監督 キオニ・ワックスマン
キャスト スティーヴン・セガール、バイロン・マン、テリー・チェン、ジェリー・ワッサーマン
2009年 アメリカ
ジャンル:アクション
【あらすじ】
元特殊部隊のシェーンは無実の罪で6年間刑務所に投獄される。疑いが晴れて出所したものの、すぐに暴力事件を起こし、逃走するはめに。その後警察と中国人のいざこざに巻き込まれ…。
【感想】
敵の皆様、セガールに1ポイントのダメージすら与えないままボコボコにされてるんですけど。特に驚くことでもないとは言え苦言を呈したくなる。
テンプレなのはかまわないですけど、セガールにもう少し熱い演技ができたなら、本作に限らず作品のクオリティも上がっているはずです。それとヒロインがいつも微妙なのも大きなマイナスポイントなので予算をけちらずにもっと有名な人を起用するべきでしょう。
セガールの映画のシナリオに細かい指摘をするのは間違っているのを承知しつつもそれでも書かせていただきたい点が見られます。主人公は冤罪で自分の人生を台無しにした警察への恨みが根底にあるのに宿敵が中国の麻薬密売組織であることです。いくら一部の警官が中国人マフィアとつながっているとはいえ、これでは論点がぼやけてしまいます。そもそも最初の刑務所行きが物語の伏線にすらなってません。自分を刑務所に入れた警察への怒りをぶつけられた中国人マフィアがとばっちりを受けた形になっていました。
演出面ではバトルにおける画面のブレが激しいです。ずっと鑑賞していたら気分が悪くなるのではないかと思うほど多用されていました。細かなカットだけの場合と迫力的な演出をする上でそれほど大差なかったのではないかと思います。アクション自体はいつもと変わりませんでした。
数ある沈黙シリーズの中で本作を薦めるような特別な見所もないのでテレビで放送して、ちょうど暇で沈黙シリーズに抵抗がないならといったところか。
お薦め度:★★★★☆☆☆☆☆☆
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