど・・・

仕事を放りだして、社内の人とみんなで逃げた午後の公園はやはり冷たい風が強く吹いていました。


娘達と連絡のつかない不安。

帰宅した自宅の倒れたテレビ、なぜか電源が入ってニュースが流れてた・・・

散らばった醤油の匂い。

倒壊した本棚。

東京の学校の娘たちと連絡がつかない不安。


東北地方ほどの被害ではなかった北関東の私の住まいでも、続く余震に不安な大震災でした。

 

あれから6年。

娘たちも成長し、家族(猫のさくら)も増え、日常の様々なことに泣いたり笑ったりできる幸せな日々。


災害が大きくて、まだ日常に戻れない被災者の皆さんのことも心にとめて、出来ることを粛々とこなして、生きていくことに真剣でありたいと思います。


失われた多くの命に鎮魂の祈りをささげつつ、時と共に忘れ去ることがないように、記憶にとどめることもいま私たちに出来る支援なのだと心に刻んで、3月11日を過ごしたいと思います。

まだ復興途中の皆さんを忘れないで、出来ることを考える。

日本の被災地の皆さんに思いを馳せると同時に、世界中の辛い思いをしている人にも思いを寄せて、なにか出来ることがないか考えていきたいと思います。