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暁のガンマン

2013-09-19 19:29:06 | ★★★★★★☆☆☆☆

監督 ジュリオ・ペトローニ
キャスト ジュリアーノ・ジェンマ、マリオ・アドルフ、ジュリー・メナルド、マグダ・コノプカ、フランコ・バルドゥッチ
1968年 イタリア
ジャンル ウエスタン、コメディ

【あらすじ】
強盗団の駅馬車襲撃現場で出会ったティムとハリーは、町の酒場で再会して意気投合。ハリーは、ティムの勧めに従って鉱山で稼いだ金を銀行に預ける。ところがそれは、貧しい人々を救うために行ったティムのペテンだった。有り金全てを失い、怒りの収まらないハリーから返金を迫られたティムは新たな儲け話を提案。こうして、成り行きから2人の珍道中が始まる。その一方で、駅馬車を襲撃した強盗団がティムの行方を追っていた…。

【感想】
主人公が手のしびれが止まらなくて銃を撃てないと説明されても誰も信じる人はいません。隠す気ゼロ。

自分が西部劇を数えきれないほと鑑賞した中で本当に出来が悪いものに出くわしたことはほとんどありません。にもかかわらずジャンル的に廃れてしまったのは一定の質を持っていてもどれも似たような内容で変わり映えしないものが大量に作られたら飽きられてしまうということなのでしょう。本作もコメディ要素が強いものの、酒場の大ゲンカ等、お約束のシーンが盛りだくさんでした。

流れ者と鉱山労働者によるコンビによる道中を描いた西部劇でコメディ色が強いのが特徴となっています。仲間を殺されるようなシリアスなシーンがあるにもかかわらず、鑑賞後の重さはほとんどありませんでした。主人公が銃を使いだすのが後半であるのも影響していると思います。

凸凹コンビものはお互いの弱点を補うことで力を発揮するパターンが大半である中で本作はパートナーの立ち位置がわかりにくかったです。簡単に騙されてしまうお調子者で銃の腕が凄いわけでもない。金を持ってるだけで、ただの知人のような存在でなぜお互いが引かれるものがあったのか、その信頼はどこから生まれているのか理解に苦しむものがありました。変則コンビだと思います。

それから音楽がエンニオ・モリコーネなのに鑑賞中に気がつきませんでした。いつもならすぐに気がつくのですが・・・。個性の強さを押し殺したような音楽でした。個人的にはもっと主張してほしかったです。

十分に楽しめましたけど、特別に光るものがあるわけでもないので、月日と共に西部劇というジャンルの中で埋もれてしまっても仕方ないのかなと感じました。

お薦め度:★★★★★★☆☆☆☆

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