月のmailbox

詩或いは雑記等/小林貞秋発信。

言葉にしたくなる時間

2010-02-19 22:26:13 | エッセイ
言葉にしたい。けれども、どのあたりを真ん中にして折ったら良いのか、分からない何かを手にしているようで、心許なさがある。つまり、つまりは、こういうこと。と言いたいのだけれどもね。そうそう、経験するようなことでもない。少し、追いつめられたところにいるのかもしれない。だが、そのようなことは、認めたくない。ワタシは、いつもと変わりのない、マイペースで日々を送っているワタシですよ。そのように思いたいし、じっさいにそうであるはずなのだが、そこに入り込んできたなにかがあるわけですね。そのなにかが、言葉にしたい、けれどもどのように言い出したらよいのか、分からないような思いにさせている。その、入り込んできたなにかがね。
それは、何かが、誰かがこちらの心の中に入り込んで、常とは異なる充足したものを残して、去って行ってしまった後のような場合などだったりするのです。なにか、ぽっかりと心の中に穴が空いたような時間。それは、心には不安定なものだし。それをどうにかしたい思いのような時。それを言葉にくるめこんで、鎮めること。そのような方面に気持が向いていくこともあるわけですね。そんな感覚を、言葉にすると、と。率直にそのような時のことを言えば、言葉にもつまるほどのものさみしさに捉えられている、ということになるのかもしれない。日々の中には、そうした時間、経験もまた避けがたくある、と思うしかないことでもあるわけですけれどもね。


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