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暴走機関車

2012-06-05 22:33:35 | ★★★★☆☆☆☆☆☆
監督 アンドレイ・コンチャロフスキー
キャスト ジョン・ヴォイト、エリック・ロバーツ、レベッカ・デモーネイ、T・K・カーター、ケネス・マクミラン、エドワード・バンカー、ダニー・トレホ
1985年 アメリカ、イスラエ
ジャンル

【あらすじ】 
アラスカの重犯罪刑務所。服役囚マニーは憎みあうランキン所長への反発から若い囚人バックとともに脱走。操車場の機関車に潜る込むが、心臓発作で機関士が転落し、そのまま車両は暴走を始める。取り残された機関助手サラから絶望的な状況を聞いた2人は、なんとか機関車を止めようと試みるが・・・。

【感想】
最初は「これは名作」だと喜んでいたのに最後はがっかり。メインシナリオである機関車が暴走しだすといきなり話がつまらなくなるのは致命的です。黒澤明による脚本がベースらしいですが、シナリオ自体は完成度は低いように感じました。

前半の刑務所から脱獄するまでのシーンは役者の演技もあって非常にスリリングかつ独特な世界観を持っていたと思います。それが後半になって機関車が暴走すると一気に平凡なアクション映画になってしまった。この理由を考えるとやはり刑務所にいる間に人間関係を含めた人物描写をしっかりと入れておくべきだったように思います。特に主人公と所長の関係が理解不能だったために機関車の暴走の方がおまけシナリオになっていました。

また全体的にシナリオに関する矛盾がかなり多いです。あれだけ長距離を走ったら燃料も切れるはずだし、雪が降っているのだから飛び降りてしまえば脱出できるでしょう。さらには刑務所の署長自ら脱獄犯をつかまえにいくのも現実離れしすぎている。根本的な部分に関する疑問が嫌でも浮かんでくるのはシナリオが練られていない証拠です。

刑務所での脱獄が面白かっただけに、うまくやっていればもっと名作になっていたのかもしれません。敗因は脚本でしょう。

お薦め度:★★★★☆☆☆☆☆☆

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