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誘惑のアフロディーテ

2008-03-19 21:01:51 | ★★★★★★☆☆☆☆
監督 ウディ・アレン
キャスト ウディ・アレン、ヘレナ・ボナム=カーター、ミラ・ソルヴィーノ、マイケル・ラパポート、ピーター・ウェラー
1995年 アメリカ
ジャンル:ドラマ

【あらすじ】
生まれたてのベビーを養子に迎えたワインリブ夫妻。ルックス、IQ、性格と、三拍子揃った子供の成長ぶりに、夫レニーは好奇心を抑えられなくなり、ひそかに実母探しを開始する。ところが見つかった実の母親は、何と娼婦のリンダだった。正体を隠して彼女に近づいたレニーは、天真爛漫な性格の彼女にすっかりほだされて、親身に彼女の世話を焼くはめとなり……。

【感想】
以前、見た時(多分、まだ未成年)は退屈でつまらない映画だと感じたのですが、今、見直してみると、実は味がある映画だったことに気付かされます。10年ちょっとの間で自分の価値観が変化しているようです。ウディ・アレンの映画は特にその傾向が強いのかもしれません。

本作ですが、シナリオは現実とはほど遠いです。養子として引き取った子供の実の親が誰なのかを知ろうとする父親はいないでしょう。あの母親からあんな優秀な息子が生まれるとも考えにくいですし、ラストで2人が偶然出会うシーンなんて血のつながった子供がいるのに、あんなそっけない挨拶で済ましてしまうのもありえないです。昔はこの辺りがとても気に入らなかった(馬鹿にしていた)のですが、今考えてみると、完成度が低いのではなく、面白さを出すためにあえてそのような演出にしたんだろうなと思います。あくまで一つの「劇」として楽しめれば、現実と矛盾があることなんて関係ない。ようやくそう思えるようになりました。ちなみに脚本はアカデミー賞にノミネートされています。

またうる覚えですが、ウディ・アレンは私生活でも実の養子と結婚したはずです。(今でも続いているのかは知りません)それであえてこのような映画を撮るのですから映画人なんだなと思います。(この人の場合、売名行為や目立ちたがり屋という理由ではないです。)

お勧め度:★★★★★★☆☆☆☆

誘惑のアフロディーテ
DVD:未発売

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