goo blog サービス終了のお知らせ 

my favorite things

絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

おだんごぱん

2025-03-14 15:47:36 | ひらきよみ(読み聞かせ)

本日は、今年度最後の読み聞かせ当番でした。
1年生のクラス。久しぶりにペアの方が居て、私は
この絵本を最初に読みました。



話は知っていましたが、教室で読むのは
初めてだったかもしれません。
(数年前からラインナップに入っていましたが
いつも違う学年の違う絵本の方に当たって
いたような‥)


貧しい老夫婦が、小麦粉の入っている箱をひっかいて
やっと調達した粉で作った「おだんごぱん」。
ほかほかに焼けたので、おばあさんが、冷ますために
窓際に置いておくと、なんと

おだんごぱんは、じいっと じいっと
しているうちに、さびしくなってきて、
ついつい ころがりだしました。

通りへ出て、野原まで行ったおだんごぱんは、
うさぎに あいました。すると、うさぎは突然

「おだんごさん、おだんごさん。おまえを ぱくっと
たべてあげよう」

と言い出しますが、おだんごぱんはちっともひるまず、
「いや、うさぎさん、そうは できないよ。あんたに、
うたを きかせて あげるんだからね」と言って
「ぼくは、てんかの おだんごぱん。~」
歌い出しました。

歌い終わり、ころころころげて逃げていくと、
今度はおおかみに、そして次にくまに出会い、でも
同じように歌をうたって逃げ出します‥。

そして今度はきつねに出会ったのですが、きつねは
他の動物たちとすこし様子が違いました。
まず、おだんごぱんをほめちぎります。

きつねの ことばで、ぱんは すっかり うれしくなって、
うたをうたいはじめました。

じっくり聴いたあと、耳が遠いので、鼻の上で歌って
欲しいと頼むきつね。上機嫌のおだんごぱんは
もちろん、鼻の上に飛び上がって歌いました。

すると、きつねは おねがいだから、もういちどだけ
こんどは、この したべろのうえに いらっしゃい。
そのほうが、よくきこえるから

でも、おだんごぱんは3回目の歌をきつねに聴かせる
ことはできません。舌の上に飛び上がったとたん、
きつねは、たちまち くちを とじ、おだんごぱんを、
ぱくっ と、たべてしまいました。


静かに耳を傾けてくれていた1年生は、このなんとも
あっけない終わり方に、えっ?えっ?!と何か言い出し
たくて、たまらない感じでした。
最終ページの、ぱんを食べ終えたきつねの目が
してやったり、と喜んでいます。



2冊目はペアさんがこちらの絵本を読みました。


切り絵の手法を使って、黒と白だけで表され、
本文もリズミカルでとてもシンプルな絵本です。

おかあさんの黒く丸いおなかから、切り出された
子猫に気が付いて、隣の友達と顔を見合わせたり
している1年生が、とても可愛らしかったです。



1月の4週目から本日までの8週間。連続のお当番は
なかなか大変でしたが、やりきった後のさわやかさは
本日の青空のよう(笑)。
※今年度は38冊(詩は除く)!読みました。新記録かも。



来年度はGW明けくらいから始まるみたいなので、
それまでは、早起きなしの金曜日を味わいたいと
思います。








いっすんぼうし

2025-03-07 17:32:14 | ひらきよみ(読み聞かせ)

本日は3年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。
読んだのはこの絵本。


ああ以前にも読んだなー、と思って調べたら
2019年の3月だったので驚きました。
(あっという間に5,6年経っていきますね)

今日の3年生も、表紙を見て半分以上の子が
「知ってる、知ってる」中には「小人のはなしでしょ?」
という子も居て‥そうか、小人と言われればそうだよね、
と妙に感心しながら読み始めました。

いっすんぼうしと名付けられた男の子がちっとも
大きくならず、皆からばかにされ、でも、都に行って
立身出世の夢を見る‥その出発の場面の清々しさ?
凛々しさかな?に、前列の男の子の「すごっ」と
いうつぶやきが聞こえました。

いっすんぼうしは、おわんを かさにし、はしを
つえにし、おばあさんから もらった はりを 
かたなにし、むぎわらを さやにして、たびのしたくを
ととのえました。

突然現れた鬼から、姫を守る場面は、ほんとに勇敢
だなーと(姫様でなくても)惚れ惚れしますね(笑)。

末永く、二人とおじいさんおばあさんが、幸せで
ありますように、と、教室の3年生も思ってくれていたら
嬉しいです。



少し時間が余った時ように、詩を用意していきました。

この本の中の【いる】という詩です。

とても良い詩なので、ここに書いておこうと
思ったのですが、本を貸してしまったため、
手元に戻ってきたら、に、します。


来週は、いよいよ今年度の最後、1年生のクラスへ
行きます。





このよでいちばんはやいのは きつねとねずみ

2025-03-03 17:01:32 | ひらきよみ(読み聞かせ)

先週の金曜日は5年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。

一人で2冊読んだのですが、どちらの絵本も「初めて」
でした。

最初はこの絵本。

すこし前から高学年のラインナップに入って
いたのですが、なかなかそこに当たらず。
家にもなかったし、娘が小さいころも読んだこと
がなくて、ほんとうに「初めまして」でした。

表紙はカメとウサギ。
動物の速さ比べの本かな~と、教室の5年生も
思ったみたいで、「一番速いのはチーターだよ」
と教えてくれる男子も居て。

確かに動物の中の最速はチーターなのですが、
それよりも速く泳ぐことができるもの(バショウカジキ)

や、速く飛ぶことができる生き物(ハリオアマツバメ)
もいるし、人間はそういう動物より遅いけれど、
はやく はしる どうぐを つくりだした
と、話は展開していき‥ジェット旅客機よりも速いのは
音。音よりも速いのが、地球が太陽の周りをまわる
速さ。そしてそれよりも速いのは光、にまで辿り着きます。

この絵本がすごいのは、そこで話は終わりではなく
その光よりも速いのは、皆ひとりひとりが持って
いる「想像力」!につながるところ。

しずかに めを つぶってみよう。
なにが みえるかな。


教室の5年生がほとんど全員目を閉じて、最後の
ページに聴きいってくれたことにも感じ入りました。

にんげんだけが もっている このうみを
きみだけが もっている このうみを
なによりも たいせつにしよう。
このうみで のびのびと およぎまわろう。



2冊目はこちら。


私自身 手に取ったことがなく、教室で読むのを
初めてでした。

ねずみを狙っているきつねと、上手く巣穴を掘って、
そのきつねから逃れるねずみの様子が、美しい絵と、
うたうような会話で、楽しめる絵本です。

なんだって じめんを 
ほったんだい?

すあなを 
つくったのさ。

なんだって すあなを 
つくったんだい?

きつねさん。
あんたから、
かくれる
ためさ。

家で読むのなら、もっともっと小さい子向け
でしょうが、詩を読むような感じだったら、
5年生でも「あり」かな、と思いました。







てぶくろ みかんのひみつ

2025-02-21 15:05:19 | ひらきよみ(読み聞かせ)

今日は1年生のクラスでのよみきかせ当番でした。

最初の絵本は‥

この季節の1年生では、定番の絵本です。
私も何度か教室で読んでいるなーと思っていましたが、
調べたら、前回は2020年。もう5年もたってますね、
びっくり。

読むたびにお話しの楽しさと、リアルな動物の絵に
魅入ってしまいます。ほんとに面白いです。

ねずみが最初に、おじいさんが落としたてぶくろを
見つけて、家にしようと思って中に入るのですが、
次のページでは、もうてぶくろの下に木の支えが
できてるんです。はやっ(笑)。

いちばん最後にくまがやってきて、どうしても入る
と言い張り、皆がしぶしぶ承諾するのですが、ページを
めくると、そこにはもう「家」はなくて、ただの
てぶくろが道に落ちているだけ。
くまが入ってぎゅうぎゅうになった「家」の様子は
それぞれが頭の中で想像するしかないところが、
なんともうまい終わらせ方だなーと、毎回思います。

余談ですが、小学校からの帰り道、娘が小学生だった
ときに、夜、布団の中でこの絵本を読んだときの
ことをふと思い出し‥なんか面白い感想言ってたなーと
思ったのですが、それがどんな言葉だったのか、思い出せず。
でも。このブログのおかげで、ひっかかりも解け、楽しい
気持ちになれました。よかったよかった。




2冊目は、先日5年生のクラスでも読んだ絵本

1年生も、とてもよく「みかんのひみつ」を
聴いてくれました。

みかんは、とても身近で、とても馴染んでいる
くだものですものねー。教室で、クラスの友達と
先生と一緒に、科学絵本を読んでいろんなことを
知っていくのは、とても楽しいことだなーと
感じました。

※本の内容は5年生の時のログにあります。



ゆきむすめ おまたせクッキー

2025-02-14 16:32:39 | ひらきよみ(読み聞かせ)

今日は、4年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。
(昨日の強風もおさまり、先週末からの私の鼻かぜも
なんとか治って、ほっとして出かけました)

担任の先生からの連絡事項がたくさんあったらしく、
他のクラスより開始が5分くらい遅れました。
でも、2冊合わせても十分15分以内に収まるので、
慌てることなくよかったです。

1冊目は‥


いまの季節ならでは、の絵本です。
私は、去年もほぼ同じ時期に4年生のクラスで読んでました。

美しく哀しいお話ですが、こういう世界の昔話‥の絵本
声に出して読むのはやはり好きだなーと読むたびに思います。
それぞれの国の文化や風習が、絵から垣間見えるからかな
と思ったりしますが‥。
4年生は静かに集中して聴いてくれました。




2冊目はこの絵本

小学校で読んだことあったかなーと過去ログを
探してみたら‥なんと2006年、娘が4年生の時に
娘のクラスで読んでました。(まだ読み聞かせを
はじめてから2年、ブログ開始から1年くらいしか
経ってない頃です‥)

絵本のオリジナルタイトルは THE DOORBELL RANG
まさにまさに、その通り。

お母さんが焼いてくれたおやつのクッキーが、ドアベルが
鳴って、おきゃくさまが入ってくるたびに、分けて
あげるので、ひとりひとりの枚数が減っていってしまう
という繰り返し絵本。

教室の4年生は、はじめに6枚づつ分けたクッキーが
3枚づつになり、次に2枚づつになったときに、にやにや
したり、口元をほころばせたり。
そしてひとり1枚づつになったときに、ピン ポーン!
とまたチャイムが鳴り‥どうするどうする??といった
4年生の顔がちらりと見えて、とても可愛らしかったです。

最後はおばあちゃんがたくさんクッキーを焼いてきて
くれて、めでたし、めでたし。‥と思いきや

「ほんとうに、おばあちゃんのクッキーはとくべつね!」
おかあさんがいったとき、また ベルが なりました。



じごくのそうべい

2025-02-12 16:22:44 | ひらきよみ(読み聞かせ)

先週金曜日は、5年生のクラスでの読み聞かせ
当番でした。届ける絵本は『じごくのそうべい』



毎回読む絵本を、年度の初めに決めるように
なってから、私がこの本を読むのは今回で3回目。

1回目は2019年2月2回目は2020年2月でした。

どちらの時も、自分の中で満足いく出来では
なかったので、今回は短い絵本を入れずに、時間が
余らないくらい余裕をもって読んでみようと
決めました。文字のないページもゆっくり見せて‥。

結果、どうだったでしょうか。。。
聞き手の5年生には落語絵本(しかも上方落語)の
面白さを少しでも感じてもらえたのなら、嬉しいの
ですが。


※2月はお休みなしで、今週は4年生、最後の週は
1年生と、「お当番」が続きます。



くまのビーディーくん まめのかぞえうた

2025-01-31 17:14:32 | ひらきよみ(読み聞かせ)

本日は1年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。

1冊目は『くまのビーディーくん』。

家にはこの絵本はなかったので、娘に読んであげた
ことはなく‥読み聞かせボランティアをするようになって
私は図書館で借りて、知った絵本でした。



セイヤーくんにとても可愛がられている、ぜんまいじかけの
おもちゃのくま、ビーデイーくん。
ある日、ひとりで絵本を見ていたら、くまは、ほらあなに
住んでいるものだと教えられ、望遠鏡で探した先に見つけた
ほらあなに行ってみることに。

ちょうどよい大きさではあったものの、何か落ち着かず、
家との間を行ったり来たり。

物音に怖気好き(本物のクマが帰ってきたのかと思って)、
ひっくりかえってしまって(ちょうどぜんまいが切れた?)
いたら‥そこに現れたのはセイヤーくんで‥。

「いやになっちゃうなあ、ビーディー。
きみは ねじを まかなくちゃだめだってこと 
わかんないのかい?」

「そして、その ねじを まく ぼくが、いなければさ!」

なんて優しいセイヤーくん!

「わかってるよ。だけど、それなら セイヤーくんは
だれが いなくちゃ だめなの?」

(答えを知ってて訊いてる?(笑) ビーディーくん)

「きまってるじゃないか、きみだよ、ビーディー!」

終盤のこんなやり取りとり、気持ちがじんわりなごみます。

モノクロ中心の絵は地味に感じられるので、たぶん
子供が自らは選びにくい絵本なのでは?と思います。
なので、こういう機会に、1年生にも知ってもらえて
よかったなあと思いました。


2冊目はこちらの絵本。
(今回初めて知った絵本でした)


ひとーつ、まめひとつあったとさ。
はたけにうめて、つちのなか。

ふたーつ、ふたごのはっぱのあかちゃん、
げんきよくでてきたよ。

と、リズミカルに進んでいき、
やっつ ややぁ?なべだ。
やかれるのは いやっ!

と、途中で逃げ出した豆が ここのつ
ころころ ころころ ころがりだして、

とおで、とうとう つかまって、

最後は鍋で炒られて 節分の福豆になったところで
終わります。


みんなは家で豆まきする?の私の問いかけに
半分くらいの子が「やらない」と言ったので、
ちょっと驚きました。
でも、自分の年の数だけ豆を食べることは
知っている子がほとんどでした。


きこりとおおかみ まほうのコップ

2025-01-27 15:48:02 | ひらきよみ(読み聞かせ)

先週金曜日は3学期1回目の読み聞かせ当番
でした。入ったのは3年生のクラス。

『きこりとおおかみ』『まほうのコップ』の
2冊を読みました。




きこりとおおかみ は2019年にも3年生のクラスで
読んでいました。その時のログに内容は詳しく書いて
ありますので、今回は省略。

真剣に物語を追っていた3年生ですが、
おおかみたちが5時間も木の下で待っていた、という
ところで「えー!5時間も」と声が上がってました(笑)。



2冊目の絵本

今回はじめて選書ラインナップに登場しました。
「ちいさなかがくのとも」からの単行本化の絵本で
私自身、初めて読みました。

なんの変哲もないガラスのコップに水を入れる
ことで、コップの向こう側に置かれたものが
形を変えて見える!という実験&写真絵本で、
それに長谷川摂子さんの短い文がついているというもの。

たねも しかけも
ありません
ただの コップに
ただの みず
これが
まほうのコップです

こんな出だしにわくわくします。


一番「受けた」のは、コップの向こうにしめじを
置くと あっというまに がまがえる

コップにすじが入っていると、いちごが3つに
増えて見えるのも面白かったです。


すごく簡単にできる「魔法」なので、家で試して
みてね、と言って教室をあとにしました(笑)。


かさじぞう みかんのひみつ

2024-12-20 16:02:22 | ひらきよみ(読み聞かせ)

今日は5年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。
そしていつ以来か思い出せませんがペアで入りました。

最初にペアの仲間が【かさじぞう】を読みました。


5年生はとても集中して、はなしの成り行きを
見守っている感じでした。

私は教室に、5年生と一緒に座って聞きましたが、
誰かが読んでくれる絵本を、こどもたちと一緒に
聞く時間はほんとうにいいものだなーと、久しぶりの
その「感じ」を楽しみました。


2冊目はこちらの絵本。(私が読みました)

今年からラインナップに加わった「科学絵本」
私は初めて手にしました。

5年生にはどうかなー簡単過ぎる内容かな?という
気持ちもよぎりましたが、いやいやそれはいらぬ
心配で‥とても真剣によく聞いてくれました。

みかんは「へた」のところを取るだけで、なかに
「袋」がいくつあるかわかる、というのは知って
いましたが、袋のなかの一粒づつも「袋状」に
なっていて‥なんとひとつの袋=房のなかに
270粒!もあり、そこからジュースが出てくるため
みかんはあんなにもジューシーで、美味しいのだと
いう「ひみつ」を知りました。

巻末にはいろんな種類のみかんの仲間がたくさん
載っていて‥どれを食べてみたい???とか、5年生に
投げかけるのも楽しい時間でした。


そして本日「ペア」で一緒に教室に行った方は、
なんと高校の同級生。50歳を記念して行われた同窓会で
再会して、近くに住んでいることを知り、同じような
活動をしていることも知って‥そして今回初めて、
同じクラスを担当することになりました。

生きていればいろんなことがおこるのだなーと
ちょっとしみじみ。高校生の頃には、夢にも思わなった
ことですものね。


十二支のはじまり おしょうがつさん

2024-12-13 16:52:08 | ひらきよみ(読み聞かせ)

先週金曜日は3年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。
前回は10月11日だったので、(ほぼ)2か月ぶり。
こんなに長く空くのは久しぶりでした。

最初に読んだのはこちらの絵本


どうして干支がこの順番になったのかー??の
お話で、知っている子も多かったようです。

文体がちょっと方言、というか、普段使わない言葉
なので慣れないと読みにくいのですが、教室で読んで
いるうちにじょじょに調子がでてきて、家でひとりで
練習しているときよりも、うまく読めた気がしました(笑)。

たとえばこんなところ‥

「いぬどん、やーい。どこさ いくだ?」
「おっ、さるどんか。どこって おめえさんと おんなじ
とこだ」
「ほっ、そうか。ごてんか。いっしょに いくべ」
「やんだ。おめえは すぐ ひっかくだもの」
「なにを、いぬどんこそ、すぐ かみつくでねえか」


2冊めはこちらの絵本


ああ、谷川さんの絵本‥とひとり感慨深くなったり
しましたが‥

教室の3年生も、「これはのみのぴこ、の人だよね?!」と
気が付いた子もいました。



こどものとも年少版の単行本化なので、内容は
とてもシンプル。

見開き右側ページに、大橋さんの描いた「かどまつ」
左側には、

まつが まってる おきゃくさま
どこから くるのか おしょうがつさん

と、口ずさみたくなるようなリズミカルな谷川さんの
ことば。

「おそなえ」のところには

あたらしいとしは まだあかちゃんだから
まっしろおっぱい ほしいのかな

ととてもユニーク(笑)。


最後まで読んだあとに、また最初に戻って、3年生の
「お正月事情」をちょっとリサーチしてみましたが‥
だいたいの子がふくわらいも、こままわしも、
たこあげはねつきも保育園や幼稚園、あるいは
小学校に設けられている「昔あそびの時間」などで、
体験済でした。
(伝統が継承されていてよかったです。)



詩 かき さるとかに

2024-10-18 18:11:22 | ひらきよみ(読み聞かせ)

先週の金曜日は2年生のクラスでの読み聞かせ
当番でした。

担任の先生ご不在でしたが、きちんと机を下げて
床に座って、「聴く」体制で待っていてくれました。


今回は、最初に「詩」から。
まどみちおさんの【かき】を読んで‥お揃いのエプロンの
ポケットにしのばせておいた折り紙のカラスを取り出して、
「ぼくにも読ませて~」って。。とか言って、カラスが
詩を読むという、小芝居仕立て(笑)。
写真を撮っておけばよかったのですが、仲間が折ってくれた
このカラスがとてもよくできていて‥口がパクパクするのです。
なので、とっても読んでる感じがでます。たまには
こういうのも楽しいです♪

さて、絵本は『さるとかに


昔話なので、いろんなヴァージョンがあるし、
絵も様々です。

こちらは、かにの子どもたちが、親の敵討ちに行く前に
きびを育て、キビ団子を作り、それをハチや栗や臼などが

「ひとつ くれたら なかまになろう」

という、いわば桃太郎スタイル。

聴いていた2年生も「なんだか桃太郎みたい」と
こそこそ話していました(笑)。

牛のふんや、栗や、臼から「手が出る」のはちょっと
違和感がある、という意見もありましたが、物言わぬ
動物がそもそも喋るのだから、手が出てきてもいいのでは?
という気も(個人的には)します。









天の火をぬすんだうさぎ こっぷ

2024-10-04 14:55:18 | ひらきよみ(読み聞かせ)

本日は4年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。
当初、明日の準備で(明日は娘の結婚式なのです)
忙しいかもしれないからと、本日は参加せず、と
していたのですが、3年生4年生はクラス数がいちばん
多いため、読み手が足りないとのことで、やはり
参加することに決めました。
(結果的に本日の参加は、皆におめでとうを言われて
とても嬉しいものになりました。行ってよかったな)

1冊目は、『天の火をぬすんだうさぎ』


何回か小学校で読んだことがあると思っていましたが、
読んだのは一度きりで、(なんと)2012年!
もう12年も前でした‥びっくり。
娘が居る教室で読み聞かせをしたのは、4年も前、と
その時のログに書いていましたが、なんのなんの
その子が明日結婚式ですよ~(笑)。
時の流れって、なんなんでしょうねー。

本日の4年生のクラスは、わりと「自由」な雰囲気で。
あえて本が見えない場所に陣取る小や、みんなとは
離れて一番うしろで立ってる子など居ましたが、それは
それでよく、物語の中には皆入って来ているような
空気を感じました。

先週の『うさぎのみみはなぜながい』に続き、
うさぎって、賢い動物の筆頭なんですね~




2冊目はこちらの絵本。


手にしたのも、実際に読んだのも初めてでした。
だいぶむかしの絵本で、かがくのともから最初に単行本化
されたのは1971年‥ある大手サイトのレビュー欄にも
下記のような説明がありました。

月刊誌かがくのとも35号のハード化。
以前のかがくのとも傑作集に入っていた気がするけど、
ようやく復刻版が出ました。
「鳩よ!」196号によると、谷川氏の絵本作品では11作品目で
’かがくのとも’では「まるのおうさま」(23号)に続いて
2作目にあたる‥そうです。


「こっぷ」ってひらがなで書いてあるーー!
って声も教室では聞こえましたが、まさにそんな時代の
絵本。でも、内容は令和の子どもたちにも響き、
よいものは変わらないのだと思った次第です。



うさぎのみみはなぜながい

2024-10-01 17:31:57 | ひらきよみ(読み聞かせ)

先週の金曜日は、6年生のクラスでの
読み聞かせ当番でした。読んだのはこの絵本。



2019年2020年に、6年生の教室で読んでました。

お話も面白し、絵もダイナミックで見ごたえがある
絵本です。でも、小さい子に読んで聞かせるには
ちょっと長いし、皮をはいでもってこい、とか
怖い想像をさせるようなやりとりもあるので、家では
なかなか読まないかなーと。。(実際私も自分の家
では読んだことがなかった)

なので、高学年の教室で読み聞かせをするための
選書にはとても適しているのでは、と今回も思いました。
(知っている人?と訊いたところ誰も知らなかったし)


読み始めたときに、ご自分の机でなにやら仕事を
していたらしい担任の先生も、気づけば、子供たちの
後ろでじっと絵本を見つめていました。
しめしめ(笑)。そうだよね~先生だって、お話の
続き気になるよね~と思いながら、読み進めました。


余談ですが、この絵本の作者、北川民次さんの展覧会
世田谷美術館で行われているようです。
11月17日までなので、行かれたらいいなあと思っています。


ガラスめだまときんのつののヤギ とべバッタ

2024-09-13 15:55:24 | ひらきよみ(読み聞かせ)

本日は(わたしにとって)2学期最初の
読み聞かせ当番でした。

4年生のクラスで2冊読みました。

最初は『がらすめだまときんのつののヤギ』


2022年の12月に、やはり4年生のクラスで読んでました
(そのときはまだ「コロナ禍」だったので、教室で
読むのは1冊だけと、決められていたようです。滞在
時間を短くするためでした‥)

毎回、読み聞かせ終了後に、図書室に戻って、
その日のクラスの様子や、子供のたちの反応などの
感想を互いに言い合うのですが‥自分が手元で練習
するときよりも、どなたかがすこし離れたテーブルで
ページを開いてくれると、本当にこの絵本の、絵の
良さが際立つなあと思いました。
お話の面白さもさることながら、スズキコージさんの
絵がいいですねー。



絵の素晴らしさという点では、田島征三さん作の、
2冊目のこの絵本も決してヒケをとりません。


私をはじめ、この絵本を初めて手にした読み手が
多かった1冊。そして皆、このダイナミックな絵に
惹かれました。



小さな茂みの中で、多くの敵‥カエルやカマキリや
クモや鳥‥から狙われて、びくびくしながら暮らして
いたバッタは、おびえながら いきていくのが、
つくづく いやになった。

そして、ある日、決意し‥

バッタは、おおきな いしの てっぺんで、ゆうゆうと
ひなたぼっこを はじめた。

そんなことをすればすぐに見つかって、食べられて
しまうことを知っていたけど、そうせずにはいられ
なかった、このバッタの胸のうちに沸いてきたものは
なんだったのでしょうね‥。
勇気? 好奇心? 自分への挑戦??

思いっきり高く高く「跳んで」、ヘビやカマキリやクモ
や鳥のあいだを突き抜け、ついに落下に転じてしまって
から、ようやく自分に羽があり、自分の力と意思で、
「飛ぶ」喜びに目覚めたバッタ‥。荒地を越えて行った
遥か先には、幸せが待っていました。


時に私たちにも、そういう「決意」の時って必要な
気がします。



ターちゃんとペリカン じゃぐちをあけると

2024-07-12 16:41:20 | ひらきよみ(読み聞かせ)

今日は、今学期最後の読み聞かせ当番でした。

休まず参加したので、9回(週)連続。
こんなに続けて読み聞かせに行ったの、初めて
だったかもしれません。だいぶがんばりましたー。

さて、本日は2年生のクラスで2冊。
最初はこちら。


何年も前から、当番での読み聞かせのリストに
入っていましたが、なぜかご縁がなく。家にも
なかった絵本なので、今回私にとって「初」。

もちろんどんな内容かは知っていましたが、
実際に声に出してみると、また新鮮さが増した感じが
しました。


昨年の夏にも会ったペリカンとの再会を楽しみに
しているターちゃん。
今年は初めての釣りにも挑戦。長靴だって新品です。
でも、みずどりを追うには邪魔だと気づき、脱いで
しまいます。

ペリカンに誘われるままに古い杭に座っているうちに
いつしか潮が満ちてきて、長靴も見当たらなくなって
しまいました‥。

長靴をうまく「釣って」片方は取り戻したターちゃん。
もう片方は見つからないまま、夕ご飯だと呼ばれて
砂山を登っていきます。すると砂山の上に誰かいるみたい。

「ペリカンだ!」ペリカンは、なにか ひみつが
あるみたいに、じっと たっています。

その次の見開きいっぱいに描かれたペリカンの口の中には
なんとターちゃんの長靴が!!



なんかとってもいい話です。
波の音とか、潮風とか、夕暮れの空とか‥
自分も海の近くに居る気持ちになってくるようで。

教室の2年生は、長靴が見つかった時にもうすこし驚くかな
と期待していましたが、そうでもなかったです(笑)。




2冊目の『じゃぐちをあけると』


6月21日に1年生のクラスでも読んだので、
その違いを感じることができるのかどうか楽しみでした。

やはり2年生の方が落ち着いていて‥
読んでる最中は、小さな声で「それ知ってる」とか、
「やったことある」とか、こそっこそっと聞こえて
くる程度でした。



終りの挨拶のときにとても大きな声で、
「1学期のあいだ、どうもありがとうございました」と
言っていただきました。

いえいえこちらこそ、ありがとうございます。