月のmailbox

詩或いは雑記等/小林貞秋発信。

ある本の中のこのような言葉

2010-02-22 22:46:55 | エッセイ
本には、色々なことが書かれていますね。千差万別。言葉は意味を持つもの。それに触れれば、何かが伝わる。何か伝えるものがある。如何なる本にも、それはあるということでしょう。人が思い、考えたところから出た言葉。それが深い考えからか、思いつきだけのものかの違いはあるだろうけれども、われわれ、その語る処に触れようとすることになるわけなんですね。
ところで、いまちょっと前に思ったことがあり、それである本に書かれていた言葉を思い起こすことになって、その部分を開いてみたところです。こんなことが、書かれているんですね。

 「心しないと人間は自分より力の低い人とくっつきたがる傾向があります。そのほうが
 努力が要らず、楽だからでしょう。しかしそれは自分を堕すことになります。・・・・」

それは、物事をきっちりと考えられる、そうしたタイプの人によって書かれた本の中の言葉であるわけなんですね。私がいま、そのつきあいについて考えているある人間のことを思っていた時に、この著者の言葉が浮かんできたというわけなのですが、思えば「いかに・・・するために・・・をするか」というタイプのものに、こうしたことを説くものが多いように思いますね。ある面に限れば、人の能力の優劣を見ることもできるだろうけれども、人と人の関係は、多面的なもの、事情によっているものだし、そこに物差しや基準を、持ち込めるものではないでしょうからね。選択は、むずかしいはずのものです。
でもまあ、この著者の言わんとしているところ、この場合の意味合い。それは分かりますけれどもね。私の考えていたある人間とのつきあいを巡ることとは、次元が別。結局、この本のこの部分の言葉を見て、そのことを改めて思ったところです。
 


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