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ダークナイト

2009-08-05 15:21:03 | ★★★★★★★★☆☆
監督 クリストファー・ノーラン
キャスト クリスチャン・ベール、ヒース・レジャー、アーロン・エッカート、マイケル・ケイン、マギー・ギレンホール、ゲイリー・オールドマン、モーガン・フリーマン、キリアン・マーフィ
2008年 アメリカ
ジャンル:アメコミ、アクション、サスペンス、シリーズ

【あらすじ】
ゴッサム・シティーに、究極の悪が舞い降りた。ジョーカーと名乗り、犯罪こそが最高のジョークだと不敵に笑うその男は、今日も銀行強盗の一味に紛れ込み、彼らを皆殺しにして、大金を奪った。この街を守るのは、バットマン。彼はジム・ゴードン警部補と協力して、マフィアのマネー・ロンダリング銀行の摘発に成功する。それでも、日に日に悪にまみれていく街に、一人の救世主が現れる。新任の地方検事ハービー・デントだ。正義感に溢れるデントはバットマンを支持し、徹底的な犯罪撲滅を誓う。

【感想】
結構前に観ていたのですが、なぜが載せるタイミングを逃してしまいました。レビューの間隔が開いてしまうとあいまいになってしまうので、再鑑賞した上で書いております。

前置きはさて置き、アメリカでは「タイタニック」に次ぐ史上二番目の興行成績を打ち立てる程の成功だったそうです。これを聞いた時には今更バットマンでここまで稼げるのかと思いましたが、作品を鑑賞して納得しました。

ただ私個人としてはビギンズよりは遥かに出来がいい(というか作風的にも同じ監督が撮っているようには全く思えない。「ヒート」を参考にしたらしいです。)という評価ですが、ティムバートン版との比較となると単純には比べられないと思います。
なぜならティムバートン作品はコミカルさと激しさが混ざり合っていましたが、本作についてはとにかくシリアス一辺倒。そのため見終わった後に非常に疲れました。どちらが好きかは鑑賞側の好みに大きく左右されるでしょう。ちなみに私は現状ではまだティム・バートン派。

非常にシリアスだと感じる理由は言うまでもなく故ヒース・レジャーが演じたジョーカーのコミカルさを一切排除した情け容赦ないキャラによるものです。その鬼気迫る迫力は確かに映画史に残ると評価されているのも納得です。

またこれに伴いストーリーもあり得ない位残酷です。特にジョーカーがバットマンや市民に選択を強制する場面があるのですが、本当に救いようがありません。ラストの選択だけは救われる面がありましたが、それまでの破壊行為の激しさの前にはその「救い」もしぼんでしまいました。
ここまでやると「ジョーカー」という存在そのものについて考えされられてしまいます。まさにゴッサムシティ市の「象徴」とでもいうのしょうか?少なくとも以前のマフィアのボスのようなレベルではないのでその点では他のシリーズとは全く繋がっていないように感じました。

コミカルさや爽快感の類は全く見受けられないのでそれまでのシリーズの流れに期待すると裏切られます。激しい映画を期待する人向け。

余談になりますが、今から鑑賞するなら絶対にDVDではなくブルーレイをお薦めします。はっきり言って別物です。その鮮明な画像は映画館で観るよりもインパクトがありました。

お薦め度:★★★★★★★★☆☆

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