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月に囚われた男 

2011-03-31 17:49:16 | ★★★★★★★★☆☆
監督 ダンカン・ジョーンズ
キャスト サム・ロックウェル、ベネディクト・ウォン、カヤ・スコデラーリオ、ケヴィン・スペイシー
2009年 イギリス
ジャンル:SF

【あらすじ】
近未来──地球の資源は底をついた。宇宙飛行士のサムはエネルギー源を月より地球へ送るために、ルナー・インダストリーズ社よりたった一人で派遣されていた。月での生活は、毎日決まった時間に起き、ランニングマシーンに乗り、ヘリウム3を採掘するだけの日々。話し相手はコンピューターのガーティだけ。
地球との交信は衛星の故障によりできず、録音したメッセージをやり取りするのみ・・・。
3年という契約期間を淡々とこなし、やっと、地球に戻れる日が2週間後に迫っていたのだが―――!?

【感想】
個人的に非常に面白かったと自信をもって宣言できるのだが、SF映画というだけで物語の矛盾を指摘する声で酷評されているのだろうなという予感がありました。しかし本作に関しては世間の評価もそれなりに高いようで少し安心しました。

ネタバレになるので詳細は書けませんが、いわゆる発想の面白さで勝負している映画だと思います。「カプリコン・1」のような面白さがあったと思います。テーマであるクローンについても色々と考えさせられるものがあったと思います。

ケヴィン・スペイシーが声だけを担当した自分の意思を持つコンピューター・ガーティもミステリアスな雰囲気を付加するのに成功していました。間違いなく「2001年宇宙への旅」の影響を受けているのでしょう。それでも単なるパクリではなく有効な演出だったと評価したいです。

サム・ロックウェルは一人二役を演じ、非常に難しい役をこなしていたと思うのですが、即席で作られたクローンがやたらと自分の感情を表に出すのにはやや違和感がありました。クローンなのに二人の性格が全く違うものなのか?多少の疑問がある。これに関連して「ガタカ」のようなスタイリッシュさがあるともっと好みが近かったです。

ネタ切れ感のある最近のSF映画の中では「いいとこ取り」をしつつもよく出来た作品だったなという印象です。

お薦め度:★★★★★★★★☆☆

月に囚われた男 [Blu-ray]
クリエーター情報なし
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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