監督 メル・ファーラー
キャスト オードリー・ヘプバーン、アンソニー・パーキンス、リー・J・コッブ、早川雪洲、ヘンリー・シルヴァ、ネヘミア・パーソフ
1959年 アメリカ
ジャンル:ドラマ、ロマンス
【あらすじ】
政争に巻き込まれてベネズエラを追われ、オリノコ河の密林地帯に逃げ込んだ23歳の青年アベル。彼は、そこで森の妖精のような美しい少女、リーマと出会う。アベルはリーマと心を通わるうちに彼女のことが好きになっていく。亡くなった母の土地に憧れていたリーマは、“リオラマ”という名のその土地を、アベルとともに訪れようとするが…。
【感想】
未開のジャングルに先住民に混ざってなぜかオードリー・ヘプバーンがいる光景が絶望的に合ってない。売れてない時代ならわかるけど、人気絶頂期によくこんな映画出ましたね。出演作の中でも明らかに異質な存在であるため価値はあるかもしれません。
これを言ったら大ヒンシュクなんでしょうけど、オードリー・ヘプバーンって演技下手ですよね。話し方のせいなのかかなり棒読みに聞こえました。もちろん演技力がどうこういうような存在ではなく、魅力は違う所にあるのはわかってますけど・・・。
内容についても大自然の景色が非常に美しいものの、そちらに重点を置き過ぎたせいか肝心のストーリーが非常に薄いと言わざるを得ないでしょう。人為的に作られた力で強制的にシナリオが進行している感じを受けてしまいます。彼女の正体にしても無理やり悲劇に仕立て上げた感が強く安っぽかったです。ただ私は景色を楽しむことに徹していたので酷評されているほどは悪い印象はなかったです。
それにしても最後、オードリー・ヘプバーンが火あぶりで殺されるとかびっくりしますよ。普通ならピンチに恋人役が助けにくるものだと思うでしょ。なぜかスルーですよ。あまりにひどすぎる。失笑してしまいました。
また先住民がどうみても日本人にしか見えないと思ったらやはり日本人でした。これだけで馬鹿っぽく見えます。この時代のアメリカ人が日本人をどういう目で見てるかよくわかる。
褒める点はほとんどありませんが、オードリー・ヘプバーンの出演作の中ではキワモノに属するのでファンであればぜひとも観てみてはと思います。
お薦め度:★★★★☆☆☆☆☆☆
緑の館 :DVD、BD未発売。
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