アマデウス

監督 ミロス・フォアマン
キャスト Ｆ・マーレイ・エイブラハム、トム・ハルス、エリザベス・ベリッジ
1984年　アメリカ
ジャンル　ドラマ、伝記

【あらすじ】
1825年、オーストリアのウィーンで、1人の老人が自殺を図った。彼の名はアントニオ・サリエリ。かつて宮廷にその名をはせた音楽家である。そのサリエリが、天才モーツァルトとの出会いと、恐るべき陰謀を告白する。「モーツァルトは殺されたのでは…」。

【感想】
この映画には個人的にとても痛い所を突かれました。私自身がサリエリと同じく中途半端な優等生だったからだと思います。
要するに天才に対する秀才の嫉妬なわけですが、自分の人生を振り返って見ると、モーツァルトのような歴史に残るような天才ではなくても「この人は自分より素質や才能があり、どう努力しても勝てないのではないか」と感じさせられる人は、10、20代と何人かいたなと思い出させてくれます。

逆にそこがちょっと痛く、心に引っかってしまいうので、評価としては厳しくしています。私はどちらかと言えば映画は素直に感動できる作品の方が好きです。今いる世界では「そんな人は特にいない」と思っているのは大きな救いなわけですけどね。

競争社会において、自分と同じ土俵でこのような人がいたら辛いだろうなと思います。これは本来ならタブーなのかもしれませんが、それをモーツァルトと彼に嫉妬するサリエリを題材に見事に映像にしてくれました。
何といってもサリエリですね。この映画は。


お勧め度：★★★★★★★★☆☆

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