The collection of MARIBAR 

マリバール 文集・ギャラリー

お仕事,『亀井堂』

2006-02-14 02:14:01 | 抱茎亭日乗メモ
 世間はヴァレンタイン・デイで、朝から混んでいる電車の中で結構な大人のカップルが
「髭、うふ」
「犯罪者みたい?」
「ええ?でもいいの。うふ」
などと甘々トークを耳元でやってくれるので次の駅で車両を移る。

 昨日22時過ぎに電話がかかってきて本日はお仕事。
ギリギリに着いたと思ったら私のすぐ後に来た人が遅刻を注意されていた。
時計を見たら10:01。

クレジットカードの提携ごとに異なる申込書を表記統一するための作業。
18時まで。

 昨日、男性を飲みに誘ったものの口実にした飲み屋が閉店していることがわかって、他にいい店知りません?というメールをくれた友人に偶然会って、晩ご飯を食べることになる。

会社近くの『亀井堂』はランチが美味しいが夜は行ったことがなかった。
ランチタイム禁煙なのもお気に入りの理由。
夜は禁煙ではないが他の席と離れたコーナーの席にしてくれる。
暫く客は私たちだけで、ちょっと心配だった。

友人に「何故狙っている男性がいるのに、ヴァレンタイン・デイなのに、私と一緒にご飯食べてんのよ?」
誘いなさい、メールしなさい、告白しなさい、とけしかける。
「いや、まだ好きかどうかもはっきりわからないし、実はいいかも、と思っている人が二人いて、悩んでるんですよ」
「じゃあ両方誘って反応のいいほうにすればいいじゃん。ほれほれ」
「そんな、二兎を追うもの一兎をも得ずじゃないですか?」
「どっちか決めるためにもまずは仲良くならないとわからないじゃん」
「ええー、なんて言えばいいんですか」
「挨拶だよ、単なるヴァレンタイン・デイのご機嫌伺い。軽くていいの。だけど挨拶は欠かしてはいけない。挨拶は大事なの」
「わかりましたよ」

狙っている相手の傾向と対策を練る。ライバルもいるらしい。
彼女が恐れているのは2人に声をかけていることが相手にばれること。
軽い女だと思われること。
「いいじゃん、そんなの。重く来られる方が怖いよ。まずは良く知ることでしょう」
「二人に声かけて、二人ともその気になられたら困るじゃないですか」
「バカじゃないの。気配もないのに。そんなことになってから悩め」

「アドバイスをもらったので1杯奢ります」とのことで彼女が大目に払ってくれる。
ご馳走様です。

 マイ・ダーリンはヴァレンタイン・デイどころではなさそう。
「いらない。くだらないよ」と言っていたのでチョコレートはあげない。
熱い愛のメッセージを送る。

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コメント
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