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スティーヴン・キング/痩せゆく男

2009-03-30 00:29:03 | ★★★★☆☆☆☆☆☆
監督 トム・ホランド
キャスト ロバート・ジョン・バーク、ジョー・マンテーニャ、マイケル・コンスタンティン、カリ・ウーラー、スティーヴン・キング

【あらすじ】
ジプシーの老婆を轢き殺した男の前に、ジプシーの長老が現れ奇妙な話をする。

【感想】 
呪いで痩せる男がいるのはわかりますけど、別に彼が主役でなくてもいいのではないかと思ってしまいます。

痩せすぎというのは本来は非常に怖い危険な現象なのだと思いますが、映像でみてもあまり怖さが伝わってこない。激しい貧困に直面した国の難民ならともかく、元が130キロも巨漢が痩せたところで怖さはない。むしろ犯罪に加担した仲間のトカゲの皮膚になった人の方が遥かに悲惨であり、一方で主人公の異常な食欲は笑えました。痩せていくシーンはどのようにして撮影したのかには興味があります。マイナー映画であるため情報が一切なく詳細が不明です。

スティーヴン・キング原作のホラー小説というと、その多くが前半はまともだが、後半に神から宗教の話になって話が破綻してしまい収拾がつかなくなるようなものが見受けられますが、本作に関してはまとまっていたとは思います。

ただし、主人公の攻撃すべき目標がいつのまにかすり替わってしまうのが、サプライズというよりは、「なんだかなあ」と呆れてしまいます。特に娘の件・・・・。こういうことを平然とやってしまうからスティーヴン・キングはマニア向けで片付けられてしまうのでしょうね。

そんなわけで、大元になっている発想が失敗だったのではないかと思われます。

お薦め度:★★★★☆☆☆☆☆☆

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