ホワット・ライズ・ビニース

監督 ロバート・ゼメキス
キャスト ハリソン・フォード、ミシェル・ファイファー、ダイアナ・スカーウィッド、ジョー・モートン
2000年　アメリカ
ジャンル：ホラー、サスペンス

【あらすじ】
郊外の美しい湖畔の家に住むスペンサー夫妻。妻のクレアは喧嘩の絶えない隣家が気になり、垣根越しに覗き見るようになる。そんなある日、隣家の主人が車のトランクに人間大の荷物を積みこむのを目撃する。以来、家の中で不可思議な現象が起こり始める。だがそれは衝撃の結末へのプロローグに過ぎなかった……。

【感想】
ハリソン・フォードの悪役が見られるある意味、とても貴重な作品です。

彼はこの映画で役者としての新境地を開拓したかったのでしょう。「この作品に役者としてのキャリアの全てを賭けた」というコメントをしていましたが、残念ながら完全に失敗だったといわざる得ないでしょう。怖いというよりは、相変わらずのしぶといゴキブリのような生命力だなという感じです。

作品としてはものすごく大きな音を出すことで無理に人を驚かす演出には好感がもてません。ただし小さな穴から隣の家を覗くシーンはかなり怖いです。そのため演出的には感心しないのですが、確かに人を怖がらせる仕掛けはきちんと用意されているのは間違いないです。

マイナス面として誰もが持つであろう印象としてヒッチコック作品の真似ではないかということが挙げられます。あの他人のネタを拝借したようなラストには少々呆れてしまった。確かに知らない人にはあの結末にはインパクトを受けるかもしれませんが、褒められたものではないです。

夜中に部屋を真っ暗にしてヘッドホンで鑑賞する分にはオススメです。

お薦め度：★★★★★☆☆☆☆☆

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