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2001年宇宙の旅

2005-06-18 22:31:11 | ★★★★★☆☆☆☆☆
監督 スタンリー・キューブリック
キャスト ケア・デュリア 、ゲイリー・ロックウッド、ウィリアム・シルヴェスター、ダニエル・リクター、レナード・ロシター他
1968年 アメリカ、イギリス
ジャンル:SF

【あらすじ】
400万年前の人類誕生以来、人類の進歩の過程で必ずその姿を現す黒石板モノリス。この謎の物体を解明するため、5人の科学者を乗せた宇宙船ディスカバリー号が木星に旅立つ。

【感想】
この作品は回を重ねるごとに面白くなっていくことに気がつきます。とはいえ私も多くの人達と同様に初見時の印象がかなり悪かったので、それを加味して点数は厳しくしておきます。リピートしてまで見るような映画は少ないので最初の1回できちんと客を掴まなければ苦しいと苦言を言わせていただきます。

本作の魅力としてCGが進歩した今でも他に類をみないほど映像から受ける強烈なインパクトが挙げられると思います。これは言葉では説明できないので見てくださいとしかいいようがないのですが、特にブルーレイ版の美しい画面は必見です。昔の映画に関わらず驚かされます。

よく言われていることですが、この作品を観た多くの人はシナリオが難解、セリフが少ないので眠くなると感じるようです。確かに完全に否定する気はありません。人のことは言えませんでしたから。ただし初めの猿のシーンを乗り越えればHAL関連のストーリー以降は緊迫感があり中だるみしません。それに退屈で眠くなると評判のよくない「猿から人間へと進化する過程」はこの作品の構成のなかで不可欠なものだったと思います。

意思を持つようになったコンピューターの選択と更なる進化を遂げたボーマン船長の結末は・・・。これはさすがに書きませんのでご自分で確かめてください。私は思わず唸ってしまいました。

キューブリックが当時の頭の中に思い描いた2001年。それを経過した現実は残念ながらコンピューターが意思を持つようには至っていません。チェスで人間を負かすようになった程度です。この作品のようなことが現実味を帯びるのは一体いつになるのでしょうか。楽しみです。

総括すれば、自分の中ではいまひとつ評価が定まらない作品の一つということになると思います。絶賛に値する面もあれば、人に勧めるには全く評価に値しない作品でもある気がします。ただ映画史に残る作品であることは間違いないので映画好きを自負するのであれば一度は鑑賞しなければいけない作品ではないでしょうか。

お勧め度:★★★★★☆☆☆☆☆


2001年宇宙の旅

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